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明治の文化遺産がこんな身近に!築120年の架道橋と紅葉の参道を歩く

長野県千曲市の龍洞院(りゅうどういん)は、1504年に建立された曹洞宗のお寺です。

紅葉が美しいと聞いてやってきました。実は以前にも参拝したことがあったものの、下調べせずに伺ったので架道橋の存在には気付きませんでした。その代わり道中の滝沢川橋梁を見つけ、興奮した覚えがあります。

今回はそんな龍洞院の紅葉と架道橋や滝沢川橋梁についてご紹介。気軽に立ち寄れるスキマな文化遺産としておすすめしたい場所です。

龍洞院へのアクセス

龍洞院への道はかなりせまく、篠ノ井線の線路下を通る際は注意が必要です。徒歩の方はまっすぐ参道を歩くとお寺の手前に架道橋をみることができますよ。

龍洞院の紅葉

まず目を見張るのは龍洞院さんを彩る真っ赤なモミジの美しさ。この日は住職さんが落ち葉焼きをしており、山門越しに煙がかった紅葉も趣がありました。山門手前には小さな池があり、モミジが敷き詰まる姿も印象的です。

龍洞院架道橋はJR篠ノ井線の煉瓦造単アーチ橋

国の登録有形文化財に登録されている「龍洞院架道橋」。

お寺の階段を降りると見えるレンガ造りのトンネルがそれです。現在はアーチ橋の上にさらに橋が造られ、電車はそのうえを走っているように見えました。JR篠ノ井線の稲荷山駅と姨捨駅の間に位置し、旧国鉄時代の1900年に参道を通すため造られたもの。

細長いアーチ状のトンネルは橋長7.4m、幅員(長さ)21m、スパン(内側の幅)は3mほどあります。

トンネルを抜けると千曲市街地を広く見渡せる景勝スポット。

トンネル横に立つ燃えるようなモミジも良い味を出しています。道は治田神社下の宮まで続いており、歩いて10分ほどなのでおさんぽコースにもぴったり。すぐそばには善光寺道(塩尻〜善光寺をつなぐ江戸時代の街道)も通っており、車ではせまいくらいの遊歩道が続きます。

同じく国の登録有形文化財 滝沢川橋梁も見逃せない

そんな龍洞院架道橋の少し稲荷山駅側には同じく国の有形文化財に指定されている滝沢側橋梁もあります。規模は小さく人は通れないものの、色の異なるレンガを使用したオシャレな造り。橋長6.5m、幅員29mあります。

龍洞院と架道橋の紅葉 まとめ

思いもかけずスキマな絶景に出会えた龍洞院さん。

2つの登録有形文化財を歩いてまわれる絶景のお寺は、長野県内でもかなり珍しいのではないでしょうか。旧国鉄篠ノ井線といえば、安曇野市明科にある「旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道」も有名ですね。同じくレンガ造の貴重なトンネルを歩くことができます。

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