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ツルヤにアルピコ、マルコメも!長野県発企業と名前の由来をまとめてご紹介

長野県から全国、そして世界へと進出する企業たち。

信州ブランドとして名を馳せるものから、これって長野県発祥だったの?と驚くものまで。

信州企業のお名前の由来や歴史をまとめました。

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根本 八幡屋礒五郎(長野市)

江戸中期より善光寺門前にて七味唐辛子の販売を続けてきた八幡屋礒五郎

東京浅草のやげん堀、京都の七味家本舗と共に日本三大七味と呼ばれ、善光寺だけでなく信州のお土産として定番の商品となっています。

当時より御高札前に店を張り、善光寺のお墨付きを得ていました。1952(昭和27)年に現在の大門町へと移動し、門前の一等地に店を構えることとなったのです。

そんな八幡屋礒五郎のお名前は、初代の室賀勘右衛門に由来しています。商いでは礒五郎を名乗っていました。

さらに室賀氏の源流は清和源氏であるため、源氏の頭領である源頼朝が崇敬した八幡宮から「八幡」を屋号にしています。こうして八幡屋礒五郎となりました。

ホクト(中野市)

きのこの生産・販売からきのこ菌の研究・開発までを行い、全国トップのきのこ生産量を誇るきのこ総合企業のホクト

おいし〜いきのこはホ・ク・ト♪のCMソングを思い出す長野県民は多いはず。

そんなホクトのお名前は北斗七星に由来しています。

北斗七星の柄杓の柄の先端部分には搖光(ようこう)と呼ばれる星があり、1日に12方向を示すことから、昔はこの星を見て時間を測ったそうです。

ホクトには搖光のように「きのこ業界をリードし、指針として仰がれる企業」という意味が込められています。

EPSON(諏訪市)

セイコーエプソンは長野県諏訪市に本社を置く電機メーカーです。

1942(昭和12)年にセイコーエプソンの前身である(有)大和工業が創立しました。1964(昭和39)年に開催された東京オリンピックでは、公式時計を担当しています。

1968年には子会社の諏訪精巧舎が世界初のミニプリンター「EP(Electric Printer)-101」を開発し、大ヒットを記録します。

1975(昭和50)年にはエプソンブランドが制定されました。EPSONの由来はEP(エレトリック プリンター)+SON(息子)、大ヒットしたミニプリンターの息子になるような製品を生み出し続けたいという願いが込められています。

綿半ホールディングス(飯田市)

1598(慶長3)年に飯田城下で綿屋として創業した綿半

当主は代々綿屋半三郎を襲名していたことから屋号となり、現社名の由来にもなっています。明治初期には金物屋に転換しました。

1945(昭和20)年に飯田市を本社とする野原合名会社、1947(昭和22)年に東京都中央区を本社とする野原産業株式会社を設立。

1949(昭和24)年に野原産業株式会社飯田営業所を分離独立し、株式会社綿半銅鉄金物店が誕生しました。これが現在の綿半ホールディングス株式会社の前身です。

キッセイ薬品株式会社(松本市)

医薬品や物資が不足する中、1946(昭和21)年に松本で生まれた株式会社橘生化学(たちばなせいかがく)研究所

橘生薬品は当初「たちばなしょうやくひん」の読み方が正式でしたが、「〇〇生薬品」の社名がほかになかったことから、通り名であった「きっせいやくひん」が正式な呼称となりました。

翌年の1947(昭和22)年には橘生薬品(きっせいやくひん)工業株式会社と改称。1964(昭和39)年には本社と工場を現在地に移転したことを機に、キッセイ薬品工業株式会社へと変更しました。

株式会社ツルヤ(小諸市)

長野県を中心に食品スーパーを展開するツルヤ

小諸市に本社を置き、35ほどの店舗を構えています。高品質なオリジナル商品は地元民はもちろん、信州のお土産として観光客にも人気を集めています。

北国街道の宿場町「小諸宿」の旅籠屋である鶴屋に生まれたのが、創業者の掛川菊之助です。旅籠屋の廃業が相次ぐ中、一発発起して商品を始めた菊之助。

1892(明治25)年、コンブや鮮魚の海産物商として鶴屋菊之助の屋号で創業しました。海のない信州での海産物商は成功し、1950(昭和25)年には3代目の掛川誠司が株式会社つるやを設立。今でも「町のお魚屋さん」として食卓に新鮮な海鮮を届けています。

ルートインホテルズ(上田市)

「ホテルルートイン」「ルートイングランティア」「グランヴィリオホテル」「アークホテル」を国内外に317店舗運営するルートイングループ

1977(昭和52)年に永山興産株式会社として上田市で生まれました。1985(昭和60)年に第1号店の上田ロイヤルホテルを開業します。1996(平成8)年には「ルートインジャパン株式会社」に社名変更しました。

ルートインのお名前は「車での移動に最適なホテル」を目指し、ルート(道路)沿いに展開するホテルというコンセプトに由来しています。車社会になった長野県にピッタリなお名前だといえますね。

とをしや薬局(安曇野市)

安曇野市を本社とし、ドラックストアや薬局の運営を営む株式会社とをしや薬局

変わったお名前を不思議に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?とをしやは江戸時代末期の1847(弘化4)年に創業されました。「とをし」とは篩(ふるい)を意味し、当時の屋号は篩屋でした。江戸時代の薬屋において、篩は必需品だったのです。

1996(平成8)年に株式会社とをしや薬局を設立。

現在は地域のお客様にとって本当に良いものだけを提供するべく、我々自身が良いものを厳選する「とをし」となり、お客様の代わりに良いものを厳選するという意味になっています。

アルピコグループ(松本市)

松本市を中心に交通・観光からレジャー、不動産まで幅広いサービスを手掛けるアルピコグループ。アルピコの前身は、1920(大正9)年に筑摩鉄道株式会社として創立します。

翌年には松本~新村間の鉄道工事を竣工し、営業を開始。1943(昭和18)年には松本自動車株式会社がグループ入りし、電車・バス営業の一本化が実現しました。

1992(平成4)年にグループ名称を「アルピコ」に決定。

アルピコ(ALPICO)のお名前は、日本アルプスを背景とする地域に事業展開していることから、ALPINE CORPORATIONSの頭文字をとって命名されました。

マルコメ株式会社(長野市)

1854(安政元)年に長野市で創業者の青木民右衛門が味噌醤油醸造業をスタートしたマルコメ。

1980(昭和55)年に発売しただし入り味噌「料亭の味」が大ヒットし、味噌業界の最大手となりました。今日もトップ企業として、味噌をはじめ大豆や麹などの発酵食品を全世界に届けています。

そんなマルコメのお名前は、第二次世界大戦以前から掲げられていた丸印の中に米を書いた看板のマークに由来しています。お客さんからはマルコメさんの愛称で親しまれていたとのこと。◯は原料の大豆を、米は同じく原料の米を表しています。

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