原始

原始の長野県

長野県の原始史

旧石器時代の遺跡

長野県では約4万年前、旧石器時代からナウマンゾウを狩る人々が信濃町のあたりに住んでいたことが分かっています。約4万3,000年ほど前の地層からは、槍状木器や破片石器も出土。

信濃町のナウマンゾウ

信州は縄文遺跡の宝庫

縄文時代中期(5,500年〜4,500年前)、八ヶ岳山麓は日本一の人口を誇ったといいます。富士見町の井戸尻遺跡をはじめ、周辺には約3,000もの縄文遺跡が確認されています。

1986(昭和61)年に茅野市の棚畑遺跡から出土した「縄文のビーナス」と2000(平成12)年に茅野市の中ツ原遺跡から出土した「仮面の女神」の2体はそれぞれ国宝に指定されています。

茅野市尖石縄文考古館

原始のおすすめスポット

野尻湖ナウマンゾウ博物館
信濃町
1962(昭和37)年から50年以上発掘が続く信濃町の野尻湖畔にあるナウマンゾウ博物館。氷河時代に生きた人々の遺物や化石など約1,000点を展示しています。野尻湖底からは、ナウマンゾウの歯の化石だけでも約50頭分が発見されており、日本を代表するナウマンゾウの産地となっています。
栃原岩陰遺跡|北相木村
北相木村考古博物館
北相木村
北相木村の国指定重要文化財である「栃原岩陰遺跡」を中心に縄文時代早期の遺跡や出土品が展示されています。
上田市信濃国分寺
信濃国分寺
上田市
長野県(信濃国)に設置された信濃国分寺。奈良時代の741年に聖武天皇によって、全国に60以上建立された国分寺のひとつです。千曲川から一段上がった東山道近くにあったとされており、昭和38年から46年にかけて大規模な発掘調査が行われました。
長和町「原始・古代ロマン体験館」
原始・古代体験ロマン館
長和町
古代より黒曜石の産地として栄えた長和町にある原始・古代体験ロマン館。体育館をそのまま再利用したような館内には、縄文土器や復元されたイエなどが展示されています。
長野県立歴史館
長野県立歴史館
千曲市
千曲市の科野の里歴史公園内にある県立の歴史館。古代から近代までさまざまな歴史的資料が展示されています。近くには復元された科野のムラや森将軍塚古墳などがあり、古代の長野県を学べるおすすめのスポットです。
松本市立考古博物館
松本市立考古博物館
松本市
松本市立考古博物館は、長野県松本市の中山地区にある考古博物館です。1931(昭和6)年に中山尋常高等小学校に創設された中山考古館を前身としています。中山地区には中山古墳群をはじめとする古代の遺跡が数多く発掘されているため、松本市域の考古学の拠点としての役割も担っています。
茅野市尖石縄文考古館
茅野市尖石縄文考古館
茅野市
国宝に指定された「縄文のビーナス」と「仮面の女神」の2体が実物で展示されている尖石縄文考古館。尖石遺跡の中にあり、隣には与助尾根(よすけおね)遺跡があります。縄文時代における八ヶ岳山麓の豊かな生活が学べるスポット。

原始のおすすめ記事

望月の駒|佐久市望月
「望月の駒」
長野県佐久市旧望月町や、長野県東御市旧御牧村のあたりには古代、雄大な牧場が広がっていました。朝廷に献上する馬を養成する牧場を「御牧(みまき)」と呼びます。御牧の地名は古代の朝廷直轄の牧場があったことを示しています。御牧原は平安時代から鎌倉時代の初めまで、400年以上も朝廷の馬を養成した場所だったのです。
穂高神社|安曇野市
「安曇氏」
長野県の人気観光地「安曇野(あづみの)」。その由来には、「安曇氏」という日本古来からの大氏族が関係しているといわれています。「信濃国三宮」とも扱われ、醍醐天皇の927(延長5)年に選定された延喜式の神名帳においては、名神大社に列せられた大社である穂高神社の創始にも安曇氏に由来するとされています。
園原の里「箒木」|阿智村
「箒木(ははきぎ)」
阿智村の園原地区には、「箒木(ははきぎ)」と呼ばれる桧の古木があります。この箒木は、1000年以上も前から歌枕(地方にある和歌の名所)として朝廷の貴族に認知され、彼らもとても馴染み深い存在でありました。なぜ阿智の山奥に生えている1本の木が、貴族に認知されるようになったのでしょうか。