長野県で一番人が集まる観光地の一つ善光寺のまわりには、おいしい甘味処や和菓子店がたくさん!

その場で食べてもよし長野土産に買うのもよしな、おすすめの善光寺門前スイーツを善光寺門前出身で信州リアル七福神の甘味の神が7店ご紹介します。歴史ある趣漂う店舗構えのお店や空き家を改装したおしゃれなお店など味だけでなく店舗も七店七色。地元民ならではの視点からおすすめポイントをお伝えします!

一心堂(いっしんどう)大福とだんごなどお餅のお菓子が美味しいお店

布袋(甘味)神が生まれ育った一番近所の餅屋さんがここ「一心堂」さんです。もち米は飯山市木島産、だんごなどに使われるうるち米は飯山市木島産コシヒカリで、甘味の味付けの前に、その日石臼で挽く米粉を丁寧にこねて、蒸す。素材が持つふくよかなお米の甘味が感じられる昔ながらの製法を守ってきた老舗のお餅屋さんです。

定番のお団子は醤油ベースのみたらし、こしあんに、息子さんの代になってごま、くるみみそ、ずんだ味も増えて5種類に…。大きな大福や、豆餅、すあま、おやきも好評です。季節菓子の中でも布袋甘味の神おすすめは『くるみ餅』。甘さひかえめのこしあんをクルミの入った求肥でくるんだお餅。クルミの香ばしさがお口に広がります。

一心堂さんは、その日挽いた素材が終わったらお店が閉まりますので、お早めのご来店がおすすめです。

一心堂の店舗情報

所在地長野県長野市立町976
TEL0262-32-5065
営業時間8:00~17:00(売り切れ終了)
定休日毎週水曜日

卯月堂(うげつどう)-創業140年 信州素材をつかった独自の製法「杏しぐれ」-

明治5年の卯月(4月)に善光寺のお膝元新田町で初代・宇三郎さんが創業した卯月堂(うげつどう)。以来現店主で四代目を数えます。

信州の素材を使った独自の製法で「杏しぐれ」を創製。現在にいたるまで、140年以上にわたり多くの和菓子を誕生させてきました。最近はそばの実を香ばしく煎ってのせ、一枚ずつ丁寧に焼き上げた、和風くっきい「そばの華」1袋(2枚入)119円税込が人気。通常は丸型ですが、本店では限定でハート型の可愛いタイプもございます。

中央通りの少し西側に足を伸ばせば、卯月堂さんの本店があります。生菓子とともに和菓子を通して信州の季節を感じつつ、ちょっとした記念日やギフトにぜひご利用ください。ご主人と奥様の笑顔もとってもスイートです!

卯月堂の店舗情報

所在地長野県長野市南県町653-2
TEL0262-34-0884
営業時間8:15~18:00
定休日日曜日

長喜園-イートインスペースあり お茶味が好きな人におすすめ-

善光寺の表参道で、明治37年創業の老舗、お茶一筋の長喜園さん。あったかい笑顔で出迎えてくれるのは、三代目店主の宵野間(よいのま)さんご夫婦です。

お店の一部がイートインスペースになっていて、ここでは極上抹茶ソフトの上に自家焙煎のほうじ茶ソフトが乗った二段盛りソフトがいただけます。ビジュアルもインパクトがありますが、お味もさすが本格的。う~ん、これぞ老舗お茶屋さんのソフトクリーム!!

そのほか、「お茶屋さんの抹茶シリーズ」として店内でスイーツがいただけるのですが、本場京都宇治の抹茶を使ったチーズケーキやババロア、抹茶ぜんざい・・。どれもみんな奥さんのお手製!ほっぺたが落ちるおいしさです。

店内にはお勧めの煎茶、自家焙煎のほうじ茶のほか、お茶菓子、おせんべい、またお茶を美味しく淹れられる「ばんこ焼」・「とこなめ焼」の急須など、お茶関連の商品が豊富にあります。

宵野間さんご夫妻のような優しい風味と、口いっぱいに広がるお茶の深みをご堪能あれ!

長喜園の店舗情報

所在地長野市西後町1580
TEL0262-32-2511
営業時間9:00~18:30
定休日不定期

長門屋(ながとや)-長野市でかき氷といえばここ!-

長野市で「かき氷」といえばここ!創業明治30年。 善光寺さんの門前でお食事をご提供し続けて、今年で118年の長門屋さんです。

初夏の6月ごろから9月いっぱいの期間限定ではありますが、門前の涼をお口とおなかの中で楽しむにはここを紹介せずにはいられません。昔ながらの機械でブロック氷を削ってつくるため、きめ細かい、柔らかい氷ができあがります。布袋甘味の神のおすすめは・・・やっぱり数量限定『梅甘露(うめかんろ)』。シロップ漬けの刻んだ青梅の甘酸っぱさが夏の疲れを癒してくれます。さらに長門屋さん秘伝のシロップはすべて自家製でほかにはない味。少々疲れているときは練乳ミルクも追加して・・・。

店内は夏季でもあえてエアコンを使わずに、冷たいかき氷を体中で感じてもらいたいという店主のこだわりがあります。食べ終わった後はスーーーーーーッと体温が下がり、汗が引いていくのを感じます。幸せです。

甘味の前におなかを満たしたい方に個人的におすすめしたいのは、長門屋さんの「中華そば」。ラーメンの神、恵比須様すみません(笑)昔ながらのシンプルな醤油ラーメンは意外と門前になく、ラーメンの後にかき氷というセットで召し上がる方も多いのだとか・・・夏の王道セットです。

長門屋の店舗情報

所在地長野市大字長野元善町468※善光寺仁王門脇
TEL0262-33-2286
営業時間10:30~18:00(夏)(イベント開催時は延長あり) 10:30~16:00(冬)
定休日水曜日
座席数30席
駐車場1台

藤田九衛門商店(ふじたくえもんしょうてん)-新長野名物「鯉焼き」-

鯛焼きならぬ「鯉」焼きのお店「藤田九衛門商店(ふじたくえもんしょうてん)」が門前の東にあります。店主藤田さんの「海のない長野県だからこそ鯛ではなく鯉を」というこだわりが詰まったこのお店は、門前の名所となりつつあります。鯉焼きのブランド名は「垂水」。その姿は滝を登る躍動感ある鯉そのもの。小豆を使わない餡は、この店定番の花豆からはじまって、季節にあわせた長野県産の果物を使ったものも人気です。

ほかにも周辺のお店との期間限定コラボ餡は味噌やチョコレートなど、料理人でもある藤田さんのセンスが光り、どれも美味!食材の花豆・小麦粉は長野県産を使用していて、時間をおいてもシットリもっちり…。まさにお土産にもって鯉!ですね。善光寺参りには新名物の鯉焼きを― ぜひセットでお越し下さい。

藤田九衛門商店の店舗情報

所在地長野県長野市東之門町400-2
TEL0262-19-2293
営業時間6:30~ (冬季12~2月 7:00~)売り切れ次第終了
定休日不定休
駐車場あり(一台)

和菓子 豆暦(まめこよみ)-こだわって作られた和菓子生菓子が魅力的-

「ふきのとう」黄味時雨製 こし餡 「早(さ)わらび」よもぎ入り薯蕷(じょうよ)饅頭製 こし餡 「菜の花」薯蕷金団製 つぶ餡

善光寺大門の西側、甘味の神、箱山が学生時代お世話になった甘味処の建物が空き家になってしばらく…寂しい思いをしていましたが、この地にまた新たに甘味処のお店「和菓子 豆暦(まめこよみ)」ができました!前のお店の面影を残しつつ『豆暦』となりました。

暖簾の奥のガラス窓には、黙々と作業をする女性の姿。店主小山さんの手から紡ぎ出される季節の和菓子の数々は、目にも美味しいものばかり。本当に美しい。

その特徴を表すものの一つに上生菓子があります。春、店頭には練切の桜がありました。こちらは1カ月ほどかけ、日を追うごとに蕾から最後のひとひらになるまでの変化を表現。なんて素敵なんでしょう。手土産の定番、どら焼もおすすめです。ふっくら黄金色の皮、遊び心のある“ありがとう” “祝”などの焼印入りも!(※文字入れはいずれも要予約)

生菓子と聞いて敷居が高いと感じているあなた!豆暦の小山さんを訪ねてください。和菓子を通して季節を食しましょう。

和菓子 豆暦の店舗情報

所在地長野県長野市西町1042-2
TEL0262-19-2629
営業時間9:00~18:00
定休日火曜日、第2・4水曜日
駐車場あり(2台)

善光寺境内 やよい茶屋-あんみつとところてんが美味しい古き良き茶屋-

今回甘味の神布袋が向かったのはなんと善光寺境内!(ちゃんと撮影許可をとってます) 実は善光寺境内には東と西に2軒の茶屋があり、今回は東公園とよばれる木々が生い茂る庭園の『やよい茶屋』へ・・・。この地で100年以上にわたり観光客の一服処として愛されてきました。

甘味の神布袋が一年間通して一番におすすめするのは「あんみつ」です。見た目も普通のあんみつです(笑)。でも、召し上がってみてごらんなさい、この絶妙な触感を。寒天の歯ごたえ!蜜の甘さ!これが私のベストです!!寒天が手づくりなのはもちろんのこと、蜜はこの茶屋で仕込むそうです。

また、割烹着姿のおばさまたちによる熟練された安心感のある接客は『ああー信州善光寺へ帰って来たなあ~!』そうつぶやかずにはいられません。

ちょうどいらしていたお客様とお話しました。松本からいらしたその方は『ここの「ところてん」も美味しいのよー』と私の身体をみて心配したのか、逆にヘルシーな一品をすすめられたのでした(笑)。

そんな観光客との縁側での会話も楽しい「やよい茶屋」さん。気温35度を超えていたので、かき氷もいただいてクールダウン。安定感のあるおいしさでした。こちらを目的に善光寺境内へおいでになってみてはいかがでしょうか?

なんでもここ東公園では、毎月第2土曜日に『善光寺びんずる市』という手づくり品のマーケットが開催されているようで、毎回150店舗以上の手づくり品のお店が並ぶとか。むむー、こちらも来てみたい!!たくさんの情報というお土産をいただいて帰ってきました。

善光寺境内 やよい茶屋の店舗情報

所在地長野県長野市大字長野 元善町491 
営業時間9時頃~16時
休日不定休(荒天の場合は閉店の場合も)
営業期間3月中旬~11月下旬(冬場は閉店)

長野県・善光寺のお土産も買えるスイーツの名店がたくさんあります

本記事を通して、長野駅・善光寺周辺には個性豊かな甘味処・スイーツ店がたくさんあることがお分かりいただけたかと思います。伝統的な味だけでなく、近年新たにオープンしたお店も多く様々な文化が入り乱れているのが善光寺門前の特徴かなと思います。

ここでは紹介できなかったお店もたくさんあるので、長野に来た際はぜひ、長野駅~善光寺門前をぶらりと歩いてみてください!

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