日本の秘境100選や信州の三大秘境に名を連ねる秋山郷(あきやまごう)。紅葉真っ盛りの秋山郷で紅葉狩りと温泉めぐりをしてきました。車で行けば1日で自然も温泉も満喫できるコースをご紹介いたします。
- 秋山郷の1日満喫モデルコース
- おすすめの温泉3つ
- 切明温泉の「野湯」に挑戦!
- 志賀高原を抜けて帰るルートは?
などなど、秋山郷に行く方は筆硯の情報をお届け!
【追記】冬の秋山郷も撮影してきました。温泉もお土産屋さんも冬季休業ばかりでしたが、雪不足の今年でも信州らしい冬景色が楽しめるスポットです。
秋山郷とは?日本の秘境100選&信州三大秘境
秋山郷(あきやまごう)は、長野県栄村と新潟県津南町をまたがる渓谷沿いの地域です。日本の秘境100選に選ばれています。長野県では栄村になりますが、山を挟んで反対側にあり、文化や方言なども異なる気がします。集落は渓谷沿いより山間部に位置し、元来の集落の形をそのままに残していました。
名前の通り秋山が美しく、私が訪れた時は長野県の県木「白樺」が見ごろを迎えていました。
秋山郷1日観光モデルプラン
今回私たちがまわったのは以下の通り。温泉と紅葉をメインに詰め込み過ぎないスケジュールでめぐりました。
秋山郷1日観光モデルプラン
蛇渕の滝(新潟県津南町、紅葉スポット)
小赤沢温泉「楽養館」(ランチあり)
屋敷温泉「秀清舘」
天池(苗場山と鳥甲山を望む紅葉スポット)
切明温泉「河原温泉」
切明温泉「雄川閣」
奥志賀林道で中野市方面へ(冬季閉鎖、状況により通行止めあり)
【秋山郷の絶景スポット】蛇淵の滝
栄村の中心部から秋山郷へは、一度新潟県へ抜けてから再び南下します。蛇淵(じゃぶち)の滝は新潟県津南町の南端に位置し、紅葉スポットとして有名。駐車場から徒歩10分ほど階段を下ると見えてきます。ちなみに入場料などはなし。
硫黄川が中津川に合流しています。写真では見づらいかと思いますが、滝が三段に渡って流れ落ちています。滝は度々「蛇」や「龍」などに例えられますが、蛇淵の滝にも大蛇の伝説が残っているそうです。
ビュースポットへは、こんな田んぼ沿いの小道を進んで行きます。観光スポットにも関わらず、田舎小学生が使う抜け道のような狭さがたまりませんね。
蛇淵の滝
所在地:新潟県中魚沼郡津南町大赤沢
【秋山郷の温泉&ランチ】小赤沢温泉「楽養館」|栄村
蛇淵の滝を南下し、まずは1ヶ所目の温泉へ。小赤沢温泉「楽養館(らくようかん)」を訪れました。
ここまで来るのにかなり時間がかかっているため、すでにお昼の時間。まずはお腹を充します。
食事処で秋を食す
旬によってメニューが変わる楽養館のお食事処。秋らしいメニューをいただきました。きのこそばと岩魚丼。
岩魚が丸々一匹乗った岩魚丼、初めて見ました。
赤沢の名の通り赤い鉄泉
翌日まで消えないであろう強烈な匂いを残した小赤沢温泉の鉄泉。湯温は低めでじっくり浸かれます。奥には寝湯もあり、肩までじんわり温まりました。
天井は高く開放的。窓からは紅葉も見られました。30分も入ればしっかり湯疲れする強いお湯。いただきました。
小赤沢温泉「楽養館」
所在地:栄村大字堺18210
入湯料:大人500円、小人200円
【秋山郷の温泉】屋敷温泉「秀清館」宿泊もOK!
そのまま続けて屋敷温泉へ。男女別の内湯と混浴露天があります。
男湯の様子。女湯は写真が撮れませんでしたが、透明に近いお色でした。湯温や空気との触れ方、時間帯などでお色が変わります。
外湯は駐車場に面しており、脱衣所も含めて丸見え状態。女性が入るには難易度が高めでした。
温泉マニアのスキマメンバーが秋山郷でイチオシしています。宿泊もできるそうですよ。詳細は下の記事をご参照ください。
屋敷温泉「秀清館」
所在地:栄村屋敷
入湯料:大人600円、小人(4歳以上)300円
営業時間:11:00~15:00
【秋山郷の紅葉スポット】「天池(あまいけ)」へ
渓谷沿いから上野原集落へ車を上らせると、苗場山の麓に天池(あまいけ)があります。苗場山と鳥甲山を望み、紅葉と共に撮影スポットとしても人気。
オススメは早朝から午前中までだそうです。
【秋山郷の温泉】切明温泉「河原の温泉」
切明温泉では野趣あふれる「野湯」を体験できます。河原から湧出する温泉をスコップで掘り、川の水で温度を調節して入る「河原の温泉」。
※川が増水している時は危険なので絶対に近付かないようにしましょう!
湧き出ている源泉はかなり熱いものの、川の水が冷たいのでぬるめになります。全身入っているツワモノもいましたが、私は足湯で。なぜかテンションは上がりました。野湯初体験!
誰かが掘ってくれています。中に入ってみると、熱い・ぬるい・冷たいが交互にやってきて河原をウロウロ。たまに熱湯がコポコポ・・と出てきて「あつっ!」となるので注意。微かに硫黄の香りが漂い、気づけば1時間半ほど浸かっていました。
長野県の野湯はスキマでもしっかりまとめています!
【秋山郷の温泉】切明温泉「雄川閣」
河原の温泉のすぐ近くに雄川閣(ゆうせんかく)があります。河原へ行くには車もここに停め、スコップも借りられます。
男女別の内湯と貸切露天が1つ。貸切露天は中で受付をした後、男湯と女湯の間にある入り口から入ります。中に誰もいないかどうかは札で判断し、自分が使用する際は札を使用中にしておくこと。
ただ、露天は対岸にある河原の温泉から丸見えです。たまに外から知らない人が訳も分からず入ってくることもあるそうです(メンバー体験談)。
内湯と共に湯温は高め。
切明温泉「雄川閣」
所在地:栄村堺17878-3
営業時間:10:00~16:00(最終受付は30分前)
入湯料:大人500円、小人300円
秋山郷から奥志賀高原経由で中野市方面へ
行きとは別ルートで帰路につこうと思います。奥志賀高原経由でスーパー林道を通って山ノ内町へ抜けるルート。「奥志賀高原栄線」「北信州わかば・もみじライン」と呼ばれているみたい?
冬季(11月上旬〜5月)は閉鎖されるので注意。
この道、目立った観光スポットはありませんが見える景色が極上でした。遠くの山々、山吹色に染まった白樺並木、紅葉の中を流れ落ちる滝。ドライブコースとして自信を持ってオススメできるコースです。長野県内へ帰る方は、ぜひ奥志賀高原への道も選択肢に入れていただきたいなと思いました。
おそらくGoogleマップやカーナビでは一発で出てきません。奥志賀高原を経由地に設定するなど、工夫してみてください。
※状況により通行止めの場合もあります。山ノ内町公式ページで随時ご確認ください。
冬の秋山郷も美しい
冬の秋山郷にも行ってきました!紅葉の美しさとはまた異なり、鳥甲山の雪化粧も大迫力。雪道はスリップするとガードレールもなく危険な箇所がいくつもあります。スタッドレスの装着は必須、なるべく慣れた方が運転するようにしましょう。
秋山郷 まとめ
紅葉真っ盛りの秋山郷の美しさは格別。写真や文章で表しきれないのが残念なので「いいから行って見てくれ」というのが正直なところ。秋山郷内では入場料や交通費もかからないので、安価で楽しめるのも魅力。ちなみに冬の栄村で温泉めぐりをしたこともあります。秋山郷とはまた別の地域になりますが、冬の栄村も水墨画のような美しさ。
積雪対策もバッチリなので一年中楽しめるスポットです。
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