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歴史と信仰あふれる「松代町」観光まち歩きモデルコースプラン

長野県長野市、長野I.Cの近くには松代(まつしろ)というエリアがあり、観光地として長い間人気を維持しています。城下町であり、宿場町でもあった松代はかつて、善光寺門前と同じくらい栄えた交通・商売の要所でした。

そんな松代町に何度も訪れている編集長が、松代に初めて来る方向けにまち歩きのモデルコースを考えてみました。

松代とは?歴史と信仰あふれる町

今でこそ観光スポット、桜の名所として親しまれている松代城。戦国時代にはさまざまな戦の拠点となり、武田信玄や織田信長、豊臣秀吉など戦国武将たちによって治められてきました。

もとの城名「海津城」の由来通り、お堀の下には千曲川が通っていました。現在でこそやや離れた位置にありますが、戌の満水(1742)時にはたいへんな被害に遭い、2019年の台風19号でも周辺含め被害が出ています。度重なる火災や水害により、当時の姿を留めているものはほとんどありません。資料や発掘作業によりていねいに復元された松代城をお楽しみください!

武田信玄の時代から領主を変えて生き続けた松代城

松代城の築城時期は不明ですが、山本勘助が武田信玄の命により1559年頃より築城を開始したとされています(武田氏の軍略を記した軍学書『甲陽軍鑑』(こうようぐんかん)より)。近くにある川中島古戦場も訪れておくと、歴史が把握できるかと思います。武田氏滅亡の後は織田家家臣の森 長可(森可成の息子)、豊臣家家臣の田丸 直昌などが城主を務めました。

江戸時代から明治維新頃までは、松代藩藩主の真田氏が藩庁として利用しています。

もとは「海津城」と呼ばれていましたが、森長可が海津城に居城した際に「待城(まつしろ)」と改められています。武田家の残党によって苦しめられ、復讐の機会を待っていたことが由来だといわれています。

その後、松平忠昌によって不吉な“待城”の字が「松城」に改められました。さらに1711年、真田氏の居城となった松城を幕命により「松代」と改めて現在の姿になったそうです。

松代へのアクセス

駐車場は「松代城北駐車場」もありますが、最寄りは「殿町無料観光駐車場」です。どちらも無料。10年ほど前まで松代駅がありましたが、現在は廃駅のため公共交通機関の場合はバスで向かいましょう。

まずは観光案内所で情報収集

観光案内所は松代の中心地にあるため、拠点にも便利。目の前と裏に無料の駐車場があります。松代城の御城印や御城印帳もこちらでいただけますよ。

真田宝物館で松代や真田家の歴史を学ぼう

観光案内所のお隣には真田宝物館があります。松代藩や、藩主であった真田家、文武学校などの歴史を学ぶことができます。関連書籍もこちらで購入可能。

子どもには少し退屈かもしれませんが、小学生くらいなら景品付きのクイズもあって楽しめるかも。

唯一撮影OKなスポット「旧文武学校1/130復元模型」

真田邸

真田宝物館から徒歩3分、裏側には真田邸があります。大人200円、小中学生80円で入館可能。

松代藩九代藩主・真田幸教(ゆきのり)が文久3年(1863)に、母貞子のために建てた隠居所。明治維新後は真田家の私邸として使われていました。五十三の部屋に加え「水心秋月亭」と名付けられた庭園や土蔵などが現存しています。イベント時にはライトアップされ、より美しい姿を見せていました。

真田邸

所在地:長野市松代町松代1
開館時間:9:00~17:00(入場16:30まで)11月~3月は9:00~16:30(入場16:00まで)
閉館日:年末年始(12月29日~1月3日)および、くん蒸期間中
入場料:個人 一般:400円/小・中学生:100円※土曜日小中学生無料

松代藩武家屋敷 旧樋口家住宅

真田家の家臣として江戸時代から近年まで続いた旧樋口家

真田邸から文武学校へ向かう途中にあります。茅葺き屋根の古民家は無料・無休で入場可能。お庭には泉水路が通り、今は庭園になっていますが当時は畑だったそうです。縁側でゆっくり庭園を眺めるもよし、民家の中で歴史が分かる展示物を見学するもよし。

旧樋口家住宅

所在地:長野市松代町松代202-1
開館時間:9:00~17:00、11月~3月9:00~16:30※入館は閉館30分前まで
定休日:年末年始(12月29日~1月3日)

松代藩士が学んだ 文武学校

2020年10月にリニューアルオープンした文武学校。

学問と無道を学ぶ舎として1855年に開校し、西洋の軍学など先進的な教育が行われていました。現在は松代小学校の敷地内にあり、柔術所や弓道場、文学所などを見学できます。

文武学校

所在地:長野市松代町松代205-1
入場料:個人 一般:400円/小・中学生:100円  
閉館日:年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間:9:00~17:00(11~3月は~16:30)※入館は閉館30分前まで

武田信玄から真田家まで縁深い 松代城跡へ

松代ではメインの観光スポットともいえる松代城跡。

戦国時代に武田信玄が山本勘助に命じて築城させたものです。春には桜の景勝地としても人気で、晴れた日には北アルプスをバックに望むことも。御城印や100名城スタンプは観光案内所にていただくことができます。

関連スキマ記事:【日本100名城】松代城観光の見どころと歴史をサクッと解説!桜の名所です

松代城跡

所在地:長野市松代町松代44
開館時間:9:00~17:00、11月~3月は9:00~16:30(入場は閉場30分前まで)
閉館日:年末年始(12月29日~1月3日)

佐久間象山ゆかりの地 象山神社

幕末の知識人・佐久間象山の生家がある象山神社

象山(しょうざん)ではなく象山(ぞうざん)と読み、佐久間象山の由来にもなっている近くの象山(ぞうざん)という山に親しんだ地元の方ならではの呼び方。神社の御祭神も佐久間象山です。境内には佐久間象山宅跡があり、生誕地の記念碑が残っています。

象山神社

所在地:長野市松代町松代1502
駐車場:あり
入場料:無料

松代観光モデルコース

松代の歴史や景観を堪能できる日帰り観光モデルプランをご紹介しました。

ゆっくりと大人な旅を楽しみたい方や、真田家や松代の歴史に触れたい方におすすめです。

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