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【守屋山登山】伊那発着で楽しむ冬の日帰りハイキング

初めまして、9月から伊那市の地域おこし協力隊として活動中の松元です。

南アルプスと中央アルプスという、ふたつの大きな山脈の谷間に位置する街、伊那市。

かの随筆家・深田久弥が随筆した『日本百名山』に選ばれている3,000m峰「甲斐駒ヶ岳(別名:東駒ヶ岳)」と「仙丈ヶ岳」の登山口が市内にあり、毎年たくさんの登山者が訪れています。

とはいえ標高3,000m以上ともなると、冬の間は雪に閉ざされることに。11月中旬からゴールデンウィーク頃までは登山口である北沢峠までの林道バスも運休となり(※)、雪山に慣れていない人にとっては近寄りがたい山になってしまうのです。

「じゃあ、冬の間は伊那で山登りは楽しめないの?」って?

いえいえ、そんなことはございません。じつは、冬でも登山口までマイカーやバスでたどり着ける、おすすめの山があります!

それが、今回ここで紹介する「守屋山」です。

※2019年に起こった台風19号の影響により、北沢峠へ繋がる南アルプス林道が被災してしまいました。林道バスの2020年夏以降の運行については、南アルプス林道バス公式サイトなどで事前に確認することをおすすめします。

ふたつのピークから諏訪湖とアルプスを一望

守屋山は、伊那市と諏訪市にまたがる南アルプス北端の山で、東峰(1,631m)と西峰(1,650m)のふたつのピークがあります。

東西どちらの山頂からも諏訪湖を見下ろせるうえ、3つの日本アルプスから八ヶ岳まで見渡せてしまう、知る人ぞ知る絶景の山! 登山口から片道2時間弱でそんな絶景に出会えるなんて、とても贅沢ですよね。

東峰山頂から八ヶ岳方面。諏訪や茅野の街もバッチリ視界に入ります
東峰山頂から北アルプス方面。雪に覆われた山々を眺められるのは、冬だからこそ
西峰山頂から南アルプス南部方面。南アルプスらしい、どっしりとした尾根が続きます
西峰山頂から諏訪湖&美ヶ原高原方面。木々が葉を落とす冬は、より広々とした景色を楽しめるのが魅力

伊那や諏訪の人々を見守ってきた、信仰の山

守屋山には登山口や山頂に守屋神社があり、古くから、信仰の山として地元の人々に親しまれてきたことを伺い知ることができます。

登山前と登頂後にはぜひ、祠の前で手を合わせて、登山の安全を祈ってみてくださいね。

古屋敷バス停のすぐ裏にある守屋神社。この神社も登山口のひとつ
杖突峠コース上の「守屋山登山道入口」付近にある守屋神社諏訪社
東峰山頂付近にある守屋神社奥宮。祠が金柵で囲われています

伊那市駅発着! バスに乗って週末日帰りハイキングへGO!

守屋山の登山口とルート

守屋山の登山口へはマイカーでのアクセスが一般的ですが、市内の路線バスを駆使してたどり着くこともできます。

ここでは私がおすすめする、路線バスを利用した週末日帰りハイキングプランを紹介しましょう。とくに冬季はバスの本数が限られてしまうので、JRバス関東の時刻表の確認をお忘れなく!

3つのなかで一番歩きやすいのが杖突峠コースです

ここで紹介するのは、「古屋敷」というバス停で下車して守屋山登山口駐車場まで歩き、そこから杖突峠コースを経由して東峰・西峰を登頂し、立石コースを下って古屋敷へ戻るという歩き方です。

杖突峠コースをピストンする人も多いのですが、せっかくなので、登りと下りでの道の雰囲気の違いを味わえるプランを選びました。

  • 7:49 伊那市駅発のバスに乗車
  • 8:10 高遠駅到着、下車
  • 8:45 高遠駅発のバスに乗車
  • 9:20 古屋敷着、下車。国道152号線を杖突峠方面へ歩く
  • 10:00 守屋山登山口駐車場着、登山道へ
  • 14:00 立石コース登山口着、国道152号線を伊那方面へ歩く
  • 14:20 古屋敷バス停着
  • 14:45 古屋敷バス停発のバスに乗車
  • 15:18 さくらの湯(日帰り入浴施設)で下車、入浴。入浴後、高遠駅へ歩く(約10分)
  • 17:13 高遠駅発のバスに乗車
  • 17:36 伊那市駅着、下車。伊那の夜へGO!

守屋山登山口のマップ

守屋山ハイキングの注意点ふたつ

守屋山のハイキングで注意すべきことはふたつ。

まず、登山口やコースの途中には利用可能なトイレがありません。事前に済ませておくか、携帯トイレを用意していきましょう。

もうひとつ、冬が進むにつれて、登山道に雪が積もったり氷が張ったりします。滑ると危険ですので、とくに1~2月頃の厳冬期についてはアイゼンを持って登るようにしてくださいね。

春夏秋冬楽しめる守屋山のハイキングへ

朝一番に伊那市駅を出発できれば、バス利用でも余裕をもって日帰りハイキングが楽しめる守屋山。

登り終わった後はぜひ、伊那の街中にあるお店に立ち寄り、アフターまで満喫してくださいね。伊那のグルメ情報は、以下のリンク先をどうぞご参考に!

おいでな伊那』(伊那市観光協会)

伊那ぶらり旅』(伊那商工会議所)

信州伊那谷観光情報』(長野伊那谷観光局)

▼登山のスキマ記事はこちら!

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