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上高地を効率よくめぐる1日観光モデルコースと行き方ガイド

上高地(かみこうち)は長野県松本市にある日本屈指の山岳景勝地。

「特別名勝」と「特別天然記念物」のふたつに指定されています。古くは神垣内(かみかふち)とも呼ばれていますが、これは上高地にある明神池に、穂高神社の奥宮が鎮座していることに由来しています。

上高地観光が初めての方必見!

おすすめのモデルプランや観光スポットを写真付きでご紹介します。1日でめぐれる移動時間になっていますが、もちろん宿泊もOK!行き帰りに寄り道できる周辺の観光スポットまでまとめました。

6月1日からの上高地の営業状況

バスやタクシーは便数や台数を減らして営業を再開しています。営業している宿泊施設もありますが、正確な情報は公式ページをご覧ください。沢渡の駐車場も順次再開しています。

上高地はマイカー規制!松本方面からのアクセスと料金

上高地は通年「マイカー規制」中!

上高地は環境保護のため、通年マイカー規制です。手前の沢渡駐車場(高山市方面からはあかんだな駐車場)からはバスかタクシーで行くことになります。駐車場は1日700円ほどかかるので注意してくださいね。

マイカー+バス(沢渡駐車場から約30分)

沢渡のバスターミナル周辺にある駐車場に停め、バスで上高地バスターミナルまで。坂巻温泉(片道820円)、中の湯(片道1,000円)、大正池(片道1,300円)、帝国ホテル前(片道1,300円)にも停車するため、時間があるなら大正池で降りて歩いて河童橋まで行くのがおすすめ

・さわんど〜上高地バスターミナル 往復2,300円/片道1,300円、小人往復1,150円/片道650円

バスのポイント

・交通費が安い

・便数が少なく時間に縛られがち

マイカー+タクシー(沢渡駐車場から約30分)

沢渡のバスターミナル周辺にある駐車場に停め、タクシーで大正池まで。バスに比べて高いものの、定員までなら値段は変わらないので乗り合わせればバスと変わりません。特定大型車の定員7名以上10名以下、普通車の定員は6名以下です。

沢渡ゾーン〜大正池:【特定大型車】片道 6,200円(5,580円)【普通車】片道 3,900円(3,510円)
沢渡ゾーン〜上高地バスターミナル:【特定大型車】片道 7,500円(6,750円)【普通車】片道 4,600円(4,140円)
タクシーのポイント

・交通費が高い
・乗り合わせれば安い
・時間を気にせず観光可能

松本駅・新島々駅から路線バスで行く場合

松本駅から路線バスを使って上高地へ。もしくは松本駅から松本電鉄上高地線で新島々駅まで、その後路線バスで上高地へ。新型コロナウィルスの影響により時刻表がチョコチョコ変わっているため、詳しくは公式ページをご覧ください。

関東・名古屋・大阪方面から直行バスで行く場合

新宿、東京、渋谷、大宮、川越、竹橋、名古屋、大阪からは上高地行きの直行バスが出ています。通常は1日1往復〜2往復なので、宿泊してゆっくり楽しむのがおすすめ!詳しくは公式ページをご覧ください。

上高地へ行く服装と靴は?

上高地は標高が1,500mと高く、夏でも涼しく快適に過ごすことができます。

ただ歩くことが多いので夏山登山に行くような、動きやすく脱ぎ着のできる格好で行くのがおすすめ。靴は登山靴とまではいかなくとも、歩きやすいスニーカーを履いていきましょう。日帰りでなく宿泊される方は、特に朝晩が冷え込むので防寒具は必須です!

持ち物チェックリスト
・歩きやすいスニーカー
・羽織物
・帽子
・雨具(折りたたみ傘or雨ガッパ)

大正池で降りてハイキング開始!

大正池(たいしょういけ)は大正4(1915)年、焼岳の大噴火の際に火山泥流が梓川を堰き止めて作られました。名前の由来はそのまま「大正時代にできた池」だから。バスターミナルではなく大正池で降りると、往復せずにめぐれるので便利!ちなみにこの先は河童橋までお手洗いがないので大正池手前にある公衆トイレで済ませて歩くことをおすすめします。

当時は枯れ木の数も多く面積も大きかったようですが、梓川の上流から流れ込む土砂により池の面積は年々小さく、枯れ木の数も少なくなっています。

大正池越しに臨む焼岳。

大正池からは木道を進んで河童橋を目指しつつ、道中のビューポイントを見ていきましょう!

焼岳のビュースポット

標高2,455mの焼岳は、現在も活火山として活動しています。粘り気の強い溶岩ドームで、最近では昭和37(1962)年に水蒸気爆発があり、大正池まで泥流が押し出ました。

田代池と田代湿原でイワナ発見!

2kmほど進むと穂高連峰を真正面に見据えつつ、右手に100m行くと田代池と田代湿原があります。原生林の中に突如湿原地帯が広がり、透明すぎる池にはイワナが泳いでいるのが見えました。

撮影日は5月下旬の新緑が美しい頃ですが、紅葉期もおすすめ。田代橋を渡り、梓川沿いを歩きます。

梓川が美しい!

信州さーもん

美しすぎる梓川!

防水カメラ(GOPRO)で撮影

梓川は北アルプスの槍ヶ岳を源流とし、奈良井川と合流した後犀川に流れ込みます。発電や農業にも利用され、長野県民にとってはなくてはならない川。その上流がこんなに美しいなんて!ぜひ梓川にも注目しながら歩いてみてくださいね。

梓川沿いを上って河童橋へ!

1時間ほど歩くことになりますが、大正池から河童橋に到着しました!

河童橋は上高地のランドマーク。最初に橋がかけられたのがいつかは定かではありませんが、明治43(1910)年にそれまでかかっていた跳ね橋から現在のような吊り橋となったそうです。

また河童橋という変わった名前の由来もわかってはいませんが、「その昔、ここに河童が住んでいそうな深い淵があった」とか「橋のなかった時代、衣類を頭にのせて川を渡った人々の姿が、河童に似ていた」などといわれています。

メインスポット「河童橋」でランチ休憩

大正池から歩いた方は、河童橋まで来た頃にはお昼になっているかもしれません。上高地レストステーションにはお土産屋、カフェレストラン、ジェラート屋さんなどがあります。

1個350円の割りにビッグサイズ!

わたしは「カフェ小梨」さんで上高地コロッケとカツカレーをいただきました。信州牛のひき肉とジャガイモ、玉ねぎだけのシンプルで大きなコロッケ!カレーは創業80年以来変わらぬ味で岳人に愛され続けた上高地の定番メニューとのこと。どちらもボリューミーでおいしかったです!

歩ける人は、さらに上流の明神池を目指しましょう!明神池へのルートは2つありますが、行きは岳沢湿原のある梓川右岸遊歩道を通り、帰りはサクッと帰れる左岸遊歩道を通るのがおすすめ。

岳沢湿原

針葉樹林の間にポッカリあいた岳沢(だけさわ)湿原

明神池への道沿い、梓川右岸遊歩道を15分ほど歩くと見えてきます。田代池より面積は小さいものの、空色に輝く透明感や木漏れ日揺れる雰囲気などファンの多いスキマなスポットです。

岳沢湿原からさらに2.5kmほど、ほぼフラットな道を歩いて明神池へ!どんどん景色が変わり、退屈しない道のりです。

明神池「穂高神社 奥宮」を参拝

明神池は穂高神社奥宮の境内にあり、一之池と二之池の大小2つからなる池です。奥宮例祭や奥宮慰霊祭では御船神事も行われる神聖な場所。鳥居が見えたら穂高神社奥宮まではすぐ。明神池まで行くためには拝観料大人300円を払います。

一之池は古く鏡池とも呼ばれ周りの木々を映し、一方二之池は巨石が点在してまるで庭園のような趣。

徳沢まで行っても良し、上高地バスターミナルまで戻るも良し

帰りは梓川左岸遊歩道を通ります。徳沢へ行く方は、ここからさらに60分ほど、上高地バスターミナルからは約2時間ほど歩きます。徳沢は昭和時代まで牧場だった場所、現在はテント場にもなっています。5月中旬〜6月初旬にはニリンソウ、9月中旬からは紅葉が彩る上高地の奥座敷。

ニリンソウの群生地

高山植物や野鳥観察をしながら散策をお楽しみください!

上高地バスターミナルからバスorタクシーで帰路へ

河童橋を過ぎて5分ほどで上高地バスターミナル。インフォメーションセンターがあるので、書籍やグッズなども購入可能。タクシーもすぐお隣で手配できます。

宿泊できる施設一覧

もちろん宿泊も可能!下の施設一覧は公式ページにリンクしています。

大正池・坂巻・中の湯地区

ウエストン地区

河童橋地区

明神地区

徳沢・横尾地区

キャンプ場

小梨平キャンプ場でのんびりキャンプを楽しんだ様子は、下の記事をご覧ください!

徳本峠〜上高地〜槍ヶ岳を歩いた登山レポも

上高地は登山客にも人気のスポット!手前の新島々から徳本峠を通り上高地まで歩く登山道もマニアックな魅力があります。Skima信州では上高地からさらに槍ヶ岳まで歩いた2泊3日の様子を詳しくご紹介している記事があります。詳しくは下の記事をご覧ください!

行き帰りに寄りたい観光スポット

乳白色の温泉めぐり「白骨温泉」

沢渡駐車場から車かバスで南西に進むと、松本の人気温泉地「白骨温泉」にたどり着きます。歩いた汗や疲れた身体は白骨温泉で流し癒しましょう。宿泊も日帰り入浴も可能。混浴や貸切、露天風呂など種類別にまとめた記事をご覧ください。

安曇3ダムと道の駅「風穴の里」

上高地への道沿いには安曇3ダムと呼ばれる3つの絶景ダムがあります。秋には紅葉が美しく、梓川の利水も学べるおすすめ観光プラン!詳しくは下の記事をご覧ください。

松本城周辺

長野県外からきた方は、松本駅を経由しているかもしれません。松本城周辺は国宝が2つもあり、城下町では食べ歩きや散策もできますよ。松本駅周辺で宿泊し、日帰りで上高地に向かう方も少なくありません。余裕がある方はぜひ2泊して、ゆっくり松本市をお楽しみください。

【上高地観光】おすすめ1日モデルプランを写真付きでご紹介!

上高地の観光プランをご紹介しました。

たくさんのめぐり方があるのでこの限りではありませんが、初めての方なら効率よくめぐれるおすすめのコースだと思います!参考にしつつ、興味のある場所をピックアップするなど、アレンジしてご利用ください。

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