長野駅周辺~善光寺門前には個性豊かで美味しい居酒屋があります。地元の美味しい野菜やお肉をふんだんに使った料理や、一風変わった調理法で食べたことない味を滞京するお店など。
長野駅周辺で25年間居酒屋を営んできた信州リアル七福神の居酒屋の神がおすすめの居酒屋6店を紹介します。長野県観光を楽しんだあと、出張で長野に来て一仕事終えたあと、久しぶりに会う地元の友達と、 善光寺門前呑みを楽しんでみてください!
かわら焼き いろり-屋根瓦を使ったオリジナル料理が人気-
西鶴賀通り 「この小路はかつては行き交う人達で溢れていた」と店主の降籏さん。1間程度の間口に暖簾をかけた店が軒を連ね、良き時代の名残を感じさせる。懐かしさが漂うこの小路には創業50年以上の老舗も数軒ほどある。
そのうちの1軒が「かわら焼き いろり」。2代目主人の降籏さんが、創業来の味と心をしっかりと受け継いだ。かわら焼きとは、70年以上前に職人さんが手でこねて作った屋根瓦を使い、肉や野菜やきのこなどを焼いて食べるという、この店オリジナルの看板料理。かわら焼きとして使用するまでには何度も何度も油を塗り重ねること20時間以上。
なぜ、瓦で焼くのか?なぜそんなに古いかわらでなければならないのか?お客様に一番美味しい状態で味わっていただく為にと、店主が自ら1枚づつ丁寧に肉や野菜を並べながら、秘話を語ってくれる。そんな話を楽しく聞いているうちに、美味しそうな匂いが立ち上り、ちょうど食べ頃に。これを、さっぱりとした自家製のタレで味わう。
一口食べれば、苦労してかわら焼きにこだわっている理由に納得!!間違いなく、鉄でも陶板でも石焼でも出せない味わいがある。瓦が余分な油を吸ってくれている。それでいて、ほどよくにじみ出てくる油により、焦げ付かせることがない。瓦の厚みと窪みにより、少し蒸したような感じになり、食材の旨味が引き出される。
野菜は甘く、お肉はジューシー。冷えたビールをごくごく飲んだら、次はやっぱり地酒にしようかな。他にも、その季節にしか食べられないお勧めの一品が。
「また来たい」と思わせる確かな味がここにはあります。
かわら焼き いろりの店舗情報
所在地 | 長野市西鶴賀1479 |
TEL | 0262-34-3557 |
営業時間 | 17時30分~23時(ラストオーダー22時30分) |
定休日 | 日曜日(祝日は21時まで営業しています) |
深夜食堂 エニシング-朝まで楽しめる一風変わった居酒屋-
深夜食堂 エニシング、タイトルのとおり、開店時間は夜の9時で看板が消えるのは朝6時。一次会や二次会が終わり、「もう少し食べたかった」「もう少し話したかった」「もう少し飲みたかった」―。そんな、あと少しの気持ちを満たしてくれるお店です。
店内のディスプレーは童心に返ってワクワクするものばかり。テーブル中央のショーケースにずらりと並ぶのはシルバニアファミリー。ちがうテーブルのショーケースにはミニチュアフィギュアの数々。さらに店内を見渡すとガチャガチャや玩具など、至るところに懐かしさを感じさせる物が置かれ、それらを見ているだけでも飽きません。
この店を営んでいるのは、通称、 ダイナマイトマンダム君(息子)とベンジャミンさん(父)の親子。ダイナマイトマンダム君は、パーティーの司会やFMラジオの「ラジモ!」という番組で週1回、3時間ほどパーソナリティーを務めているほか、長野市の歴史・文化・観光などについて学び伝える「NAGANO検定」にも合格しており、長野についても幅広い知識をもつ話題豊富な人。
観光に来てくださった方はもちろんのこと、地元の人でも知らないような話を、楽しく聞かせてくれます。厨房を担当するのは父のベンジャミンさん。ジャムバンドでパーカッションを奏でるなどダンディーな方。
こだわりの人気料理は「とん汁」と、長野のソウルフードともいえる「にらせんべい」。とん汁は、お隣の新潟県妙高のスタイル。シンプルに玉ねぎ、豚バラ、お豆腐のみ。それでいて玉ねぎの甘味と豚バラの旨味がしっかりとお豆腐にも味噌汁にも染み込み、一口飲んだら活力が湧いてくるよう。
にらせんべいも、ひと工夫。素早く提供できるように一度軽く揚げるので、サクサクと香ばしく、おつまみ感覚で食べられる。ミニサイズもあるので1人でも余すことなく食べきれます。その他にもしっかりとお腹を満たしてくれる定食や一品料理が沢山。
「最近は朝まで騒げるような店も減ってきて寂しい。もっと朝まで楽しんで欲しい」とダイナマイトマンダム君。「また来たい」と思わせる確かな味と語らいがここにはあります。
深夜食堂 エニシングの店舗情報
所在地 | 長野市北石堂町1175-6 八雲ビルB1F |
TEL | 0262-62-1387 |
営業時間 | 21時~朝6時 ※フードラストオーダー朝4時30分迄 |
定休日 | 日曜・月曜日 |
Osteria Gatto(オステリア・ガット)-長野駅から徒歩5分 千石街の裏通りに佇むおしゃれなレストラン-
Osteria Gatto(オステリア・ガット)のオーナー 成澤さんは、信州ワインをこよなく愛し、その普及の為、イベントや広報活動にも精力的に取り組み、遂には生まれ故郷の坂城町に坂城葡萄酒造場というワイナリー&レストランをこのほどオープンされました。
飲食を通して、故郷の良さを伝えて行きたいと奮闘する真っ直ぐな想い。その情熱と行動力に感心させられます。間違いなく、これからの長野の食をリードしていく経営者の1人だと思います。
成澤さんが経営するお店は、長野駅周辺にも3店舗あり、はじめに開店させたのがこの「オステリア・ガット」。この店のフロアー面積からするとかなり大きいと思えるワインセラーには、長野県のほぼ全てのワイナリーのワインが揃います。その他イタリア産、フランス産などもあり、セラーを覗いているだけでワクワクします。
シェフとして腕を振るうのはシニアソムリエの資格を持つ、店長の川島さん。長野県産の厳選した食材を中心に、定番メニューの他にも、季節とワインに合わせた日替り料理がズラリ。この日のお勧めからチョイスした料理は「ハーブとスパイスで漬け込んだ信州サーモン」と「長野県産 SPFポークの白ワイン煮込み」。海はなくとも長野の特産として自信を持ってお勧めできる鮮魚です。しつこくなく食べ飽きしません。
この料理に合わせるのは、本日の信州産グラスワインから、高山村のシャルドネを。フレッシュな果実の香りを楽しみながらスッキリ飲めます。じっくりと時間をかけて煮込んだポークは、口の中でとろけそう。お肉には樽のきいたシャルドネがお勧めだそうです。グラス4分の1サイズなんて気の利いた量もあるので、まずは試しにひと口味わってみようかな~。
「また来たい」と思わせる確かな味がここにはあります。
Osteria Gatto(オステリア・ガット)
所在地 | 長野市北石堂町1366-1 千石ジャシイビル1F |
TEL | 0262-28-8816 |
営業時間 | ランチ:月~木 11時~14時(ラストオーダー 13時30) ディナー:月~木 17時30分~22時30分(ラストオーダー 21時30分) 金、土は17時30分~25時(ラストオーダー24時) |
定休日 | 日曜日、不定休で月に1回連休 |
やま茶屋-個室ありで長野県のきのこと日本酒が楽しめるお店-
信州の山々。雄大さだけでなく、私達に四季折々の恵みを与えてくれます。艶やかな紅葉の季節。県内外からも多くの人が訪れ、ドライブや山歩きを楽しまれています。山を歩けば至るところにキノコを発見!それもそのはず、キノコの種類は何千とあります。形も色も大きさもさまざま。大半は食すことのできないキノコなので、やたらに採って食べると大変なことに…。市場であっても、定番の数種類しか扱いはなく、それなりに高価です。
地元の飲食店といえども、種類豊富な天然キノコを提供できるお店はそうありません。やま茶屋の主人、赤池さんはキノコマイスターとキノコ衛生指導員の資格を持ち、週に何度も山に入っては、さまざまなキノコを採ってくる、いわばキノコの達人です。収穫した物は、丁寧に下ごしらえ。これがなかなか大変な作業です。
仕上がったら特徴に合わせた調理方法でお勧めの一品に。蓋を開ければ思わず「わ~」っと歓声を上げてしまう豪快な「きのこ鴨鍋」は、毎年楽しみにされているリピーター客も多いそう。鍋をつつきながら、地酒を酌み交わす。信州の贅沢を感じさせるひととき。
また来たいと思わせる確かな味がここにはあります。
やま茶屋の店舗情報
所在地 | 長野市問御所町1315 |
TEL | 0262-33-3900 |
営業時間 | 平日 17時30分~22時(フードラストオーダー21時) ※予約の場合はお昼からでも可 日曜、祭日 17時30分~21時(ラストオーダー 20時)※予約の場合はお昼からでも可 |
定休日 | 不定休(原則 無休) |
串揚げ 只今-長野駅周辺で串揚げといえばここ!-
JR長野駅より徒歩8分。表通りから斜めに抜けるしまんりょ小路にある、串揚げ専門店「只今」。店名の由来は、「今日只今」の時間を大切に、出逢いは生涯ただ一度のものであり、真心込めておもてなしするという、茶席の教えに習ってのことだそう。店の主人、関口さんのこの想いは料理はもちろんのこと、店内にも顕れています。
毎日営業が終ると何時間もかけて丁寧に掃除をしているので、いつもキレイで厨房もピカピカです。
お勧め料理は、当然のことながら、からっと揚がった串揚げ。肉・魚介類・野菜など、旬の素材と鮮度にこだわり厳選したものばかり。特大のアスパラや、これまた大きい蓮根もサックサク。串揚げの種類も豊富なので、どれにしようか迷ってしまう方には、串揚げセットの「橘」がお勧め!(串揚げ8本、サラダ、お通し1980円)苦手な物があれば違う串に変えてもらえます。
その他にも、その日のおばん菜や定番の単品料理もあります。信州ジビエ「いのしし角煮」は、肉と野菜も入れて下茹だけでも6時間以上。一旦冷やし1日寝かせてから再度煮込み、完成させるまでに3日間かけています。とろっと柔らかく、野菜から出た甘味でなんとも優しい味わい。「鹿の筋肉のワイン煮込み」も同様に手間をかけた一品。ジビエを食べた事のない方もぜひ味わって欲しい。関口さんが大切にしているのは、いつ来ても変わらない味を提供すること。
「また来たい」と思わせる確かな味がここにはあります。
串揚げ 只今の店舗情報
所在地 | 長野市南千歳町865トキワビル1階 |
TEL | 026-223-2312 |
営業時間 | 17時~22時30分(フードラストオーダー22時) |
定休日 | 日曜日 |
縁起居酒屋 鶴亀-長野ならではの食材を使ったオリジナル料理多数-
時は1994年、長野オリンピック開催の約4年ほど前のこと。バブル崩壊後の日本にあって、長野はオリンピック関連事業で活気に満ちていた。そんな頃、一人の女性が勤めていた会社を辞め、開店させたのが「居酒屋 鶴亀」。
居酒屋が好き。人と接するのも好き。なんの経験もなかったけれど、強い思いと、若さという勢いで立ち上げた。何を隠そう、ここが「居酒屋の神」の店。今では愛着ある長野市を、この街を盛り上げていく為に少しでも役立てればと、同じ思いの仲間達と様々な活動に取組む日々。七福神に扮しているのもその一環です。
居酒屋の持ち味は、安くて、旨くて、ジャンル問わず色々な料理が食べられること。気軽な雰囲気で賑やかに楽しめること。鶴亀のお勧めは、「風干しの串焼き」。真鯛やアジなどの魚を下味で漬け込み、一口サイズで串に刺し、風干しに。食べやすく、旨味も凝縮された一品。
他にも、「野沢菜と長いものとろろピザ」、和風ダシで炒めた「焼き日本そば」、「蜂の子チーズ」など、長野ならではの食材を使ったお勧めのオリジナル料理も色々あります。
女将(居酒屋の神)は、何処にいるかというと・・。鶴亀のカウンター越しに「いらっしゃいませ!」と甲高い声が響く日もあれば、すぐ近くの姉妹店にいる日も。
縁起居酒屋 鶴亀の店舗情報
所在地 | 長野市南千歳1-7-9 (錦町通り ショップコア内) |
TEL | 0262-28-9003 |
営業時間 | ランチ営業 11時30分~13時45分 夜営業 17時~23時 |
定休日 | 日曜(祝日も定休の場合あり) |
長野駅前には大人数・個室・飲み放題店も海鮮・肉・鍋が食べられる店もある!
記事を読んでいたら飲みに行きたくなってきましたか?お料理もさることながら、こだわりをもった個性豊かな店主があなたの来店を待っています。初めてのお店だとハードルが高く感じるかもしれませんが、ここでおすすめした7店は気軽に入れて、誰でも受け入れる雰囲気があるのでご心配なさらず。長野駅周辺~善行寺門前の居酒屋を楽しんでみてください!
次の神食紹介を読む!