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【茅野市】上原城跡は諏訪氏と武田信玄因縁の地。

茅野市の山城、上原城跡(うえはらじょうせき)に行ってきました!

茅野市茅野上原にある金比羅山の山頂にあり、築城は室町時代と推定されています。車で近くまで上り、そこから5分ほど歩けば主郭へ。上原城は築城からおよそ70年後、武田信玄によって落とされ、その後は40年ほど武田氏の諏訪支配における本拠地になりました。

麓から歩いている方もいらっしゃいました。看板によると、徒歩40分ほどだそうです。

鳥居からの景色が開けて心地よく、登頂難易度も低いため気軽に訪れることができるかと思います。

【茅野市】上原城跡へのアクセス

  • 所在地:茅野市ちの上原
  • 駐車場:手前にスペースあり

甲州街道から頼岳寺へ

上原城跡のある金比羅山の麓には、頼岳寺(らいがくじ)があります。

曹洞宗、本山は石川県の永平寺と神奈川県の総持寺です。諏訪藩初代藩主・諏訪頼水の開基。

頼岳寺の駐車場からは北アルプス。

頼岳寺

所在地:茅野市ちの1753

まずは上原城 諏訪氏館跡

頼岳寺から上原城に登る途中には、上原城諏訪氏館跡の石碑があります。平常時に城主が住んでいた居館です。

武田氏によって滅ぼされたあとは、同じ場所に諏訪支配の要となった諏訪郡代(板垣信方)の邸が造立されました。今でもこの地籍は字名を「板垣平」とよんでいます(目の前にあった看板より一部引用)。

上原城跡の手前入り口

居館跡を超えてさらにのぼると、上原城跡へと続く山道。下馬下乗の看板もあり、参道でもあることが伺えます。

道中には石仏が鎮座。どうやら西国三十三観音のようです。首を斬られているものもありましたが、ほとんどは無事。

5分ほど進むと、お社と鳥居が見えました。この場所はもともと二の郭がありましたが、今は神社が鎮座しています。

「象頭山 金比羅神社」です。手前の石仏に加え、鳥居に山号がかかっていることから神仏習合の名残を感じました。山号の象頭山は、金比羅宮のある琴平山(象頭山)にあやかっていると考えられます。

案内板によると「金比羅神社は、頼岳寺18世尊応が文化2年(1805)に頼岳寺の鎮守神として、四国の讃岐より金比羅大権現を勧請してこの地に祀ったものである」とのこと。

取り分けてわたしの心を奪ったのは鳥居から見下ろす茅野市周辺の景色。鳥居の手前から登る道も参道のようですが、傾斜がきつそうなので体力のない私には厳しそう。

上原城主郭

上原城の主郭跡へは、金比羅神社裏にある物見石を横目に山頂を目指します。標高は976m。

現在は空き地のようになっています。

帰りは反対側の急斜面にあった道を下ってみることに。登山口の少し手前までショートカットできました。

上原城跡まとめ

茅野市の景色を見下ろせて、諏訪氏の歴史も学べる上原城跡についてご紹介しました。山城の中では比較的歩く距離も少なく、簡単に山頂の景色を望むことができます。

茅野市観光や諏訪大社参拝の寄り道に、ぜひお立ち寄り下さい!

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