とある日、浅間温泉をふらふらほっつき歩いていたら、隠されたように佇む鳥居と出会いました。
浅間の山奥、草木が生い茂る道を進むと、何か物語が始まりそうな景色と出会ったのでした。
綺麗な空気を吸いながら、山の上から一望できる絶景を独り占め。心も体もリフレッシュできました。
御殿山天満宮へのアクセスと所在地
歩きでないと辿り着けません。山道を進むので、訪れる際は動きやすい格好をおすすめします。
店名(正式名称) | 御殿山天満宮(ごてんやまてんまんぐう) |
所在地 | 〒390-0303 長野県松本市浅間温泉3丁目26−1 |
駐車場 | なし |
気まぐれ散歩で謎の鳥居発見
さて、今日は浅間温泉の散歩でもするか。と、ふらりふらりとやって来ました。
山の手使い湯という飲泉所を右手に曲がってみると、行き止まり。と、思ったら、左側の死角に、鳥居が見えるではないですか。そしてその先は草木が生い茂っているではないですか。何やら神秘的な雰囲気を感じて、そのままの勢いで進んでいってしまいました。
ただの行き止まりか。と思っていたら絶対に見つけられません。
天満宮、というのがギリギリ分かります。
進むにつれてだんだん草木の背丈が高くなり、道も狭くなり、お日様の光が入らなくなってきました。少し肌寒くもなり、自分から入ったくせにちょっとびくびくしていました。
かなりの上り坂でした。やっとのことで、本殿らしきものが見えてきたのですが、騙されました。これ、本殿じゃ無いです。まだ上があります。
こちらが本殿でした。あの中間地点は何だったのでしょう、、、
御殿山天満宮とは?
そもそも御殿山天満宮とはどういった神社なのでしょうか。
そばにあった看板によると、1659(万治)2年、安曇の大樋山(おおびやま)から多くの白銀が発掘された祝福記念として、当時の松本城主であった水野忠職(ただもと)が浅間御殿を改修し、御殿山には守護神として天満宮を勧請したのが始まりだそうです。
それ以降、歴代の城主は文教の租神として崇敬し、社殿の修復などを行ってきました。
本殿は屋根と基部以外は創建当時のまま残っています。松本市でも古くて優れた建築物だそうです。
御殿山天満宮から眺める松本市
本殿から後ろを振り返ってみると、木々の間から松本市が見渡せました。ちょっと見づらいですが、松本駅辺りのホテルなんかも見渡せます。この眺めから、天満宮がかなり高い位置に存在していることが伝わりますでしょうか。普段は大きく見える建物たちが、ものすごくちっぽけに見えます。散歩で発見した、素敵な偶然の産物です。
車でも自転車でも行けず、ひたすら山道を登っていかないと辿り着けない、まさに秘境と呼ぶべき場所にある神社です。しかし、一度上り切ってしまえば、山の緑と鳥居の赤の美しい組み合わせ、そしておもちゃのような松本の街並みが味わえます。隠されたような場所を発見できた時のワクワクと嬉しさは格別なものなのでした。
おまけ
かわいい道祖神。実は松本のいろんなところにいらっしゃいます。浅間温泉にも何柱かいらっしゃるので、ちょっと道端に気を配って、見つけてみてください。