こんにちは!おおかみまぐです。
観光で長野市へ行く際に、もしかしたら「善光寺だけだと、何か物足りない…!」と思って食べ歩きなどを視野に入れながら観光をする方も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、そんな方にとっておきの内容です!
長野市内に住む方でも見逃しているかも?な、長野駅から善光寺へ向かう途中で少し路地に入らないと見つけることができない3箇所のお寺を、境内の雰囲気や歴史と共に紹介していきます!
長野駅から徒歩7分の「刈萱山西光寺」
寺社名(正式名称) | 刈萱山西光寺 |
ふりがな | かるかやさんさいこうじ |
所在地 | 長野市大字南長野北石堂町1398 |
参拝時間 | 冬季/ 8時~16時30分 夏季/ 8時~17時 |
公式HP | https://www.karukayasan.com/index.html |
駐車場 | 普通車10台/中型バス1台 |
アクセス | <徒歩> 長野駅から7分ほど <バス> 長野駅から乗車し、善光寺行き「かるかや山前」で下車 バス停から徒歩0分 |
長野駅から駅前にあるファミリーマートに向かって横断歩道を渡り「善光寺参道」と書かれた柱を見つけたら次の交差点で右折。そこから5分ほど歩くと右側に現れるのが「刈萱山西光寺」です。
刈萱山西光寺は何となく歩いていると見つけづらく、通り過ぎてしまう可能性があるのでご注意ください!
「刈萱山西光寺」の歴史
刈萱山西光寺の建立は、1199年に善光寺如来の導きにより高野山から信濃に下った刈萱道心(かるかやどうしん)がこの地に草案したことに由来します。
御本尊は「開祖刈萱道心」とその子「信照坊道念上人(幼名石童丸)」が刻んだ2体の「親子地蔵尊」です。
西光寺と書かれた提灯の下をくぐるとすぐ右側に、樵に殺された大蛇の祟りを鎮めるため江戸時代に建立された「大蛇(おおにょう)、小蛇(こにょう)の塚」があり、そのすぐ横には「六地蔵尊」があります。
慈光門(じこうもん)をくぐるとすぐ右に、刈萱山西光寺を訪れた「小林一茶自筆の句碑」があり、その向かいには「信濃最古の芭蕉塚」があります。
そして本堂右手前にあるのが、先ほどから定期的に名前が出てくる「刈萱道心と石童丸像」です。
この2人の関係性は血のつながった親子なんですが、生涯親子と名乗らずに師匠と弟子という関係だったそうです。
その親子の物語を描いた日本五大説教のひとつ「刈萱道心石童丸御親子御絵伝」という物語の“絵解き口演”を刈萱山西光寺では行っており、1名様からでも絵解きをしていただくことが可能です。
御朱印は刈萱山西光寺のものが2種類、善光寺七福神めぐりで頂けるものが3つあり、計5種類の御朱印がいただけます。さらに季節限定のものもあるので、刈萱山西光寺に訪れたら是非、本堂右側の建物内で御朱印を頂いてみてください。
刈萱山西光寺から徒歩5分の「十念寺」
寺社名(正式名称) | 十念寺 |
ふりがな | じゅうねんじ |
所在地 | 長野市南長野1568 |
参拝時間 | 何時でもOK |
駐車場 | 普通車2台 |
アクセス | <徒歩> 長野駅から12分 <バス> 長野駅から乗車し、善光寺行き「セントラル・スクゥエア」で下車 バス停から徒歩2分 |
刈萱山西光寺を出て善光寺方面へ5分ほど歩くと、左側に見えてくるのが「十念寺」です。
十念寺も刈萱山西光寺と同様に少し分かりにくい場所なので、目を凝らして見つけてみてください!目印は、向かい側にあるセブンイレブンです。
「十念寺」の歴史
十念寺は、1197年に源頼朝が善光寺を参詣した際に阿弥陀三尊が出現し十念を授けたことにより寺領を寄進し、僧念阿良慶を開山として創設したと伝わるお寺ですが、実際には「仏向派血脈譜」から、南北朝時代初期に時宗の一向俊聖の高弟である一願阿聖が開山したとされているそうです。
石畳の参道を少し歩くと、正面に本堂、すぐ右側に大仏堂があります。大仏堂の扉のドアノブには紙が結ばれていて、よく見るとかわいらしいフォントで「ただいま大仏さまご参拝いただけます」と書かれています。ドアを開けて中へ入ると目の前には輝かしい大仏様が鎮座しており、地域では「出世大仏」と呼ばれ親しまれているそうです。
この大仏様は1799年に建立され、1847年の善光寺大地震で一度傷ついてしまいますが、1995年に修復を行い今に至ります。
大仏堂を出てすぐ横には「観音堂」。その隣には「六地蔵」。そこから少し離れたところに「本堂」があります。本堂は1850年に再建されたもので、本堂の中には阿弥陀如来が安置されているそうです。
御朱印は、大仏堂の中で書置きされた御朱印を頂くことができます。
十念寺から徒歩7分の「康楽寺」
寺社名(正式名称) | 康楽寺 |
ふりがな | こうらくじ |
所在地 | 長野市長野163-1 |
参拝時間 | 何時でもOK |
駐車場 | 普通車10台/中型バス1台 |
アクセス | <徒歩> 長野駅から18分 <バス> 長野駅から乗車し、善光寺行き「花の小路」で下車 バス停から徒歩3分 |
十念寺から善光寺方面へ歩き、権堂商店街の中に入り最初の十字路を左に行くと、右側に「康楽寺」が見えてきます。
「康楽寺」の歴史
康楽寺は西仏房浄寛を開基としているお寺で、1144年に小県郡海野庄に開創されたのですが、戦国期に現在の長野市篠ノ井の塩崎に移転して「塩崎康楽寺」となったそうです。
今回訪れた康楽寺は現在「東町康楽寺」と呼ばれていますが、東町康楽寺と呼ばれるまでには長い歴史があります。
1212年に仏教家の親鸞が越後から関東に移る際に浄土宗の開祖法善の死を知り、草庵を結び中陰法要を営んだ場所として親鸞は「報恩道場」と名付け、善光寺に参詣する度にそこへ止宿していました。
その後、親鸞が報恩道場と名付けた場所を西仏房の三男の浄宣が寺号を「広敬寺」として改名しましたが、戦国時代の永禄期に広敬寺は火災により全焼し、1665年に塩崎康楽寺が東本願寺に属したため、同年11月12日に西本願寺から広敬寺に対して「康楽寺」の寺号を与えました。
現在境内には「本堂」「庫裏」「門徒会館」があり、その他にも本堂の前には「御災所の碑」という1761年3月28日に起こった火災で出た灰を葬ったものや、本堂の右手前には100年の風行きに耐えてきた「鬼瓦」などがあり、とても綺麗な境内です。
「善光寺門前の“スキマ”なお寺巡り」まとめ
ということで、善光寺門前の“スキマ”なお寺巡り、いかがだったでしょうか?
「刈萱山西光寺」はバス停の名前にもなっているので、長野市内に住む方はよく耳にするかもしれませんが、実際に行ったことがない方も多いと思うので、是非これから行ってみてください!
長野駅から善光寺へ直行するだけでなく、少し寄り道をして「刈萱山西光寺」「十念寺」「康楽寺」などの歴史あるお寺にも立ち寄っていただけると、とても嬉しいです。
“スキマ”な観光をする魅力がこの記事を通して少しでも伝わっていたら、とてもとても嬉しいです!!
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