別所温泉 共同浴場|「信州の鎌倉」で3つの外湯をめぐる日帰り旅

こんにちは、温泉マニア大学生の力路郎(@OfAdriatic10)です。

 

大河ドラマで一躍有名になった信州上田。その山裾に別所温泉はあります。

別所温泉は信州最古の温泉と言われており、今でも古湯らしい静かな風情が残っている温泉街です。古い神社仏閣など、数々の文化遺産に恵まれていることから、多くの観光客が訪れる信州屈指の観光地となっています。

 

安楽寺の国宝・八角三重塔

しかし、さすがは古湯。別所温泉はお湯がとにかく良いのです!

温泉街には老舗旅館が建ち並ぶ中、小さな外湯(共同浴場)が3つあります。いずれも本格的な硫黄泉が楽しめる、しかもなんと、たったの150円で入浴ができる素晴らしい温泉。

今回は、そんな別所温泉の外湯をめぐる日帰り旅をしてきました。温泉マニアにもおすすめの、日帰りで楽しめるその他のスポットも併せてご紹介します。

 

僕が選んだ信州のオススメ温泉はこちら!

 

ローカル鉄道に揺られて別所温泉へ

上田駅から旅はスタート。上田には新幹線も通っていて、首都圏からのアクセスも良好です。ローカル鉄道の上田電鉄「別所線」に乗って、別所温泉へと向かいました。上田~別所温泉間の運賃は大人590円です。

 

のんびりと車窓の景色を眺めるのが楽しいです。正面に見える山は独鈷山。ゴツゴツした形をしていて、この地域のシンボル的な存在になっているのだそう。

別所線の通っている地域は塩田平といいます。数多くの歴史ある寺社や文化財があることから、「信州の鎌倉」と呼ばれている地域です。

 

別所温泉駅に到着。別所線の終着駅です。

 

レトロな造りの駅舎です。壁や天井などは水色に塗られており、統一感があって美しい。和装姿の駅員さんやノスタルジックなポスター。なんだか懐かしい気持ちになります。

さあ、さっそく外湯へ行ってみましょう!

 

3つの外湯めぐりを楽しもう

温泉街には「大湯」「大師湯」「石湯」と、3つの外湯が点在しています。いずれも150円という破格の入浴料。外湯には充実した設備が無いですが、お湯そのものを気軽に楽しめる場所です。

大湯(おおゆ)

こちらが「大湯」です。一般的に大湯は温泉街の中心にあるものですが、別所温泉の場合は外れの静かな場所に佇みます。他の外湯に比べて広めの造りで、内湯の他に露天風呂まであります。

 

内湯は薄く緑に色付いた極上の硫黄泉。アツアツのお湯が掛け流されており鮮度も抜群です。たったの150円で露天風呂まで楽しめてしまう、何ともぜいたくな外湯でしょう。

 

《温泉データ》

【別所温泉 大湯(おおゆ)】

泉質:単純硫黄泉
泉温:50.7℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し・循環併用

 

住所:上田市別所温泉214
電話:0268-38-0245
料金:150円
営業時間:6:00~22:00
定休日:第1・3水曜日
公式ページ:http://www.bessho-spa.jp/sight/spa.html

 

大師湯(たいしゆ)

こちらが「大師湯」です。人通りの多い温泉街の中心にあって、一際鄙びたオーラを放っています。円仁慈覚大師が好んで入浴したことから、大師湯と呼ばれるようになったのだそう。

特にお湯にこだわる方には、ここ大師湯を一番オススメします!大師湯の魅力は何といっても源泉掛け流しのお湯でしょう。小ぢんまりとしている鄙びた風情も堪りません。

 

まずはシンプルで素晴らしい湯船に感動します。タイル張りといい、狭い感じといい、本当に良い造り。年季の入ったレトロなタイルに惹かれます。

ほのかに硫黄臭の香る上品なお湯。温度も適温でいつまでも浸かっていられそう。最高に気持ち良いです。深めの狭い浴槽にじっと浸かる至福の時間。

 

湯口からはドバドバと源泉が投入されています。飲泉も可能で飲んでみるととても美味しい。お湯の新鮮さが堪りません!

 

「洗い場は あなた一人の ものでない」

脱衣所にはこんな一句が。しかし、ここの洗い場のカラン、なんと温泉が出てくるのです。別所温泉は湯量が豊富な証拠ですね。

 

《温泉データ》

【別所温泉 大師湯(たいしゆ)】

泉質:単純硫黄泉
泉温:44.9℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

 

住所:上田市別所温泉1652-1
電話:0268-38-0244
料金:150円
営業時間:6:00~22:00
定休日:第1・3木曜日
公式ページ:http://www.bessho-spa.jp/sight/spa.html

 

石湯(いしゆ)

こちらが「石湯」です。温泉街の一番奥にある外湯。戦国時代、真田幸村が隠し湯として利用していたとされています。

入り口から階段を下った地下空間に浴室があり、薄暗い雰囲気が独特で楽しめます。名前の通り、湯船には巨岩が配置されており、少し変わった趣な個性派の外湯でしょう。

 

《温泉データ》

【別所温泉 石湯(いしゆ)】

泉質:単純硫黄泉
泉温:50.7℃
加水:あり
加温:なし
還流:掛け流し・循環併用

 

住所:上田市別所温泉1641-1
電話:0268-38-0243
料金:150円
営業時間:6:00~22:00
定休日:第2・4火曜日
公式ページ:http://www.bessho-spa.jp/sight/spa.html

 

北向観音にお詣りしよう

温泉に満足したのなら、ぶらぶら街歩きもしてみては。温泉街の中心には北向観音があります。「別所といえば北向観音」と、地元ではそのくらい有名かもしれません。

 

お土産屋や飲食店が並ぶ参道を歩きます。北向観音は有名人の参拝も多く、節分の豆まきなどの行事では大変な賑わいを見せます。あの横綱・千代の富士の前九重親方も毎年参拝していたのだとか。

 

こちらが北向観音です。ちょうど長野市の善光寺は南向きであり、それと一体のものであるとしたことから、そう名付けられたのだそう。なので、両方に参拝しないと“片詣り”であると言われています。

 

ここは温泉マニア必見!

手水舎を見てみてください。なんと、水ではなく温泉が使われています!中を覗いてみると、固まった大きな湯の花がびっしり。飲んでみるとやっぱり硫黄臭香る温泉でした。

これは本当に嬉しくなります。湯量が豊富な証拠でもありますしね。

 

北向観音は高台にあるので景色がきれいでした。遠くには上田市街地、そのまた奥には菅平の山々まで見渡せます。

 

こんなお湯の楽しみ方もあります

温泉街にはいくつかの飲泉所がありました。ここでは気軽に別所温泉のお湯を味わえます。硫黄の香りがするまろやかな味。古湯らしい優しさを感じます。

 

温泉街のはずれの住宅地を歩いていると、「西町洗場」と看板に書かれた建物を見つけました。中を覗いてみると、どうやら温泉を使った洗い場のようです。蛇口からは温泉が絶え間なく出続けています。

 

また別のところにも発見。こちらも温泉を使った洗い場のようです。

 

源泉が絶え間なく出続け、使われることなく川に捨てられる。湯量が豊富でなければできない贅沢なことです。温泉を生活の一部に取り入れているところ、さすがは温泉街だなあ。

 

足湯もありました。こちらは「足湯ななくり」。もちろん無料です。ここでも別所の上質な硫黄泉を堪能できます。

 

電車が来るまで時間があったので、しばし休憩しつつ足湯に浸かることに。じわりじわりと温まってきて、出るのがイヤになってしまいました。

 

3つの外湯をめぐる別所温泉の日帰り旅、いかがでしたか?

「信州の鎌倉」と呼ばれ、神社仏閣などの文化遺産が数多く残る別所温泉。しかし!別所の一番の魅力はお湯の良さだと僕は思うのです。

書いていたらまた行きたくなってきました。

 

上田市・丸子温泉郷の共同浴場めぐりについてはこちらもご覧ください!

 

【連載】教えたいけど知られたくない!信州のスキマ温泉めぐり

長野県の温泉地数は224ヶ所、245ヶ所の北海道に次いで日本第2位!ちなみに温泉利用の公衆浴場数は、654ヶ所と日本一を誇っています。

信州の温泉地といえば野沢温泉や渋温泉、別所温泉や白骨温泉などが有名ですね。

この特集ではスキマメンバーの力路郎さんが、少し変わった温泉地をさまざまな視点からご紹介します。

 

 


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この記事を書いた人

力路郎

北信濃出身・大阪在住の大学生です。趣味は温泉めぐり。暇さえあれば全国の極上湯を求めて一人旅しています。現在300湯に入湯。山奥の湯治宿や鄙びた共同浴場に憧れます。