茅野市の横谷渓谷にある乙女滝(おとめたき)。
蓼科高原と呼ばれるエリアにあり、横谷渓谷への入り口にも当たります。横谷渓谷は歩くと時間がかかりますが、乙女滝へは駐車場から5分ほど。気軽に立ち寄れるスポットです。近くには横谷温泉もあり、日帰り入浴もOK!泡付きのある黄金色の露天風呂をお楽しみいただけます。
今回はそんな周辺スポットも魅力満載な乙女滝についてご紹介します!
乙女滝は江戸時代に造られた人口の滝?
乙女滝は、江戸時代に造られた農業用水路、大河原堰(おおかわらせぎ)の一部。蓼科高原を流れる滝之湯川から導水してきた農業用水路を渋川に渡して下流へ送るため、落差15mの崖から一気に落下させています。
仕掛けを開発し、用水路を造り上げたのは地元の名主であった坂本養川(さかもとようせん)。大河原堰(おおかわらせぎ)は、天明の大飢饉(1782年〜1788年)を受けて寛政5年(1792年)に完成しました。水量の多い地域から少ない地域へと送水し、農地拡大を目指したのです。
乙女滝を含む大河原堰(おおかわらせぎ)と下流部に築かれた滝之湯堰は、世界かんがい施設遺産に登録されています。
【茅野市】乙女滝へのアクセス
バス停「横谷峡入り口」より徒歩5分。茅野駅からは車・バスなどで約30分かかります。
駐車場は横谷峡入口駐車場(15台/無料)・蓼科グリーンバレー駐車場(150台/無料)。横谷渓谷温泉旅館に宿泊される方は、旅館から歩いて向かうことも可能。
【横谷渓谷】乙女滝へ
横谷峡の入口にある乙女滝。体力に自信がない方も、歩いて5分ほどでたどり着けるのでぜひ足を伸ばしてみてください。整備された階段を行きは下り、帰りは上り続けます。
すぐに到着!迫力のある轟音と水しぶきを浴びながら、もう少し近くへ。足元が悪いながら、滝のすぐ真横までいく道ができていました。怪我や事故に気をつけて登りましょう。
【横谷渓谷】乙女滝 まとめ
人工のものとはいえ、江戸時代の飢饉を乗り越えるために造られた知恵と技術を感じる乙女滝。その美しい姿と迫力を見に、横谷峡へ訪れた際はぜひ足を運んでみてくださいね。
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