松葉屋家具店さんの記事、第1弾として一枚板について取り上げさせていただきました。第2弾として、『ギャッベ』についてご紹介します。
イラン南西部シーラーズに生活する遊牧民であるカシュガイ族の織り子さんたちが、放牧し育てている羊から上質なウールを手紡ぎ、手織りまで手間ひまかけて作り上げたじゅうたんのことをギャッベと言います。
松葉屋家具店へのアクセス
長野駅から徒歩15分。中央通りを善光寺に向かって北上し、右手にあります。駐車場も近くにあり、車でのアクセスも良好です。
店名(正式名称) | 松葉屋家具店 |
所在地 | 長野市大門町45 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 火曜日、水曜日 |
公式HP | https://www.matubaya-kagu.com/ |
周辺駐車場 | ・表参道もんぜん駐車場 ・大門町パーキング ・善光寺表参道市営東町駐車場(駐車券割引券あり) |
松葉屋家具店について
長野市善光寺門前町に店を構える、1833(天保4)年創業の老舗店「松葉屋家具店」。長野駅から徒歩15分、中央通りを善光寺に向かって北上し、右手にあります。綺麗な漆喰が施された蔵造りのお店です!
第1弾の記事内で、お店の歴史や店主の滝澤 善五郎さんについてご紹介させていただいているので、是非ご覧ください!
今回第2弾として、商品のひとつである『ギャッベ』についてご紹介させていただきます。
松葉屋家具店に並ぶギャッベとは
イラン南西部シーラーズに生活する遊牧民であるカシュガイ族の織り子さんたちが、暮らしとともに育てた羊からとった上質なウールを使って手織りしたじゅうたんのことを「ギャッベ」と言います。松葉屋家具店では一枚板や家具が置いてある1階部分にも展示してありますが、2階にも色とりどりのギャッベが数多く展示されています。
イランで選び日本に送られたとびきりのギャッベ。さらにそこから国内で滝澤さんが実際に目でみて極めて美しくてきもちのいいものを数十枚から数百枚選びとり、遠く離れた長野の地に降り立ちます。
そんな奇跡のような出会いを体験できます。
松葉屋家具店でギャッベを売る理由とは
もともとじゅうたんに対してダニやハウスダストのことであったり、織り子さんの作業環境のことなどからあまり良いイメージをもっていなかったという滝澤さん。
しかし、天然ウール100%で紡がれたギャッベには化学物質が含まれておらず、安心して使用できます。
滝澤さんはギャッベの先生でもある今井正人さんと出会ってその存在を知り、実際にご自宅でも使い続けるなかでその良さに気づいたそうです。
こんな素晴らしいものと百年つかえる一生ものの松葉屋の家具と共に大地や自然を感じてほしい、もっと大勢の方に味わってほしい、そんな願いをこめて販売に至りました。
サイズもデザインも世界にひとつ!
ギャッベはサイズも柄もそれぞれ。リビングに置く大きなものから椅子に置くような座布団サイズまであります。
積み重なったギャッベたちをめくればめくるほど、その素晴らしさに思わずため息をついてしまう。自然とそうなることでしょう。見るだけで圧倒されるほどギャッベは奥深いのです。
松葉屋家具店さんではギャッベギャラリーと称して、絵本のようにそれぞれに名前や物語をつけています。詳細は店頭に置いてある、「ギャッベ 108の暮らし」という冊子をご覧ください。作画集のように丁寧に書いてありました!
ギャッベはそこにあるひとつだけ。一枚板のように自分の直感を信じて選んでみましょう。
織り子さんが真心込めて
ギャッベも一枚板と同じように、長い時間をかけてつくられます。
羊を放牧し育てるところから始まり、毛を刈り、すき、紡ぎ、よることで毛糸になっていきます。これらすべての作業は機械で行わず、すべて手作業です。すき、紡ぎで作られる毛糸は1日150gしか作れないと言います。ギャッベ1平方メートルあたり約5kgだとしても、その貴重さはわかると思います。ギャッベを織る作業では手織機(写真参照)を使って一つひとつ手作業で織り合わせていきます。
織り子さんひとりが1枚つくるのに半年も1年も長い時間をかけ、それぞれの想いを込めて作られているのです。
インテリアにあわせた使いかた、百年家具との相性は?
壁にかかっているのもギャッベです。まるで美術館のようですね。床に置くだけがギャッベではない、壁に飾り、見て楽しむのもひとつだと言います。
アート作品のような素敵な使い方もありだと感じました!
ギャッベと “木”、それぞれの特徴の相乗効果によって、商品の持つ素晴らしさが引き出されます。松葉屋家具店で作られる木材家具たちとギャッベの相性は最高で、どの組み合わせでも自然とそこにあったかのように空間に打ち解けます。
おまけ:松葉屋家具店の「ちいさな森」とは?
松葉屋家具店さんの北側にある、100坪の土地を「ちいさな森」と呼んでいます。
2017年から始まったこの取り組みは、「山と森、木と人々の位を一本の糸に繋げたい」、そんな思いから始まりました。
善光寺周辺を森にして、その中にお寺も、お店も、暮らしもぜんぶ森の中に。まるで東京都にある明治神宮のような感じにしたい。そんな夢のようなことも考えているそうです。
だれでも入れるように開放されています。生きている木たちを見て自然とはなにか、今一度考えてみるのもいいかもしれませんね!
まとめ
使い捨てのこの世の中でモノを大切にする、一生を通じて使い続けるという価値を教えてくれるのではないでしょうか。
松葉屋家具店での一枚板や木材家具とギャッベの関係性は特別だと感じました。長野県で生まれた一枚板とギャッベを組み合わせておうちを豊かにしてみませんか?
実際にお店に足を運んで、恋のようなときめく出会いをしてみてください!ありがとうございました。