長野でワイン用ブドウ収穫体験と信州グルメを楽しむ「ワインツーリズム」の旅へ

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

「よい産地、よいつくり手、よい飲み手」

ワインといえば、「この3つが欠かせない」と、ある醸造家の方が言ったフレーズを思い出します。

美味しいワインに出会うため、産地を訪れ、生産者さんと触れ合い、その土地ならではの魅力や食を楽しむ旅に出かけませんか?

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン
楽しみながらブドウ収穫のお手伝い

つくり手の人柄や思いを知りワインづくりに携わることで、ワインや産地への理解がより深まるのでは、といった思いから生まれたのが「ワインツーリズム」です。

ここ数年、ワイン好きの中でもますます注目度が高まっているNAGANO WINE。長野県は標高差や気候などワイン用ブドウの栽培に適した環境に恵まれ、4つの産地エリアからなる「信州ワインバレー」を有しています。

今回は長野市内の西側に位置する信州新町(しんしゅうしんまち)というエリアを舞台に、ワインやグルメ、アクティビティを楽しむための、とっておきのモデルプランをご紹介します。

\Skima信州×長野県タイアップ記事/

ワインツーリズムin信州新町モデルプラン

信州新町の風景

信州新町は長野市街地から車でおよそ30分ほど。2010(平成22)年に長野市と合併しました。電車も高速道路も通らない中山間地域にありますが、長野市街地からも松本市からもアクセスが良く、豊かな自然と長い歴史が育む独特の文化が魅力です。

長野市信州新町アウトドアベースSUP
犀川から見た信州新町

標高は400〜1100メートルほど。松本市側から長野市側に流れる犀川(さいがわ)に沿って谷間が開けています。

▼今回のワインツーリズムin信州新町モデルプラン

信州新町の畑でブドウ収穫体験

信州新町でワイン用のブドウを栽培している松本さんご夫妻の畑でブドウ収穫体験!

さぎり荘に宿泊して信州産サフォークディナー

信州新町の温泉宿泊施設「さぎり荘」に宿泊し、1日5食限定の信州新町産サフォークを味わう。

信州新町のジャングルクルーズを体験!

信州新町を流れる犀川を使ったウォーターアクティビティに挑戦!

信州新町のブドウ畑を訪ねて

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

そんな信州新町の街中からさらに山中へ入った牧草地跡に拓かれたのが、松本さんご夫妻のブドウ畑です。地元のブドウ農家さんから引き継いだ畑に加え、2020年から2021年にかけて新たに6,000本の苗木を植え、合計2ヘクタールのブドウ畑で栽培しています。

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

開けた土地も少なく、雨量も世界のワイン産地に比べると多いことから「決してワインの産地に最適というわけではありません」と松本さん。

松本さん 誰も挑戦していない土地だからこそやりがいを感じるし、面白いワインができるのではと期待しています。信州新町はジンギスカンの町なので、一緒に楽しめるような渋くてパンチの効いたワインをつくってみたいです!

ドメーヌヒロキさんでワインの仕込み|池田町
松本さんご夫妻

200年経ってようやく産地といわれるワインの世界で、畑を作り始めて3年目になる松本さんご夫妻。ブドウの収穫も今年が初めてです。今後は畑を広げ、ワイナリー開設に向けて歩み続けていくとのこと。

1つのワインやワイナリーが出来上がるまでに、数年〜数十年単位のストーリーがあることを初めて実感しました。松本さんご夫妻のワイン物語は始まったばかりですが、これからも応援していきたいです!

松本大輝さん・衣里子さん夫妻

北海道出身の大輝さんと、信州新町出身の衣里子さん。新婚旅行で訪れたヨーロッパでワインのおいしさに魅せられ、自分たちのワイナリー開設を夢見るように。オーストラリアのブドウ園やワイナリーで働いた後、2019年にニュージーランドのリンカーン大学へ入学。2020年に衣里子さんの出身地である信州新町で就農。

公式Instagramはこちら

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

ワイン用ブドウを収穫しよう!

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン
ハサミで房を切り落としてカゴに入れるだけ!簡単でしょ?

9月末、白ワイン用のブドウ収穫体験にやってきました!

ていねいな説明を受けたあと、高低差のある広いブドウ畑を1列ずつ順番に収穫していきます。松本さんご夫妻の育てる白ワイン用ブドウは現在6種類。

房を切り落とした後、傷んでいる実を1つひとつ取り除いていきます。「試食しながら作業してくださいね」とのことだったので、さっそくつまんでみることに!ワイン用ブドウを食べるのは、初めての経験です。食用のブドウよりも粒自体は小さいものの、ワインの素(もと)らしく複雑な味わいがありました。そして糖度が高くて、とっても美味しいんです!

食べ比べてみると、品種によって酸味や甘味が違っていることに気がつきました。

小粒で強い酸味と高い糖度が特徴のプティ・マンサンや甘くてジューシーなモンドブリエといった定番ではない品種もあり、ブレンドすることでさらに複雑な味わいが生まれます。

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン
ていねいに、かつ淡々と続く作業。
長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン
3時間やり切ると達成感が生まれました!

作業中は生産者さんが近くにいるため、自然とワイントークに花が咲きます。ブドウ品種の個性や特徴を始め、ワインの選び方や好きなところなど、なかなか聞けないお話をうかがうことができました!

松本さんご夫妻は「アロマティックなワイン」や「うなぎに合うワイン」もつくってみたいとのこと。これからどんなワインがつくられていくのか楽しみです。

今回の収穫体験は午前中の3時間。慣れてきて黙々と熱中しているうちにいつの間にかお昼になっていました。まだまだお手伝いしたい!という余韻を残したままその日の体験は終了しましたが、松本さんご夫妻はその後も日が暮れるまで行い、次の日も朝早くから収穫作業に追われてようやく白ワイン用ブドウの収穫を終えたのだそう。

670キロ以上にもなったブドウは次の日、池田町にあるドメーヌ・ヒロキさんまで運ばれ、仕込みの作業に移りました。たくさんのブドウは除梗・破砕機によって茎や皮が取り除かれ、プレス機で果汁が抽出されます。

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン
ドメーヌヒロキさんでワインの仕込み|池田町

プレスされた果汁をグラスですくい取り、試飲をさせてもらいました!6種類のブドウをブレンドした搾りたてのジュース。酸味も甘味も感じられる複雑な味わいがあり、これからワインになっていくワクワク感に胸が膨らみます!

ドメーヌヒロキさんでワインの仕込み|池田町
初めての仕込みにワクワクが止まらない松本さんご夫妻。

実は松本さんご夫妻の収穫したブドウがこうしてワインになるのは、今回が初めて。「正直どんな味になるのか、私たちにも想像がつきません」と松本さん。出来上がる前からワインに携わり、生産者さんたちとワクワク感を共有できるのもワインツーリズムの魅力ですね。

またこうして収穫に携われたことで、「自分が摘んだブドウがワインになる」という特別な経験をすることができます。松本さんご夫妻に「絶対に買います!」と約束をして帰りました。

今回収穫したブドウでつくるワインは、来年春頃に発売予定。ワインの名称もエチケット(ラベル)も決まっていませんが、今から楽しみにしています!

また10月下旬〜11月初旬には赤ワイン用ブドウの収穫体験会も行われる予定です。生育状況や天気によって日程が決まるため、詳細は「ワインな猫の手旅 in 千曲川ワインバレー」にてお知らせ予定。最新情報をチェックしてみてくださいね。

さぎり荘で信州産サフォークを味わう

長野市信州新町不動温泉「さぎり荘」
長野市信州新町不動温泉「さぎり荘」

続いてやってきたのは本日のお宿、信州不動温泉 さぎり荘。犀川のほとりにたたずむ温泉一軒宿です。硫酸塩・炭酸水素塩泉の温泉は、日帰り入浴も可能。

さぎり荘で飼育している地元特産のサフォーク(家畜用ヒツジの一品種)が人気で、その希少さから現在は1日5食限定。宿泊者でも早めの予約が必須ですが、リピーターの多い人気プランです。

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

今回はそんな地元産サフォークを含むディナーをいただきました!

味付きのサフォークにはニンニクや玉ねぎ、りんごなどを使った自家製のタレを使用。肩ロースのサフォークはシンプルに岩塩でいただきます。

まず驚いたのはサフォークの口の中でフワッと溶けるようなその柔らかさ!肉質はさっぱりとしていて、噛むとほのかに甘みを感じました。ジンギスカンにある特有の臭みはありません。

さぎり荘の小山所長によると、「臭みをなくし柔らかくするため、餌にもこだわっています。近所のお豆腐屋さんからもらってきたおからやビールかすなど、工夫してあげているんですよ」とのこと。

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

今回のワイン×ジンギスカンプランに合わせて、松本さんご夫妻のワインを仕込んだ縁のあるドメーヌ・ヒロキさんの赤ワインをいただきました。果実感と樽の香り深く、ボリュームのあるワインです。

このワインは、ワイン用ブドウの収穫体験が含まれる宿泊プランで特別に提供される予定です。収穫の余韻に浸りつつ、希少な地元産サフォークとのマリアージュを堪能してみてはいかがでしょうか。

不動温泉「さぎり荘」

所在地:長野県長野市信州新町日原西300-1
客室:全9室(和室)
公式HP:http://www.sagirisou.com/

長野市信州新町不動温泉「さぎり荘」

信州産サフォーク飼育の取組み

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

そもそもなぜ信州新町でジンギスカンが食べられるようになったのでしょうか。

古くから養蚕業が盛んだった信州新町。養蚕の際に出る残渣(ざんさ:残りカス)がめん羊の飼料になり、乾燥気候も適していたことから、1930(昭和5)年に飼育が開始されました。昭和20年代後半になると全盛期を迎え、4,000頭を超える羊が飼育されていたそうです。

ジンギスカン料理は昭和初期から徐々に広まり、昭和40〜50年代にはジンギスカン料理を扱う店も増え、「ジンギスカンの町信州新町」が定着していきました。

長野市と松本市を結ぶ国道19号線沿いはジンギスカンのお店が多いため「ジンギスカン街道」と呼ばれ、現在は9店舗で味わうことができます。

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

そんなジンギスカンの町にサフォーク種が導入されたのは1982(昭和57)年のこと。化学繊維や安い輸入品によって衰退の一途を辿るめん羊産業をどうにかしようと、スーパーブランド羊「サフォーク」が輸入されたのです。

顔と四肢が黒いという特徴を持つ高級羊で、牛や豚にはない旨味や渋味があります。信州産は特に人気ながら年中品薄状態にあり、幻の信州産サフォークとも評されるほど。

そんな中、160頭ほどのサフォークを飼育していた畜産農家さんがコロナ禍と高齢化に伴い経営が困難となり、引き取り手を探していました。2021年に取引のあった縁からさぎり荘が継業し、未経験からサフォークの飼育に取り組むこととなったのです。

さぎり荘の小山所長は「信州産サフォークを楽しみにリピートしてくださるお客さまも多い。コロナ禍で資金面も苦しい中、誰かが受け継いでいかなければという使命感からの決断でした」と話してくださいました。

現在さぎり荘で飼育している160頭を加えて、信州新町にいるサフォークは200頭ほど。地域の特産を守るさぎり荘の取り組みは、今後も続きます。

信州新町の秘境でジャングルクルーズ

長野市信州新町アウトドアベースSUP

最後に信州新町でできるとっておきのアクティビティをご紹介します。

長野県内でいちばん“スキマな秘境”をめぐれる信州新町アウトドアベースのSUP(サップ:スタンドアップパドルボード)・カヤック体験。ヒスイ色に輝く犀川をSUPやカヤックを使って進むジャングルクルーズが楽しめます!

ウェットスーツの貸し出しもあるので、肌寒い日はもちろん曇りや小雨の時でも大丈夫。GW〜11月中旬まで体験できます。

初めての方でも漕ぎ方からていねいに教えてくれるので安心ですよ。

長野市信州新町アウトドアベースSUP
久米路橋

コースの途中で久米路橋の下を通ります。普段は川に架けられた橋の下を通ることなど滅多にないので、ゆっくりと見上げながら漕いでみました。広く穏やかな河川に架けられた巨大な橋は、下から見るとかなりの迫力です!

長野県歌『信濃の国』にも「心してゆけ久米路橋」と歌われ、国の登録有形文化財にも指定されています。橋は江戸時代に架けられましたが、たびたび水害に遭っているため、現在の橋は昭和8(1933)年に完成した鉄筋コンクリート造です。

長野市信州新町アウトドアベースSUP

「最後に秘密基地へご案内しますよ!」

ワクワクしてついていくと、陸地からは見えない奥まった場所へ。なんと、森陰に小さな滝が・・!まさに秘密基地!沢水がきれいなので、飛び込みもできました。暑い時期なら、頭まで浸かって夏を満喫するのもおすすめ。時間があるときは陸地に上がって探検もできるそうですよ。

長野市信州新町アウトドアベースSUP
SUPで近づいてみると、沢水のしぶきが!
長野市信州新町アウトドアベースSUP

「こんなこともできますよ!」と板の上部をあげてターンを見せてくださったガイドの浅野さん。負けじと挑戦!

長野市信州新町アウトドアベースSUP
板の後ろ側に立つだけで難しい!なんとか上部が上がりました。
長野市信州新町アウトドアベースSUP
そして水ポチャ・・!日差しが強かったので、冷たくて気持ち良い〜〜!

信州新町でスキマなワインツーリズム体験を

長野市信州新町ワインツーリズムとジンギスカン

信州新町でワインを中心に、ジンギスカンや温泉、ウォーターアクティビティまで楽しめるモデルプランをご紹介しました!

ワインが好きな方はもちろん、信州ならではのグルメや体験を満喫したい方にもおすすめしたいプランです。

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この記事を書いた人

Skima信州編集部

Skima信州は「信州のスキマを好きで埋める」をキャッチコピーに長野県のニッチな観光スポットや情報をお届けするローカルWEBメディアです。