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地元民おすすめ!渋温泉「九湯めぐり」の外湯3+1選

渋温泉は長野県山ノ内町にある「渋・湯田中温泉郷」のひとつです。開湯から約1,300年の歴史を持ち、武田信玄が川中島の戦いの後に訪れたり、小林一茶が逗留したりしたことで知られています。温泉街の中に37箇所の源泉があり、それぞれ宿泊施設や温泉組合などが所有しています。

実はこの渋温泉、コロナ禍でも「立ち直りの早い温泉街」だと注目を集めているんですよ。元々個人客の方が多く、大勢で騒ぐよりも夫婦やご家族、カップルなどでゆったり過ごすことに向いている場所です。

そんな渋温泉にある9つの外湯をめぐる「九湯めぐり」をご存知ですか?渋温泉に宿泊した方のみ、無料でめぐることのできるシステムです。

今回は「九湯すべて入るのはちょっと・・」という方向けに、おすすめの外湯をご紹介します!また利用におすすめの時間帯やマナーも合わせてまとめました。

▼渋温泉の1泊2日観光モデルコースはこちら

渋温泉「九湯めぐり」とは?「大湯」以外は宿泊者限定

▼宿泊者に貸し出される鍵付きの手形

渋温泉の九湯めぐりは、別名厄除巡浴外湯めぐりとも呼びます。宿泊者は鍵のついた外湯めぐり用の手形を貸し出してもらえるので、それを使って扉を開けて好きな外湯に入ることができるシステム。

ただし九番湯「渋大湯」だけは宿泊者以外でも入ることができます。ご利用時間10:00~16:00まで。渋温泉旅館組合事務所か渋温泉駐車場で入浴券を販売しています。入浴料はひとり500円。

▼九湯めぐりの外湯一覧

一番湯「初湯」
効能:胃腸
源泉温度:65.0度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
二番湯「笹の湯」
効能:湿疹
源泉温度:65.0度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
三番湯「綿の湯」
効能:切り傷、おでき、子宝
源泉温度:65.0度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
四番湯「竹の湯」
効能:痛風
源泉温度:70.5度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
五番湯「松の湯」
効能:脊椎病
源泉温度:70.5度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
六番湯「目洗の湯」
効能:眼病
源泉温度:50.6度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
七番湯「七操の湯」
効能:外傷性緒障害
源泉温度:50.5度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
八番湯「神明滝の湯」
効能:婦人病
源泉温度:58.7度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
九番湯「渋大湯」
効能:子宝、リュウマチ、神経痛
源泉温度:60.2度
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉

渋温泉「九湯めぐり」のマナーは?最初は熱いので注意!

渋温泉の九湯めぐりは地元の方々の徹底した管理と、利用者のマナーで守られています。初めての方は戸惑うこともあるかもしれませんが、基本的には共同浴場と同じように綺麗に使ってもらえれば問題はないかと思います。

ただし「お水の出し過ぎ」には注意しましょう!誰も入っていない外湯はかけ湯もできないくらい熱いのでお水を出すのはもちろん良いことですが、出し過ぎや出しっぱなしには気をつけて、次にくる方も快適に入れるようにしておきましょう。

▼九湯めぐりのポイント

▼九湯めぐりのマナー

祈願手ぬぐいにスタンプを押して「九湯めぐり」を楽しもう

各宿泊施設にて「祈願手ぬぐい(500円)」を購入することができます。外湯の前に置いてあるスタンプを押して歩き、渋高薬師に参拝して印受すれば満願成就となります。

まずは一番湯「大湯」に入ろう!

まずは宿泊者以外も入浴できる一番湯「渋大湯」をおすすめします。理由は大勢の人が入るので適温になっている可能性が高いことと、他の外湯にはない蒸し風呂があること。ただしハイシーズンには混んでいてゆっくりできないこともあるので注意してください。浴槽も広めで源泉に近い側、遠い側があるのでお好みに合わせて移動できるのも魅力です。

2つ浴槽のあるいちばん大きな大湯
地下にある源泉の温度を利用した蒸し風呂

武田信玄ゆかりの湯「神明滝の湯」

次に八番湯「神明滝の湯」をご紹介。神明山から湧き出していたことから「神明滝の湯」と名付けられましたが、最初の源泉は枯れてしまったそうです。現在は渋温泉の奥にある温泉寺裏から湧出する「寺湯」とスノーモンキーのいる「平湯」と2つの源泉をブレンドしたお湯を使っています。

「寺湯」といえば武田信玄が「川中島の戦い」の後に入ったとされる信玄ゆかりの湯。外湯で入れるのはこちらだけなので、どこにしようか悩んだらぜひ入ってみてください。ちなみに金具屋でも一部で寺湯を使っているそうですよ。

女性に人気の六番湯「目洗の湯」

六番湯「目洗いの湯」

最後に六番湯「綿の湯」をご紹介。その昔、目を洗って眼病を癒やしたといわれていることから名付けられたそうです。弱アルカリ性で「美人の湯」「美肌の湯」とも呼ばれる渋温泉の中でも、特にその効能が高いといわれています。9つの外湯の中では浴槽も広めなので、多少混んでいてもゆったり入ることができるかも。

六番湯「目洗いの湯」

日帰り入浴可!「かめや旅館」内で5つの温泉めぐり

九湯めぐりではありませんが、最後にもう1箇所だけスキマなスポットをご紹介。

渋温泉街を歩いていると、日帰り入浴のできるかめや旅館を発見します。1時間1人500円で4つの温泉に入浴ができるため、日帰り観光される方にもぜひ立ち寄っていただきたいスキマなスポット。宿泊することもできます。

4つの貸切温泉と大浴場はそれぞれ3つの源泉を使っているため、旅館内で温泉めぐりができてしまうのです!源泉が豊富な渋温泉ならではのぜいたく。

中庭の露天風呂
お部屋から続く露天風呂の雰囲気が◎

実際に体験してきた様子や詳細は「渋温泉 かめや旅館|館内で5つのお風呂を湯めぐり!明治開業のレトロ温泉宿」をご覧ください!

渋温泉「九湯めぐり」で温泉旅行をもっと楽しもう

三番湯「綿の湯」

渋温泉の九湯めぐりを何度も体験している編集長がおすすめする外湯を3つご紹介しました。お湯の熱さは前にどのくらいお水を入れた人がいるかなので、あまりあてになりません。効能や浴槽の大きさ、過去の入りやすさなどを基準に選んでみました。

渋温泉の1泊2日モデルコースは湯田中・渋温泉郷周辺を満喫する1泊2日観光モデルプラン【山ノ内町】もご参照ください。

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