理系YouTuber「ラムダ技術部」さんに「温泉水」を使って精密な料理をつくってもらいました。

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こんにちは、長野県のニッチな観光情報をお届けするWEBメディア『Skima(スキマ)信州』です。

火山大国の日本にはたくさんの温泉がありますが、中には「美肌の湯」と呼ばれる温泉があるのをご存知でしょうか?アルカリ性の高い温泉は、入るだけでお肌がツルツル、サラサラになるらしいのです。

今回ご紹介する長野県の戸倉上山田温泉も、アルカリ性の高い温泉です。

けれど「アルカリ性が高い」とはどういうことなのでしょうか?文系揃いの編集部にはいまいちよく分かりません。これでは素晴らしい温泉の良さを説明できない!

ということで今回は、長野県在住の理系YouTuberであるラムダ技術部のラムダさんに来ていただきました。

▼ファミリーマートの駐車場にある足湯に入るラムダさん

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
足湯は無料なのが訴求ポイントですね、と言っていました。
ラムダ技術部

チャンネル登録者数70万人越え(2023年12月現在)の理系YouTuber。信州大学工学部出身。プログラミングや電子工学、数学などに興味を持つきっかけになるよう幅広い企画で視聴者を楽しませます!

戸倉上山田温泉の「アルカリ性」という特性を活かして何かできないかと考えた結果、「温泉水で精密なしゃぶしゃぶをつくる」ことになったので撮影の様子をレポートします。

精密なしゃぶしゃぶって何だよ、と思った方はラムダさんのチャンネルを見て出直してください。

▼動画を先に観ておくと分かりやすい!

戸倉上山田温泉の泉質と効能

戸倉上山田温泉千曲市

戸倉上山田温泉は長野県千曲市にある、明治元年に発見された千曲川沿いの温泉街です。街にある飲食店の半分がスナックという特徴があります。

泉質は「アルカリ性単純硫黄泉」。PHは源泉によって異なりますが、8.5前後です。PH7.5以上で弱アルカリ性、PH8.5以上でアルカリ性と呼ばれます。今回の動画で肝となるキーワードなので文系の方もぜひ覚えておいてください。

ちなみにSkima信州では「歩いて、泊まって、スキになる!千曲市旅プラン」特集中です。千曲市ってどこ?戸倉上山田温泉気になる!という方は覗いてみてくださいね。

温泉街の飲泉所で温泉をゲットしよう!

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
飲泉所も無料なのが良いですよね、とラムダさん。

飲泉所とは湧いた温泉を飲める場所のことです。飲んでも良い温泉の許可をもらっており、かつ温泉がたくさん湧くところにはこうして無料の飲泉所があります。

戸倉上山田温泉街には2ヶ所の飲泉所があり、どちらも源泉が微妙に異なります。今回は、よりアルカリ性の強い「カラコロの湯」隣の飲泉所からいただきました。ちなみにこの温泉は基本的にその場で飲むことが推奨されているのでご注意ください。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
せっかくなので飲泉でカンパイする

温泉街に香る硫黄臭を凝縮したような温泉水をグイッといただきます。ちなみにコップは温泉でカンパイしたいらしい信州千曲観光局の山崎さんが持参していました。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
信州千曲観光局の山崎さんに、昼間のスナック街を案内してもらっています。

準備は整ったので、いよいよ精密なしゃぶしゃぶをつくっていきましょう。

精密なしゃぶしゃぶ作りスタート!

しゃぶしゃぶの工程は①野菜を切る②しゃぶしゃぶするだけなので正直料理といえるほど手間はかからないな〜と思っていましたが、のちにこの考えを改めることになります。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
ではぬるっとしいたけを切っていきます、とラムダさん。

キッチンにあるまじき器具とフードペンを取り出し、しいたけに線を引いていきます。

「中心を求めています」

とのことです。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
突如しいたけに線を引き始める。
ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
線に沿って包丁を入れると・・
ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
あ!よく見るしいたけの切り方!

▼次にネギを切ります。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
ネギの「緑色の部分を切り落とす」って、どの色を指すんでしょうね。
ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
お、太い。これは良いネギですね。

▼最後に白菜を切ります。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
等分に白菜を切っていく。
ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
また何か書き始めた。
ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
そしてバーコードを貼り始めた。

なんで白菜にバーコード貼ってるのか、考えてみたけど全く分かりませんでした。

「白菜は芯に近い方から入れると良いらしいので、切った箇所をナンバリングしています」とのことです。

3種類の野菜を切り終わる頃にはすでに1時間が経過していました。精密ってたいへん。

ゴマダレも精密に手作り

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
10gを測るのに5分ほどかかっていました。0.1gのズレも許さない精密さ。

ごまを精密に計測し、すり鉢でペースト状になるまですっていきます。調味料をスポイトのようなもので精密に投入し、混ぜ合わせると市販のようなゴマダレが出来上がりました。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉

いよいよしゃぶしゃぶ!

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
アイキャッチ画像撮影用に並んだ具材たち。

「今回は奮発して信州牛を用意しました」。

よく見るとりんご和牛の文字があります。長野県らしく、りんごを食べて育ったお上品な牛たちです。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
くんできた温泉水を入れ、出汁用の昆布を浸けておく。

温泉水をお鍋に入れると、すぐに硫黄泉の独特な匂いがキッチンに広がります。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
いざ投入!
ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
適切な色を目指し何枚もしゃぶしゃぶする。

ところで温泉水でしゃぶしゃぶをすると何が良いのでしょうか。実は戸倉上山田温泉の源泉に含まれる「アルカリ性」がお肉をやわらかくしてくれるのだそうです。お肉はPHが5前後の時にいちばん硬くなるため、酸性かアルカリ性かどちらかに傾けることでやわらかくなるとのこと。

正確なことは文系に理解できないので、ラムダさんの動画を見ていただければと思います。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
お肉を「良い色」にするのむずくない?

そんなこんなでお肉をしゃぶしゃぶし終わりました。色の判定に入ります。

ラムダ技術部さんin戸倉上山田温泉
いざ実食!無言でうなづいていたので多分美味しかったのでしょう。

味見をさせてもらいましたが、お肉がとっても柔らかくて美味しかったです。ゴマダレもよくからんでました。

「さすがりんごで育った信州牛っすね」

とか温泉関係ないコメントを残してしまいましたが、きっとお湯でしゃぶしゃぶするより柔らかくなっていたはずです。

結局しゃぶしゃぶの調理に3時間以上、温泉水の確保に半日かかりました。今回はまだ、調理時間が少ない方だそうです。これも精密で美味しいしゃぶしゃぶをつくるための工程なのですね。

ちなみに温泉はしゃぶしゃぶするだけでなく、入ることもできます。アルカリ性分が肌の角質を溶かして美肌になるのだそうですよ。

ラムダさんありがとうございました!今度はゆでたまごなどを使って普通のお湯と比較実験してみてほしいです。

終わり

▼千曲市の旅プラン特集もご覧ください!

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この記事を書いた人

Skima信州編集部

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