奇岩好きにはたまらない!筑北村(旧坂北村)の差切峡をご紹介します。筑北村から麻績村へ向かう旧道から徒歩で5分ほど。大きな奇岩とエメラルドグリーンの麻績川が臨めるスキマスポットです。
「差切峡(さしきりきょう)」とは?読み方と地層について
犀川の支流・麻績川にある渓谷・差切峡。
地層がVの字に折れ曲がって斜めに切り立った奇岩が見られます。見えているのは600~800万年前、海に蓄積した砂や泥。貝や流木の化石が採掘できるとのこと。
ちなみにVの字の反対側は生坂村の山清路周辺で確認することができます。
差切峡へのアクセスとマップ
差切峡へは車で行かれることをオススメします。
国道19号沿いからは、生坂村・山清路のあたりから「大町麻績インター千曲線(県道55号)」を曲がります。逆側は麻績インターや聖高原駅のある麻績村に通じています。
マップ
看板奥から渓谷沿いに続く道を進む
早速、上写真の看板奥から差切峡を目指します。といっても差切峡自体はすぐそこなので、見える位置まで下ることに。
差切り岩の間を心許ない橋にて横断。下は10m以上あるでしょうか。怖くて下を向けませんでした。
分かりづらいかと思いますが、橋から見える奇岩はこんな感じ。真ん中の層がえぐれて大きな洞窟のようになっています。これは柔らかい泥岩が侵食され、硬い砂岩に挟まれたため。
見事なポットホール
橋の反対側には差切峡が見えています。よく見るとくっきりとしたポットホール(川の侵食によって岩が削られた円形の穴)も。持っている文献によると、これを含め4つほどのポットホールが存在しているようです。
少しだけ下ると麻績川に出る
入り口からわずか徒歩3分、階段を下りれば麻績川まで下ることができます。
麻績川から見た差切峡!良い地層だ。
反対側の景色。エメラルドグリーンが光ります。
「熊の穴」への道は現在通行止め
差切峡を渡す古い橋は、現在通行止めになっていました。どうやら「熊の穴」と呼ばれる洞穴があるようです。
差切峡でプチ冒険しよう
明治時代には長野市(善光寺)と松本地域を結ぶ主要道路として大切にされていた差切街道。周辺の隧道・旧道にもスキマスポットがたくさんあります。うろうろめぐってみるのも楽しそう。
ちなみに差切峡を流れた川は生坂村の名勝・山清路にて犀川と合流します。犀川の雄大な流れを一望できる展望台まで寄り道、してみませんか?スキマではこちらもバッチリレポートしているのでぜひご覧くださいね。