日本を代表するハーブ&スパイス「わさび」。
日本原産の植物で、飛鳥時代にはすでに薬草として栽培されていた記録が残っています。現在では国内産わさびの9割が長野県と静岡県で生産されており、長野県では安曇野が一大産地となっています。
中でも大王わさび農場は安曇野わさびを知るにはうってつけのわさびパーク。
和食文化の一端を担うWASABIに惹かれ来園する外国人も多く、近年では海外へのPRにも力を入れています。日本人でわさび好きなら一度は行っておくべきではないかということで、雨上がりの雲一つない青空のもと足を運んでまいりました。
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日本一の生産量!「安曇野のわさび」
わさびの生産量全国1位を誇る長野県安曇野市(令和4年林野庁徳用林産物統計より)。
その所以は周囲を山で囲まれた複合扇状地と呼ばれる地形に、標高3000m級の北アルプスが育んだ雪解け湧水にあります。かつては梨を多く育てたものの、湧き水が災いし病害に苦しめられました。そこで水はけをよくするために水路を作り、わさび栽培を始めたのだそう。
安曇野は1日あたり約70万トンもの水が湧き出しているといわれ、真夏でも水温が15度を超えず一定の温度を保っていることから安定した水質・水温が求められるわさび作りにベストマッチ。
周辺一帯はわさび農家が点在し「安曇野わさび田湧水群」として環境省の名水百選に選出されています。
わさびのテーマパーク「大王わさび農場」とは
大王わさび農場は国内最大のわさび農園で、1915(大正4)年、創設者が安曇野の豊富な水でワサビ栽培を志したのがはじまり。
透明な伏流水が絶えず流れ込む広大なわさび田を眺めるのはもちろん、安曇野わさびを存分に味わえるレストランやカフェ、物販店を併設。ボート体験までできるわさびのテーマパークになっています。
親水広場で水遊びも!
「わさびの栽培にはとにかく綺麗な水!」というのはよく耳にしますが、あまりに透き通った湧水は思わず目を見張るほどの美しさ!親水広場では直接水に触れることができます。
時折、太陽の光がキラキラと反射する様子はまさに宝石以上の輝き。日々の疲れや悩みが一瞬にして消えてしまいそうです。
砂利の1粒1粒が鮮明にわかるほどの綺麗な池の中ではニジマスやカジカがゆったりと泳いでいました。ちなみに安曇野ではわさび栽培水の二次利用でマス類を養殖。こちらも日本一です。
レストランは2ヶ所!「レストランOASIS」で本わさびとグリルのカレーを食べよう
大王わさび農場では和食と洋食で2つのレストランがあります。
筆者は洋食グリルがおすすめのレストランOASISでカレーライスを注文しました。大王わさび農場で採れた新鮮なわさびをたっぷりつけていただきました!
お肉といえばホースラディッシュ(西洋わさび)の組み合わせに馴染みがありましたが、安曇野わさびの爽やかな香りはそれをはるかに凌駕。ジュワっと広がる肉汁にふわっと広がるわさびのフレーバー。思わずため息がこぼれます。
意外と合う⁈DAIO’s CAFEでわさび白桃スカッシュ
わさび畑をひとめぐりしたあとは「DAIO’s CAFE」に立ち寄って喉を潤しましょう。
湧き水でじっくりと水出ししたアイスコーヒーはローストの効いた深いコクが持ち味。屋外テラスでぐいっと飲みながらの初夏の風が心地よい!
こちらは「わさび白桃スカッシュ」。こちらも大王の湧き水を使用しており、わさびのアクセントが桃の甘みを引き立てます。
おみやげ処 和さび堂でプレミアムわさびを購入!
大王限定のおろし生わさびをはじめ、わさび農園の余韻を家でも味わうことができるお土産売り場。平日にもかかわらず、外国人をはじめ多くの観光客でにぎわっていました。
当日作りたてのわさび漬けは3日ほど熟成させると風味が増して美味しくいただけるそうです。
大王わさび農場 まとめ
安曇野わさびは世界のWASABI!「大王わさび農園」をご紹介しました。
園内の散策、わさびグルメに舌鼓、わさび田を眺めながらゆったりくつろげるお店など、
あなたも安曇野で「わさび日和」な1日を堪能してはいかがでしょう!
施設名 | 大王わさび農場 |
所在地 | 〒399-8303 長野県安曇野市穂高3640 |
営業時間 | 3月~11月(8:00~17:00) 12月~2月(9:00~16:00) |
TEL/FAX | TEL:0263-82-2118/FAX:0263-82-6930(観光課) |
自家用車 | 駐車場無料(大型:25台 普通車:約350台) 長野自動車道 安曇野IC(旧豊科IC)出口より直進 … 約10分 |
電車 | JR大糸線穂高駅下車 … タクシー約10分 |
入場料 | 通年無料 |
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