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映画『風立ちぬ』の舞台へようこそ!堀越二郎や菜穂子さんの泊まったホテルは軽井沢の「万平ホテル」

風立ちぬ

© 2013 Studio Ghibli・NDHDMTK

宮崎駿監督作品の映画『風立ちぬ』には実在した人物や施設が多く登場します。今回は聖地巡礼がしたい方向けに、舞台となった施設にスポットをあててご紹介します。映画『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎のモデルは、小説家の堀辰雄と航空技術者の堀越二郎

わたしは小説『風立ちぬ』も大好きなので、随所に堀辰雄のエピソードも散りばめてあります。もし軽井沢に訪れた際には、堀辰雄にも注目していただきたいです!

ちなみに映画『風立ちぬ』の画像はスタジオジブリさんから拝借いたしました。「常識の範囲内で好きに使ってください」とのことです。

堀越二郎と里美菜穂子が再会した草軽ホテルのモデル「万平ホテル」

二郎さんと菜穂子さんが運命的な再会を果たした草軽ホテル。モデルは軽井沢にある万平ホテルだといわれています。江戸時代(1764年)創業し、東郷平八郎や堀辰雄、ジョン・レノンや三島由紀夫なども宿泊した由緒あるホテル。わたしはランチだけしたことがありますが、一度は泊まってみたい憧れのホテル!

実は小説『風立ちぬ』の作者・堀辰雄が妻・矢野綾子と出会ったのも万平ホテルだといわれています。1933年に出会い、34年に婚約し2人で八ヶ岳山麓の富士見高原療養所へ入院、翌35年に矢野綾子さんが死去。壮絶な体験を後に堀辰雄は『風立ちぬ』として発表しました。

© 2013 Studio Ghibli・NDHDMTK

菜穂子の入院したサナトリウムのモデル「旧富士見高原病院」

© 2013 Studio Ghibli・NDHDMTK

映画の中で菜穂子が入院していたサナトリウムも、実在した施設がモデルとなっています。モデルは富士見高原療養所ですが、現在は取り壊されて富士見高原病院に生まれ変わっています。

自然豊かな山の中、白樺が標高の高さを物語っています。遠くには橋を渡る列車も見えますね。当時の写真を見ると、外にくるまって並んでいる姿はそのままです。

聖地巡礼なら!追分宿「堀辰雄文学記念館」

聖地巡礼なら、小説『風立ちぬ』の作者である堀辰雄が晩年を過ごした別荘跡に開館した堀辰雄文学記念館も見逃せません。堀辰雄の残した直筆の原稿や、実際に使われていた書庫などを見学することができますよ。

堀辰雄文学記念館のある旧中山道の宿場町「追分宿」は、往時のおもかげを随所に残す趣深い町。ぜひ歩いてみていただきたいと思います。

追分宿の秋

二郎と菜穂子がお世話になった黒川邸は熊本県「前田邸別邸」

作品の後半で主人公の堀越二郎と妻・菜穂子がお世話になっていた黒川邸のモデルは、熊本県玉名市の前田邸別邸だそうです。宮崎駿監督たちも社員旅行で訪れたことがあるのだそう。建具や配置などがそっくりですね。

映画『風立ちぬ』の舞台へようこそ!まとめ

映画『風立ちぬ』の舞台をいくつかまとめてご紹介しました。

あまり数は多くありませんが、興味のある方はぜひぜひまわってみてください。まるで二郎さんや菜穂子さんがそこにいたかのような、不思議な感覚が味わえるかもしれません。

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