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長野県唯一の地下鉄!?長野電鉄沿線を歩いてみた【中編/須坂駅〜延徳駅】

北陸新幹線に乗れば1時間半で東京に行けちゃう長野駅。その長野駅から走っている「長野電鉄」を知っていますか?

長野電鉄は長野駅と湯田中駅を結ぶ全長33.2kmの鉄道路線。とてもローカルな路線で、乗るのも楽しいですが、あえて沿線を歩く旅に出てみました。

今回は中編(須坂駅〜延徳駅)です。

長野駅から須坂駅まで歩いた前編はこちら▼
https://skima-shinshu.com/nagaden_walk_part1/

須坂駅〜北須坂駅

須坂駅からスタート。

北須坂駅まではこちらのルートを通ります▼
https://maps.app.goo.gl/eVF18Wz3CqT3Xbyn9

須坂駅を出発してすぐ、六角堂というところに寄りました。創建は江戸時代以前で、1903(明治36)年に一度再建されました。

ご本尊は如意輪観世音菩薩で、京都・頂法寺六角堂より分身としてお迎えされたもの。智慧、福徳、延命などのご利益があり、創建以来地域のよりどころとして大切にされてきた場所だそうです。

六角堂で心を落ち着けた後は、ひたすら沿線を歩きます。北須坂駅までは、線路にピッタリと沿うように道路が通っています。

途中こんな絶景も。山が綺麗ですね〜。

足元に目をやると、側溝の蓋にぶどうとりんごの絵が描かれていました。フルーツ王国・須坂らしい遊び心です。

北須坂駅に到着しました!須坂といえば蔵のまち。駅舎も蔵っぽい雰囲気です。

北須坂駅〜小布施駅

北須坂駅〜小布施駅まではこちらのルートを歩きます▼
https://maps.app.goo.gl/ptyJke7xvkTjG4ii7

小布施を目指して出発!

こちらは農道の中の踏切。かわいらしいですね。

まだ須坂市内ですが栗の木があり、小布施が近づいているのを感じます。

ついに小布施に。

手前には一級河川の松川。遠くに長野電鉄の鉄橋が見えます。この松川、かつて上流にあった鉱山による硫化鉄の影響からか、見た目が赤いのが特徴。酸性の川で、魚がいないそうです。

橋を渡った先の川沿いは道がきれいに整備されていたので、線路まで近づいてみました。電車が来たら迫力がありそうです。

松川からすぐそばにあるこの森。すごく静かで、なおかつ気持ちいいです。

この森、実は「milgreen」というジェラート屋さんが所有する「小布施千年の森」という場所。せっかくなので、お店にも立ち寄ってみました。木をふんだんに使用した素敵な店構えです。

たくさん種類があったので迷いましたが、自社牧場のしぼりたてジャージー牛乳と小布施産の栗の2種のジェラート、モッツァレラチーズドックをいただきました!ちなみに、モッツァレラチーズも自社産だそうです。

ジャージーミルクと栗ミルクのダブル:500円

とても濃厚なのに飽きないお味。

モッツァレラチーズドック:720円

食べごたえ抜群で、チーズがたっぷりで美味しかったです。お店の方によると、牧場はここから10分ほどのところにあり、外からなら牛舎を見学できるそう。(詳しくはお店の方にお尋ねください。)

「milgreen」公式Instagram:https://www.instagram.com/milgreen_/

ジェラートで幸せな気分に包まれて再スタートするとお寺がありました。その名も「曹洞宗陽光山玄照寺」。

素敵な参道を歩いて行くと、三門がありました。迫力があります。こちらは1799(寛政11)年建立で、町宝に指定されているそう。

こちらが本堂。北信濃十三仏霊場の一つで、第二番だそうです。

お参り後は元の道に戻ります。細い道路ながら歩行者道の部分に色が塗られていてとても親切です。

その後も線路の近くの道を歩いて、ようやく小布施駅に到着しました。

小布施駅〜都住駅

小布施駅〜都住駅まではこちらのルートを歩きます▼
https://maps.app.goo.gl/jUGNfvDS8cChLEN27

その前に・・・小布施駅構内にある「ながでん電車の広場」に寄ってみました。

駅で170円を払ってホームの奥に進むとあるのがこちら。2000系D編成という車両が展示されていました。1964(昭和39)年から2012(平成24)年まで約半世紀に渡って長野電鉄の顔として親しまれたという車両。

レトロな雰囲気に浸り、しばらく感傷的な気分になりました。

さて、小布施駅のそばにおしゃれな外観のお店があったので、寄ってみることに。そこは「m&co.」という雑貨屋さん。NPO法人まいぺーすが運営するお店で、オープンしたのは5年ほど前だそう。

入ってみると、あたたかみのある店内。かわいらしいキーホルダーやコインケース、名刺入れなど、牛革を使用した雑貨の数々。障害のある方たちによる手作りです。

私もちゃっかり1つ購入しました。

ハート型のキーホルダー:500円

「m&co.」公式Instagram:https://www.instagram.com/m.and.co_official/

日も傾いてきましたが、さらに前進します。線路沿いをひたすら歩くと、住宅街の中にこんなところが。

こちらは「六川陣屋跡」。江戸時代から廃藩置県まで、椎谷藩の六川陣屋があった場所。東西三十五間、南北七十間という大きな敷地に、庁舎や藩校、長屋などがあったそうです。

そして、ついに着きました都住(つすみ)駅。

1日目はここで終了。約8.2kmの距離を約3時間半かけて約1万6000歩でたどり着きました!

都住駅〜桜沢駅

日を改めて2日目。

都住駅〜桜沢駅まではこちらのルートを歩きます▼
https://maps.app.goo.gl/MkuxA4bM842ZnXue6

都住駅からスタートするとすぐ、小さなお社が。大きな木があり、スタートから縁起が良いです。

しばらく歩くと、広い道に出ました。ここは通称「北信濃くだもの街道」という道。須坂市から中野市まで続いていて、りんごやぶどうの栽培が盛んです。

ここからは、畑と線路の中を歩きます。かなり線路が近いです。

途中、ソーラーパネルもありました。

そしてこんな景色も。山が紅葉していて、斜面には集落が見えます。※取材時が11月末でした。

ここら辺から中野市です。

この後、この斜面に向かって歩きました。かなり急な上り。ヘトヘトです…。

たどり着いたのは、「白山姫神社」。歴代神職で一番古い時期が1775(安永4)年となっていたので、少なくとも250年近い歴史があるようです。

振り向いてみると絶景でした。

さっき登った坂道を下り、県道を歩いて桜沢駅に向かいました。車通りが多く、歩道がないところもあるので注意!

桜沢駅〜延徳駅

桜沢駅はこちら。

地元、延徳小学校の子どもたちが清掃してくれているみたいです。

桜沢駅〜延徳駅まではこちらのルートを歩きます▼
https://maps.app.goo.gl/qfyd7WtePgVXkGcp8

延徳小学校を発見しました。

延徳小学校の近くに何やら気になる立て看板が・・・

「晋平さんが通った古道案内図」。中野市出身の作曲家・中山晋平が、延徳尋常小学校の代用教員だった時代に自宅から学校まで通った道の地図だそう。山越えをしていたのか・・・とびっくりしました。たくましいですね。

そして延徳駅の手前で東に進むと、防護柵に音符が設置されていました。何かの曲のメロディでしょうか。

さらに、歩道の地面には中山晋平が作曲した楽曲のタイルが埋め込まれていました。このタイルは、中山晋平記念館がある方向に向かって続いています。

中山晋平記念館についてはこちら▼
https://skima-shinshu.com/sumako-uta/

代表曲の「カチューシャの唄」

そして、「晋平さんが通った古道案内図」にも書いてある金鎧山古墳に行ってみることに。

いかにも古墳な形。ちょっと怯えつつ、登ってみることにしました。

これはどこまで行けるのか、とおそるおそる進み・・・

ちょっとこれ以上は進めないか・・・と断念。

そしてついに、ゴールの延徳駅。とても雰囲気のある駅舎です。駅前は車が10台ほど停められる駐車場があり、広場のような空間もあって非常に広いという印象でした。

ザ・レトロな駅舎
女の子の彫刻がある時計台

これで今回の旅はゴールです。約8.6kmの距離を約5時間半かけて約1万3000歩でたどり着きました!

長野電鉄沿線歩き【中編】まとめ

さて、今回の「長野電鉄沿線歩き」を振り返ってみます。

須坂駅から小布施駅を経て中野市の延徳駅まで歩いた旅でした。特に北須坂駅、都住駅、桜沢駅、延徳駅は近くまで行ったこともなく、初めての地域・風景のなか、気持ちよく歩くことができました。

ぜひみなさんも新しい場所に行ってみてはいかがでしょうか。

▼スキマの散歩記事はこちら!

▼スキマの“列車旅”記事はこちら!

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