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長野市街地を見下ろす絶景「尼巌城(あまかざりじょう)跡」トレッキング

山城の多い長野県の中でも、長野市は公式サイトがあるほど山城に力を入れています。

動画で難易度やコースが分かると攻めやすくなるので便利ですよね。

ってことで長野市に来るとよく山城に登っています。

今回ご紹介するのは長野市の東部にある「尼巌城(あまかざりじょう)跡」。

上りは1時間20分、下りは1時間弱くらいだったかと思います。

急な上り道や崖道もあるので注意が必要ですが、眺望の良い城跡でした!

▼近くの霞城を歩いた様子はこちら

長野市の山城「尼巌城跡」とは?

「尼巌城跡」は別名「東条城(ひがしじょうじょう)」とも呼ばれ、鎌倉時代以前には築城されていたといわれています。

霞城、金井山城、寺尾城などは尼巌城の支城だったようです。

1556(弘治2)年には武田信玄によって落とされ、城主の東条氏は上杉謙信の元へ逃れました。

1560(永禄3)年頃に武田信玄の命によって改築され、海津城(現在の松代城)の防衛拠点として重要視されます。

その後武田氏滅亡とともに再び東条氏が治めることとなります。1598(慶長3)年に上杉景勝が会津百二十万石に移封されると、それに伴って東条氏も会津へ移ったため、尼巌城は廃城となりました。

尼巌城の登山ルート

尼巌城跡の登山ルートは公式HP『ながの山城あるき〜歴史トレッキングガイド〜』を参考にしました。

尼巌城跡へ登るルートは3つありますが、今回は「池田の宮登山口」から登り、1番急坂のある「岩沢登山口」まで降りてみることにしました。

お城のある尼巌山の標高は780.0m。

高低差は430mほどあるので上りは結構きつい!

玉依比賣命神社の横から登山道スタート!

玉依比賣命(たまよりひめのみこと)神社からスタート。

『延喜式』の式内社でもある由緒正しい神社なので、登山の安全を祈願してから出発しましょう。

神社向かって右側に「池田の宮登山口」があります。

駐車場は参道駐車場と検索してみてください。

猪避けの柵を開けて山内へ

登山口からしばらく歩くと、猪避けの柵があります。

ていねいに開け閉めしていよいよ本格的な登山スタート!

とはいえ尾根道なのでしばらくは緩やかな坂道が続きます。

枯れ葉が多いので滑りやすい!

岩場に続く急斜面へ

尾根道を30分ほど歩くと、だんだんと急斜面になってきます。

大きな岩場(巨岩)に到着。

ここからぐるっと反対側に回ります。

片側が落ちているので、滑らないように十分注意しましょう。

ところどころ眺望スポットを発見!

岩沢登山道との分岐点が見えると、いよいよラストスパート!

度々開けた場所に出て、こんなに登ってきたんだなあとプチ達成感を味わえます。

写真では分かりづらいものの、かなりの斜度です。

この急坂は10分ほど!最後なので頑張りましょう!

ドン!

松代のランドマークである皆神山の全景がはっきり見下ろせました。

そして・・

ゴール!!

YAMAPでの結果はこんな感じでした。途中から記録し始めたのでタイムが2時間17分と出ていますが、実際は2時間30分くらいかな?

コーヒー飲んで帰りましょう

熱湯を持ってきたので、豆を挽いてコーヒーをいただきます。

千曲川や善光寺平を見下ろしながらの一服は格別なものがありました。

城郭は

見どころを押さえつつ下山!

物見をしていたらしい辰巳岩。

これ古墳かな?積み石している感じがするけど、特に案内看板はなし。

途中から熊笹が生い茂り始めました。

念の為クマ鈴を鳴らしていました。皆さんも何かしらのクマ対策をしていきましょう。

天の岩戸を見に最後の筋力を振り絞る

体力のない私はこの時点で結構達成感でいっぱいでしたが、天の岩戸の看板がこの写真の上を指していました。

今までで1番急、かつ分かりづらい道をひたすら上に進みます。

ま、まじか!

滑りそうになりながらなんとか岩場まで。

着きました。

人工的に中を削った跡があります。

「天岩戸伝説」の中で戸隠に最も近いのがこちらなのだそう。

戸隠山が天の岩戸の扉だとすると、入り口はだいぶせまい感じがします。

中には何も彫られていない石造物(?)が1基。

皆神山の中腹には岩戸神社もあるので、そちらとも何か関係があるかもしれませんね。

岩沢登山口でゴール!

天の岩戸からまたしばらく下り道を進むと、猪避けの柵に辿り着きました。

岩沢登山口で本当のゴールです!

全体の所要時間は約3時間。

半日コースで厳しい道も少なくありませんが、その分達成感や眺望はバツグンでした。

低山登山や山城巡りの参考にしていただければと思います。

▼城跡・山城のスキマ記事はこちら

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