世界一のハチ芸術館「蜂天国」!インタビューしてきたら蜂への愛と経営哲学が半端なかった

 

青い空、白い雲、頭に蜂の巣をつけた招き猫…。

頭に蜂の巣をつけた招き猫?????

パワーワードから失礼します。信州人ライターの山吹誘地です。

皆様は「蜂天国」という文字列をご存知でしょうか?これまたパワーワードですが、東信の道で看板を見かけた、テレビやパンフレットで見たことある、そしてその文字列が頭から離れない、なんて人もいるかもしれないですね。

駐車場わきの蜂オブジェクトの存在感たるや

「蜂天国」は、看板の言葉を借りれば「世界一の蜂の芸術館」。長野県東御市、県道166号東部望月線沿いにあります。

今回は、そんな謎多き「蜂天国」さんに「どういった目的で経営を行っているのか」「オーナーさんが蜂に感じている魅力とは」…など、気になるアレコレを、オーナーさんに直接インタビューしていきたいと思います!

年中無休 入館料無料 お気軽にご覧ください」の文字。しかし、幼少期に蜜蜂に刺されてから蜂に苦手意識がある山吹。お気軽ではない気持ちで扉を開けます…。果たして帰るころには蜂のイメージがガラリと変わっているのか…!?

中に入ると、土産売り場が広がっています。奥の方の壁には蜂天国に訪れた有名人のサインも。最近だと、出川哲郎さんの「充電させてもらえませんか?」でも放送されるなど、全国ネットでも注目されてきているみたいです。

売られているのは蜂蜜やプロポリスを使った美容品など。ちょっと構えてたけど、割と普通な感じかも…

と思ったらおおおおおお!スズメバチが丸々一匹入ったハニーポット!やはり、ただの土産売り場ではない…!

土産売り場を進み、館内に入ると「世界一のハチの芸術館 蜂天国作品展示数1600品」の文字が。独自作品が1600品って冷静に考えてとんでもない数じゃないですか?

その作品というのがコレ。

あっ!これは!蜂天国に入る前に看板で見た「頭に蜂の巣をつけた招き猫」じゃないですか!まさか本当に実在するとは…

他にも…

布袋さんの頭にも蜂の巣!こうした作品が、所狭しと館内に置かれています。「夢の中か?」と錯覚を覚えてしまうほどに強烈すぎる空間を進んでいくと、こんな写真を発見。

…!!!!????

これは…どういう状態…?おじさんが…蜂を…身体中につけていて…しかも…え…笑顔?

ここまで蜂を愛せるなんて…これは蜂天国のオーナーの方に違いない!ライターの端くれとして、これは会って直接じっくり話を聞かねば!

というわけで、お呼びいたしました。

蜂天国オーナー・創始者の塩沢義國さんです。株式会社塩沢産業を起業し、ゼロから年商百億円規模の企業グループにまで育ててきた、塩沢産業の会長でもあります。

山吹
既に数々のメディアに出演されていることは存じておりますが、今回のインタビューでは他のメディアでは聞かれていないようなディープなところまで伺えたらと思います。よろしくお願いします!
塩沢さん
いやぁ。若者が、こうやって、私の話をゆっくり聞いてくれるのは、とても有難いことですよ。よろしくお願いします…。

謙虚なお方…!以下、1時間半に渡るインタビューのハイライトを画像を交えながらまとめていきます!

蜂天国を経営する目的

山吹
早速ですが、多くの方が気になっているであろう質問をズバリお聞きします。塩沢さんは、どういった目的で蜂天国の経営をされているのでしょうか?
塩沢さん
…一言で言うと、「企業の社会貢献」です。塩沢産業は、主に砕石・生コンなど建築資材の製造販売や、土木や燃料を扱ってることもあり、地域との関係性が密接なんです。だから、少しでも地域の皆さんに恩返ししたいという思いで、企業の売り上げを投じて、入館料無料で蜂天国を経営しています。それに、伝えたい「メッセージ」も、あることですし…
山吹
「メッセージ」ですか。それはどういったものでしょう。
塩沢さん
これは、私の経営哲学でもあるのですが「小さな身体で大きな仕事。蜂は企業の手本なり」。これに尽きます。私の蜂への愛と尊敬を、少しでも社会に還元できればと思い、事業として「蜂天国」をスタートさせました。皆さんに蜂の素晴らしさをもっと知っていただきたい。
山吹
なるほど…。確かに、館内のいたるところに塩沢さんの蜂に対する思いが綴られていますね。
オーナー塩沢義國さん直筆「蜂は尊敬に値する!!」館内の壁にて
模造紙4枚を使って丁寧に綴られた塩沢さんの「蜂天国への想い」
塩沢さん
館内には作品のほかにも、蜂への理解を深める展示を多く設置してあります。季節にもよりますが、実際にスズメバチが蜂の巣を作っている様子をガラス越しに間近で観察する、といったこともできます。
現在制作中の作品。今年の干支「戌」の木彫と蜂の巣を融合しているとのこと。ガラス越しに制作過程を見られる
館内で放映されている、スズメバチが蜂の巣を作っている様子がまとめられた蜂天国独自制作のDVD
山吹
このDVDも独自制作…。本当に蜂への愛がとめどないですね…。「蜂への愛」と言えば、パンフレットにも載っている「この写真」なんですが…
初めてこの写真を見た時のインパクトたるや
山吹
これ、控えめに言って衝撃写真だと思うのですが、これはどういう意図で撮影されたのでしょう…?
名前
はっはっは(笑)。意図ですか。意図としては、パンフレットにもある通り、蜂は危害を加えなければ人を襲うことはない、つまりは「蜂は悪者ではない」ということを伝えたかったんです。ちなみに当時、68歳ですね。
山吹
68歳…!!ちなみに、この時は蜂に刺されたりしなかったのですか…?
塩沢さん
ちょっとだけ、刺されました。
山吹
あ、刺されたんですね。
塩沢さん
しかしまぁ興奮してたっていうこともあると思いますし、1,2匹程度です。この時、ちゃんと医者も用意していましたから。貴重な体験が出来たかと思います。皆さんは真似しないでくださいね。
山吹
真似したくても出来ることじゃないですよ…!ただ、確かに自分が思っているよりも、蜂は一方的に人間を攻撃しているわけではないんですね。
塩沢さん
そうです。正しい向き合い方をすれば、蜂は人間にとって大きな味方になるんです。蜂天国を通して、少しでも世の中の蜂への理解が深まって「蜂は悪者ではない」ということが広まればいいなと思っています。

塩沢さんが語る蜂の魅力

山吹
本当に、蜂と真正面から向き合っているんですね。そんな塩沢さんが感じる「蜂の魅力」とは、どういったものなのでしょうか?
塩沢さん
まずはその勤勉さや組織力など…そこから感じられる「蜂の哲学」でしょうか。もう一つは、純粋に、小さい頃から「蜂の巣模様」が好きで、蜂にしか出せない造詣の美しさの中に魅力を感じます。この二つが主ですね。
そう言われてみると、幾何学的だけどどこか不規則な蜂の巣は美しくも見えてくる…!?
山吹
なるほど。「蜂の巣模様」の美しさ。こうやって作品として並べてみると、生物作品ならではの芸術性というか…それを人工作品と組み合わせたことによる現代アート性というか…確かに、他の美術館や博物館にはない求心力があるなと感じます。
塩沢さん
そうですね。純粋に芸術作品の鑑賞としても蜂天国を楽しんでいただければと思います。数ある作品の中でも、是非とも見てほしい作品があるのですが、ちょっと二階に来ていただけますか?
山吹
は、はい!是非!(めっちゃ気になる…!)

そうして、二階に案内される山吹。果たしてどんな作品が待っているのか……

ギネス記録!160個の蜂の巣を合体させた富士山!

塩沢さん
こちらです。

山吹
「日本一の富士山」!?デ、デカい!!!!!!!!!!
塩沢さん
これはギネスに登録もされている、特に力の入った作品です。みなさん、こちらの作品を間近で見ると、やはり驚かれますね。
ホンモノのギネス認定書
山吹
160000匹のキイロスズメバチに160個のスズメバチの巣を合体させて製作…高さ3.766m、最大幅4.8m…!!ホント、とんでもないですね!!!!

他にも…

ナイアガラの滝を作っていたり…

白鳥を作っていたり…

新幹線あさま号を作っていたり…

メチャクチャ高い蜂の巣(6.5m)を作って、またギネス申請していたり…

とにかくその作品制作へのエネルギーは留まるところを知りません!1つ1つのインパクトが既にとんでもないのに、こうした作品が当たり前のようにそこらじゅうにゴロゴロ転がっているという現実…!蜂天国、恐るべし…!!

まとめ:蜂天国が大切にしているもの

山吹
ここまでの作品を継続的に製作するのは並大抵の気持ちでは出来ないことかと思います…!塩沢さんが蜂天国の経営をする上で大事にされているものとは何でしょう…?
塩沢さん
これも蜂から学んだことですが、私は、「発想力」「バイタリティ」は経営者にとっての必須条件だと思っています。起業する前、若い頃は貧乏で1日600円くらいの稼ぎで暮らしていましたが、勤勉に努力して石職人になり、1ヵ月で300万円以上を稼ぐまでになりました。仕事の創意工夫をしていく中で発想力も求められました。そこで培われた発想力とバイタリティは、今でも大事にしています。
山吹
そんな波乱万丈な過去が!そうした過去があって、蜂天国の現在があるんですね…。膨大な作品数を作るバイタリティも、納得です…。ちなみに今後、蜂天国の作品はどう扱っていく予定なんでしょうか?
塩沢さん
ガラスケースに入れて地元の小学校等に寄贈していく予定です。これからも蜂天国の作品は、蜂好きコミュニティの仲間からも集まって増えていくでしょうし、もし欲しいという方がいらっしゃれば相談していただければと思っています。
山吹
まだまだ作品は増えていくのですね…!これからも蜂天国さんらしく蜂の魅力を発信していってほしいなと思います。お忙しい中、館内案内までして頂きありがとうございました!

正直、蜂天国に入る前は、蜂に対して「怖い」という印象がほとんどでした。ですが、こんな自分でも、展示を観たり、塩沢さんの話を聞いている内に、蜂の「勤勉さ」や「美しさ」に触れ、蜂が持つ魅力に気付くことが出来たと思います。

間違った対応をしなければ蜂は人間を襲いません。蜂好き、芸術好きな方はもちろん、蜂が苦手な方も、正しい蜂知識を持つために蜂天国に足を運んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに、蜂天国の隣には「ふるさとの草笛」という蕎麦屋さんもあり、美味しいお蕎麦を頂くこともできます。東御市の名産であるクルミを使った蕎麦もありますよ!

蜂天国を見学ついでに、東御市観光として海野宿や温泉を回ってみる、というのもオススメです。それでは!

蜂天国 データ

〒389-0514 長野県東御市加沢435-1

入館料無料
Tel.0268-63-3888
Fax.0268-63-3900

7月~10月 11月~6月
営業時間 9:00~18:00 9:00~17:00
休館日 無休 年末年始
(12/30~1/3)

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