移住者目線で漫画「ここが分からんばい!信州 」やグッズ制作などを手がけるイラストレーター高坂梓さんの連載がスタートしました!
ここまでのあらすじ
東京に憧れる長野県の女子高生・みこも。口グセは「マジヤバ!」。長野県でも楽しいことはないかな?と探していると、おばあちゃんに民話をすすめられる。長野県の民話って地形や歴史とも深く関わっていて、なんだか面白いかも・・!
第4話「マジヤバ!牛に引かれて善光寺参りの布引山に登ったら・・?」
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「牛に引かれて善光寺」とは?
今回のお話は「牛に引かれて善光寺」で有名な布引観音のお話でした。幻牛(ゆめ)伝説とも呼ばれる信濃四大伝説のひとつです。あらすじは以下の通り。
むかし、信心の薄い老婆が住んでおりました。
この老婆が千曲川で布を晒しておりますと、どこからともなく一頭の牛が現れ、その布を角に乗せて走り出しました。
老婆は驚いて、野を越え、山を越え、牛の後を追いかけましたが、ふと気がついてみますと善光寺の境内まで来ておりました。老婆は、やっとのことで牛に追いついたと思ったのもつかの間、牛は金堂のあたりで突然姿を消してしまったのではありませんか。
驚きと悲しみに疲れ果てた老婆は、あっけにとられてその場に佇んでしまいました。
日も暮れる頃、どこからともなくどこからともなく一条の光が差し、その霊光の尊さにおもわずひざまづいて、菩堤心を起こし一夜を金堂にこもって罪悪を詫び、家に帰ってまいりました。
ある日のこと、ふと布引山を仰ぎみますと、岩角にあの布が吹き付けられているではありませんか。老婆はなんとかして取り戻したいと思いましたが、断崖絶壁のことでことで取るすべもありません。
一心不乱に念じているうち、布とともに石と化してしまったということです。この布引山の断崖には今も白く布の形をした岩肌が眺められます。
布引観音菩薩が、牛に化して信心薄い老婆を、善光寺阿弥陀如来の許に導いて教化をしたのだそうです。このお話は信濃4大伝説のひとつとして、今に語り伝えられております。
布引観音の駐車場から観音堂までは山道を20分ほど歩きます。みこもちゃんのおばあちゃん、ここをサクサク登ってしまうなんて元気ですね!皆さんも参拝される際は、歩ける格好と靴でお越しくださいね。
実際に参拝した様子は下の記事をご覧ください!
ではまた次回のみこもちゃんでお会いしましょう!
「マジヤバ!みこもちゃんの民話めぐり」とは?