戸倉上山田温泉(とぐらかみやまだおんせん)は明治時代に開湯して以来、長野県の中でも随一の温泉街として知られ、善光寺詣りの精進落としにも利用されています。長野市と上田市にはさまれ、観光の拠点としても人気の高いエリア。昼間は別の場所で観光して、夜だけ戸倉上山田温泉に泊まってゆっくりする方も多いそうですよ。
長野県の冬といえば温泉ですが、今回は冬の戸倉上山田温泉であえて「温泉だけじゃない」楽しみ方をご紹介します!
Photo:Takashi Gomi(@gomi_takashi )
Model:ともちん(@tmm_0110 )、朝倉くるみ(@askr_krm )
Writer:Masato Ito(@ito_masato )
Editer:Skima信州編集部(@skima_shinshu )
Sponcerd by 信州千曲観光局
冬の味覚「いちご狩り」|あんずの里アグリパーク
冬を彩る味覚、いちご。戸倉上山田温泉から車で15分ほどの場所にある「あんずの里 アグリパーク」では、毎年12月〜5月頃にかけていちご狩りが、10月~3月頃にはみかん狩りが楽しめます。
いちごの種類はこだわりの「章姫(あきひめ)」のみ。この味を求めて毎年来るリピーターの方も結構多いのだとか。スタッフの方曰く「あんずの里アグリパークがある千曲市の森地域は、高い山がないため陽当たりがよく寒暖差も結構あるため、おいしいいちごが栽培できるのです」とのこと。
あんずの里アグリパークのいちご狩りは、練乳おかわり自由で時間制限もなし!一般的ないちご園と比べてもリーズナブルな金額で楽しめるのも特長です。取材当日も手ごろな価格で楽しめ、大学生や子ども連れの家族など若い人が多い印象でした。
2021年はいちごパンを販売するいちごフェアも開催。平均サイズよりも大きないちごのみを使ったこだわりのいちごパンは全部で4種類。フェア期間外にも、その場でつくる焼き立てパンは常時25種類ほど販売しています。
パンを外で食べるなら、アグリパークの道向かいにある「科野のムラ」がおすすめ。縄文時代~弥生時代の竪穴式住居が復元された公園内には座ってピクニック気分が味わえるスポットが多数あります。
竪穴式住居の前でいちごパンランチ、スキマな千曲市の楽しみ方!
特産品「あんず」を使ったスイーツ|塩川菓子補
甘いものが食べたくなったら、塩川菓子舗の千曲市特産あんずをつかった「あんずソフトクリーム」を食べに行きましょう。昭和3年にオープンした塩川菓子舗は、しげの家のお着きのお菓子も手掛ける地元の方にも愛される和菓子屋さん。
あんずソフトクリームには毎年、店主自らあんず畑に足を運んで収穫して作ったオリジナルあんずジャムを使用。さっぱりした酸味が特徴的で、甘いものをあまり食べない人もぺろりと食べられます。テイクアウトもできるので食べ歩きにもピッタリ!
旅の疲れを「足湯」で癒して|カラコロの足湯
戸倉上山田温泉には3つの足湯があります。今回訪れたカラコロの足湯は上山田温泉の中心地にあり、道向かいには足湯利用者専用の駐車スペースも6台分あるので旅の途中で休憩したいときにピッタリ。営業時間も6:30~21:00と長く、朝から夕方まで入れます。
歩いて30秒の塩川菓子舗さんで買った温泉まんじゅうを食べながら、ほのかに硫黄の香りがする足湯でまったり。温泉街を下駄で「カラコロ」と鳴らしながら歩いたことから名づけられたそうで、この日も夜になると、ちらほら浴衣姿の方が「カラコロ」と鳴らしながら、温泉街を歩いてました。
大人女子旅は温泉旅館にもこだわって|千曲乃湯 しげの家
温泉街の賑わいから少し横道に入った千曲川沿いにある「千曲乃湯 しげの家」。なまこ壁と水車が目を引くしげの家は、まもなく創業60年を迎える全8室の老舗日本旅館です。こじんまりとしているからこそできる一人ひとりのお客さんに寄り添ったおもてなしの虜になり、定期的に来るリピーターも多いそうです。
▶︎しげの家さんの詳細はこちらのページもチェック!
エントランスの組子細工がお出迎え
エントランスに飾られた精密な紋様が美しい組子細工は、長野県が誇る組子界の第一人者 横田栄一氏の手による作品。ほかにも長野県ゆかりの郷土本や鯉、しげの家オリジナルのお土産など目を引かれるものがたくさんあります。
女子旅は浴衣を選べるのが嬉しい!
好きな浴衣を選んで着られる、女子旅には嬉しいサービスもあります。「どれにする?」と考える時間って楽しいですよね。
部屋の中に水車?!部屋ごとのコンセプトを楽しむ
8室の部屋は八様の趣きがあります。千曲川沿いの和洋室やモダン和室、数寄屋風の和室や露天風呂付のお部屋など。写真の部屋はツインベッドで檜内風呂がある「水車」というお部屋。部屋の片隅に構える水車がなんともいえない雰囲気を醸し出しています。
「美肌の湯」でも知られる戸倉上山田温泉
しげの家では、大人女子旅で嬉しい客室でのオールハンド本格トリートメントのエステもオプションでつけられます。まずは「美肌の湯」として知られる肌あたり柔らかな掛け流しの天然温泉へ。身体を温めた後はゆっくり時間をかけて、お部屋エステで身体をほぐしてもらうのもいいですね。
女将さんがまち歩き前のお見送り。冬の戸倉上山田温泉を訪れる方にメッセージもいただきました。
「千曲市の冬は雪が多くて車で行くのはちょっと…というお客様がたまにおられますが、千曲市はほとんど雪は積もらないので安心してお越しください。また戸倉上山田温泉はパワースポットとして知られる戸隠やリゾート地 軽井沢、善光寺へのアクセスも良い場所です。日中は県内の他の地域を楽しみ、夜になったら宿泊と温泉街を楽しむために来ていただくのもおすすめです。」
夜はこれから!戸倉上山田温泉散策へ
お宿でひと息ついた後は戸倉上山田温泉街の散策に繰り出しましょう。古くから繁華街として賑わってきた温泉街は道が細いので歩いて巡るのがおすすめ。陽が沈むにつれて温泉街に明かりがともり始めます。あたたかい時期は浴衣で出かけるのもいいですね。
カラフルで個性豊かな看板が旅のワクワク感を高めます。高度経済成長期に旅行客が増え急速に規模が拡大した戸倉上山田温泉は、当時の面影をいたるところに残しています。この風景が現在まで残る街は全国的にも珍しいため、最近ではさまざまな映画やドラマのロケ地にもなっています。
自分なりのスキマな視点を持って歩いてみると、いろいろな発見があります。街角のカラフルなタイル、独特のフォントとカラーのネオン、異世界が広がっていそうなお店の扉。戸倉上山田温泉は、ついつい立ち止まって写真を撮りたくなるスポットがたくさんある街です。
気分はお祭り!? 名物の射的屋へ|小津射的屋
昭和レトロな戸倉上山田温泉で、夜になるとオープンするのが射的屋さん。元祖射的と書かれた小津射的屋は、温泉街に3軒ある射的屋さんのひとつで入口の電飾が目印のお店。1回500円で10発のコルク玉をもらい、さっそく挑戦!
「もっと身を乗り出して!」「銃口がぶれないように固定して!」「商品の上のほうを狙うの!」優しく厳しい店主の声が響きます。商品を落とさせないようにするのではなく、できるだけ商品を落とせるように教えてくれるので、初心者の方でもどんどんコツをつかんで落とせるようになれます。
昭和レトロな景観だけでなく、昔懐かしい遊びで大人も一瞬で童心に帰れる場所が戸倉上山田温泉にはあります。営業時間は19:00~23:30と遅いので、旅館で食事をしてスナックで歌って話して、そのあとでも立ち寄れるのも魅力的。
女子旅でも気軽に「スナック」で夜の街体験|スナック フェアリー
女子旅や初心者にはちょっとハードルが高いイメージのあるスナック。戸倉上山田温泉は、およそ200軒の飲食店のうち約100軒がスナックという「スナックの街」です。訪れた「スナック フェアリー」は一律料金制で初心者にもおすすめのスナック!
ママの野ばらさんは戸倉上山田温泉のスナックで長年働き、3年前にフェアリーをオープンしました。野ばらママは「初めて来る人にも常連さんにも心置きなく心配せず歌や料理を楽しんでもらえるように」と、どれだけお話しても飲んでも食べても歌っても3,000円という良心的な価格で営業を続けています。
この日出してくれたのはキュウリの浅漬けやおでん。地元の常連さん曰く「野ばらママの料理はどれも美味しいし、リクエストすればショーもやってくれるので楽しくてついつい来ちゃいます」とのこと。戸倉上山田温泉の夜を満喫し尽くしたい方はスナックのはしごにも挑戦してみてください。
日本三大車窓「姨捨の夜景」で旅の思い出を
夜は戸倉上山田から車で15分、姨捨の夜景を見に行ってみましょう。「訪ねる価値のある駅」(日経)全国2位、「日本三大車窓」にも選ばれたことのある姨捨駅からの夜景は絶景!1年中きれいな夜景が見れますが、特に冬は空気が澄んでいるので善光寺平の奥の方までハッキリと見えます。
ほかにも夜景が見えるスポットはありますが、姨捨駅の2番線ホームには展望デッキや善光寺平向きのベンチなど設備が充実しているので、夜景鑑賞に最適です。
温泉街からは少し遠いですが数人で乗り合わせるならタクシーがおすすめ。信州千曲観光局が行う夜景ツアーに参加すれば、ガイドと送迎付きで夜景を見に行けますよ。
戸倉上山田温泉で冬の大人女子旅しませんか?
冬の戸倉上山田温泉には、温泉以外にも大人女子旅で訪れたくなるスポットがたくさんあります。特に夜に楽しめる場所が少ない長野県では珍しく、戸倉上山田温泉は夜景にスナック、射的に街歩きと夜にめぐって楽しい街。ぜひ泊まって夜の戸倉上山田温泉を楽しんでください。
また1度の旅ではすべてをまわり切れないと思いますが、2回3回と訪れれば戸倉上山田温泉の魅力にハマっていくこと間違いなし!
記事で紹介したスポット
営業時間:9:00~18:00
電話番号:026-273-4346
営業時間:9:00~17:00
電話番号:026-274-3400
営業時間:19:00~24:00
電話番号:026-275-2737
営業時間:19:00~23:30
電話番号:026-275-1523
始発/終電:7:00~23:29
千曲市旅プラン
この記事は「歩いて、泊まって、スキになる!千曲市旅プラン」の冬旅バージョンです。その他の季節、楽しみ方は上の特集ページから随時更新中!