真冬の秘境でアウトドアサウナはいかがですか?
こんにちは、Skima信州編集長の信州さーもんです。
長野県の南端に位置する天龍村(てんりゅうむら)さんとコラボして、「お祭りサウナ」を企画・体験しました!

秘境と呼ばれる天龍村の大自然の中、お祭りをテーマに楽しむアウトドアサウナ。冬の天龍村でしか味わえない「お祭りサウナ」の魅力をご紹介します。
アウトドアサウナを楽しむなら冬がおすすめ!

アウトドアサウナといえば夏のアクティビティと思われがちですが、実は冬こそが最高のシーズン。
寒暖差のある環境でのサウナは、発汗と外気浴の効果を最大限に引き出し、心身ともにリフレッシュできる極上の体験を提供してくれます。

そもそもサウナとは、フィンランドが発祥と言われる入浴方法で、日本では「蒸し風呂」と呼ばれるものがそれに近いと思います。正しい入浴法なんてものはありませんが、一般的にはサウナ5分〜10分、水風呂1分〜2分、外気浴5分〜10分と言われています。

今回はアウトドアサウナということで、水風呂の代わりにキャンプ場横を流れる和知野川に入水することができます。 ※ 和知野川は夏でも水温が低いことで有名なため、入水の際には十分ご注意ください。
信州の“秘境”天龍村とは?

長野県南部に位置する天龍村は、豊かな自然と伝統文化が息づく“秘境”として知られています。
天龍村には国の重要無形文化財に指定されているお祭りが3つあります。「向方(むかがた)のお潔め祭り(1月3日開催)」「坂部の冬祭り(1月4日)」、そして「大河内の池大(いけだい)神社の例祭(1月5日)」。これらを合わせて「天龍村の霜月神楽」として登録されています。
▼天龍村をサイクリングした様子はこちらをチェック!

お祭りは毎年1月の夜に行われる「霜月神楽」。「冬至」(とうじ)の前後に太陽の力の復活を願って行われ、中には夜通し舞い明かすものもあります。

ちなみにお祭りの起源は、古事記によると天岩戸伝説によるものだといわれています。太陽の神様であるアマテラスオオミカミが天岩戸にかくれてしまったとき、岩戸の前で舞を踊ったり、お酒を飲んで盛り上がっている声を聞かせたというお話があります。

さて今回のテーマは「お祭りサウナ」。
お祭りにもサウナにも絶対欠かせないもの、それは「熱気」!お祭りサウナの熱気で冬の寒さを吹き飛ばしていきましょう。
和知野川キャンプ場でレンタルサウナ

今回の会場となった「和知野川キャンプ場」では普段からレンタルサウナをすることができます。薪ストーブを使用した本格的なテントサウナで、川のせせらぎを聞きながらゆったりとした時間を過ごせます。
▼和知野川キャンプ場の詳細はこちら!
ロウリュの水はもちろん隣に流れる和知野川の清水を使用。和知野川は木曽山脈最南端の大川入山を源流に天龍村で天竜川と合流して静岡県まで流れます。
「坂部の冬まつり」でも1月に天竜川に入って行う「禊」の行程があるため、身も心も清めるサウナとの親和性も高いことから、今回の企画に至ったという経緯もありました。


サウナでしっかり温まった後は、和知野川の冷たい水でクールダウン。天然の水風呂として楽しむことで、天龍村の自然を全身で感じることができます。


真冬の和知野川の水温は推定一桁!参加者からは思わず「ぎゃ〜!!」という声が上がる中、それがまた外気浴の整いへと導いてくれます。


各々好きな場所にチェアを持っていき、心地よい冷気の中で外気浴。写真だととても暖かそうに見えますが、外気温は10度を下回っていました。
柚子オロポや柚子&お茶ロウリュで天龍村を肌で感じる

サウナの醍醐味のひとつであるロウリュ。
今回は地元特産の柚子やお茶を使ったオリジナルロウリュをご提案。柚子の爽やかな香りとお茶のリラックス効果が相まって、心地よい蒸気が体を包み込みます。特に柚子ロウリュはテントの外にまで柚子の香りが漂い、参加者からは「癒される〜」と大好評。
柚子には血行促進、老化予防、美肌効果など様々な効能があり、冬至の日には「柚子風呂」に入る習慣もあります。これは「冬至」と「湯治」をかけた禊(みそぎ)の風習に由来し、運を呼び込む前に体を清める意味があります。今回は天龍村の柚子を使ったロウリュを行ったあと、柚子アロマでさらに効果を高めていきます。



さらに、サウナ後の定番ドリンク「オロポ(オロナミンC+ポカリスエット)」にも天龍村産の100%柚子果汁をプラスした「柚子オロポ」を提供。さっぱりとした味わいがサウナ後の身体に染み渡ります。


また今回は「中井侍銘茶 Product by MAKIBITO」さんともコラボし、サウナ中の水分補給に中井侍銘茶をいただきました!天龍村の南端、静岡県との県境に位置する中井侍地区では、手摘みの中井侍銘茶が名産品。農薬や化学肥料を一切使用せず、“極浅蒸し”で製茶できることが、すっきりとした深みのある味わいを醸し出しているのだそう。
天龍村満喫ランチプレートも注文可能!

サウナを楽しんだ後は、地元の食材を活かした特製ランチプレートでエネルギーチャージ。
今回は「南信州まるごと弁当」ということで、天龍村を含む南信州産の食材をふんだんに使ったメニューが用意されていました。特に天龍村の名産「ていざなす」を使った「ていざなす麻婆」はご飯が止まらなくなる逸品!
▼「ていざなす」の由来はこちらの記事をチェック!

和知野川のせせらぎを聴きながらのランチタイム。初対面の参加者たちも自然とテーブルを囲んでいました。同じ窯の飯ならぬ、同じお祭りサウナを体験したからこそ生まれる一体感です。
まとめ:冬の天龍村で究極のサウナ体験を

「冬のアウトドアサウナはハードルが高かったけど、川にも入れて大満足!」
「天龍村のお祭り文化を少しでも知ることができて興味深かった」
など、サウナやお祭りに馴染みのない方にもご満足いただけるイベントになりました。
「お祭りサウナ」は、天龍村の伝統文化と自然が融合した唯一“未知”の体験です。
和知野川キャンプ場のレンタルサウナや、天龍村の霜月神楽には一般の方もご参加いただくことができます。新たな体験コンテンツとして、さらに広まっていけば嬉しいです!
▼天龍村のスキマ記事はこちら!
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