長野県の「秘湯」地元温泉マニア厳選!源泉かけ流しの極上湯だけご紹介

こんにちは、温泉マニア大学生の力路郎(@OfAdriatic10)です。

ここ信州に生まれてからおよそ20年、今まで本当にたくさんの温泉に行ってきました。その数は長野県内だけでも100湯を超えると思います。温泉が身近にある環境で育った僕は、今では完全に温泉マニアとなってしまいました。僕のこれまでの人生は、信州の温泉によって作られてきたようなものです。

信州の温泉の魅力・・・それは何といってもバラエティの豊富さではないでしょうか。信州には代表的な泉質のすべてが揃っています。こんなの、全国を見ても信州だけです。

温泉の湯使いの良さも自慢です。信州では、源泉掛け流しの新鮮なお湯を当たり前のように楽しめます。まさに正真正銘の天然温泉。これはすごく贅沢なことでしょう。

信州の温泉の魅力は語り尽くせません!!

屋敷温泉「秀清館」|栄村(北信エリア)

長野県最北端の村「栄村」。この村の南部の地域は秋山郷と呼ばれ、日本の秘境100選にも登録される山奥の地です。秋山郷には個性豊かな温泉がいっぱい。その一つがこちら、屋敷温泉です。屋敷温泉には一軒宿の秀清館があり、静かな秘湯の趣が漂っています。

大自然の中に佇むこのお宿の自慢は、何といってもエメラルドグリーンの内湯とワイルドな露天風呂です。見ての通り、内湯のお湯は鮮やかすぎる緑色。

露天風呂は混浴となっています。巨石で囲まれたワイルドすぎる造り。お湯は硫黄の香りがとても濃厚で、大きな湯の花も大量に舞っています。大自然の中で浸かる露天は最高です。

お宿のすぐ横で源泉が湧出。トクトクと音を立てて湧いています。

秋山郷は平家の落人伝説も残る、日本屈指の山深い秘境の地。その飾り気の無さが、また大きな魅力のひとつでしょう。

屋敷温泉「秀清館」の詳細レポはこちら

屋敷温泉 秀清館(しゅうせいかん)
泉質:硫黄泉
泉温:54℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:下水内郡栄村屋敷17599
電話:025-767-2168
料金:大人600円/小人300円
営業時間:11:00~15:00
定休日:不定休
公式ページ:http://www.syuuseikan.burari.biz/

新戸倉温泉「戸倉国民温泉」|千曲市(長野エリア)

信州で唯一ここにしかない歓楽街系温泉「戸倉上山田温泉」。ネオン輝く夜の街というイメージが強いですが、ここの温泉の魅力は何といっても“お湯そのもの”でしょう。低料金で入れる温泉銭湯もいっぱい。戸倉国民温泉は、ノスタルジックな気持ちを掻き立てられる古き良き公衆浴場です。

地元の人に大人気。毎日入りに来るという方も多いそうです。まさに地元密着型の温泉銭湯。

ほのかに硫黄臭の香るマイルドなお湯が、タイル張りの湯船に満ちています。贅沢にたっぷりと掛け流されており、泡付きもあることから新鮮さが分かります。

脱衣所には『ほんものの温泉』と書かれた看板が。ここの温泉は浴槽だけでなく、洗い場のシャワーやカランにまで源泉が使われています。なんという贅沢な湯使い。飲泉もできるみたいで、大きなペットボトルにお湯を汲んで持ち帰る人もいました。

戸倉国民温泉をはじめ、戸倉上山田には何か人を引きつける魅力があるように感じます。長野市からも上田市からもすぐ、上質なお湯が楽しめる戸倉上山田は温泉天国です。

新戸倉温泉「戸倉国民温泉」の詳細レポはこちら

新戸倉温泉 戸倉国民温泉(とぐらこくみんおんせん)
泉質:アルカリ性単純温泉
泉温:38.5℃
加水:なし
加温:あり(常時)
還流:掛け流し

住所:千曲市戸倉芝宮2228-2
電話:026-275-0457
料金:大人300円/小学生120円/幼児無料
営業時間:8:45~21:45
定休日:第1火曜日
公式ページ:http://www016.upp.so-net.ne.jp/kokumin-spa/

小谷温泉「山田旅館」|小谷村(北アルプスエリア)

目の前に雄大な北アルプスがそびえる中信地方。小谷村や白馬村、大町市といった北部の地域では、泉質に特徴のある山岳地帯の温泉が多いです。野趣あふれる環境の中でお湯を楽しめます。

松本市は西には白骨温泉や乗鞍高原温泉といった濃厚な硫黄泉が、東には歴史ある浅間温泉などの名湯が存在します。その他、安曇野や木曽でも個性ある良泉が楽しめます。

素朴でマニアックな温泉がたくさんある信州北部の小谷村。この村のさらに奥地、名峰「雨飾山」の登山口近くにあるのが小谷温泉です。数年前までは3軒の旅館があったものの、現在では山田旅館のみが営業しています。江戸末期に善光寺の宮大工によって建てられたという本館は、驚くほどに年季の入った風情で一見の価値アリです。

浴室も脱衣所からすべてが昔のまま。別館の方には眺望の良い新しい露天風呂もありますが、本館の元湯にこそ山田旅館の魅力が詰まっています。

茶褐色に濁る重曹泉が打たせ湯のように注がれています。深めの浴槽は妙に安心感があって極楽。お湯を飲んでみると鉄の味がしました。寒い時期でもじんわりとよく温まりそうです。

浴室の端には柱状になった巨大な析出物の塊が置かれていました。ここからも小谷温泉のお湯のチカラを感じます。

長年の厳しい風雪にも耐えてきた山奥の木造旅館。どこか懐かしく思う、ホッと落ち着ける空間です。時間が止まったかのような良き風情をここでは味わえます。

小谷温泉「山田旅館」の詳細レポはこちら

小谷温泉 山田旅館(やまだりょかん)
泉質:Na-炭酸水素塩泉
泉温:48℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:北安曇郡小谷村中土18836
電話:0261-85-1221
料金:大人500円/小人300円
営業時間:10:00~15:00
定休日:なし
公式ページ:http://otari-onsen.net/

湯俣温泉「晴嵐荘」|大町市(北アルプスエリア)

大町市を流れる高瀬川上流の奥地、湯俣温泉は北アルプスの歩いてしか行けない秘湯中の秘湯です。車で行けるのは高瀬ダムまでで、そこからおよそ10km、自分の足で歩いて辿り着かなくてはなりません。湯俣温泉には温泉付きの山小屋「晴嵐荘」が営業しています。

晴嵐荘のお風呂は男女別の小さな内湯が一つのみ。年季の入ったタイルの浴槽に、青白く光る神秘的なお湯が満ちています。極上の濃厚な硫黄泉が縁からザバザバと掛け流し。このお湯さえあればもう何もいらない。たくさん歩いた分、本当に気持ちよく感じる温泉です。

晴嵐荘からさらに上流に歩くと、河原に温泉が自然湧出する野湯があります。しかし、辿り着くまで想像以上に険しい道を歩かなくてはなりません。

崩れかけの吊り橋を渡ったり、断崖絶壁の道なき道を歩いたり。最後には流れの強い川を渡って、いよいよ国の天然記念物に指定されている噴湯丘(ふんとうきゅう)が見えてきます。

ここから温泉が湧出しており、長い年月をかけて温泉成分の塊が作られました。川には湧出した硫黄泉が流れ込み、青白く染まり、神々しささえも感じる光景。噴湯丘はまさに自然が作り上げた“芸術作品”です。

河原に自作の露天風呂を作って、温泉に浸かることもできます。温度調節は難しいですが、目の前の三俣蓮華岳に沈む夕日を眺めながらの露天風呂、この上ないぜいたくな時間でした。

山で浸かる温泉は最高に気持ち良いものです。歩いてしか行けない所だったらなおさらでしょう。湯俣温泉まで辿り着くのは大変ですが、その分たくさんの感動にきっと出会えるはずです。

湯俣温泉「晴嵐荘」の詳細レポはこちら

湯俣温泉 晴嵐荘(せいらんそう)
泉質:単純硫黄泉
泉温:48℃
加水:なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:大町市平高瀬入国有林2118
料金:500円
営業時間:昼~夕方
定休日:冬期(10月中旬~6月末)
公式ページ:http://seiransou.com/

乗鞍高原温泉「山栄荘」|松本市(松本エリア)

松本市西部の乗鞍高原には素晴らしい硫黄泉があります。近くにある名湯・白骨温泉に負けない極上湯の乗鞍高原温泉。山小屋風の素朴な造りが印象的な温泉宿「山栄荘」では、その硫黄泉を日帰り入浴でも気軽に堪能できます。

まるでミルクのように白濁した濃厚な硫黄泉。ほのかに酸味もある本格的なお湯です。東北の湯治場を思い出す落ち着いた風情もたまりません。

乗鞍高原の清涼な空気に包まれて、開放感ある露天風呂を楽しむこともできます。巨石に囲われた野趣あふれる造り。ついつい長湯してしまいます。

宿の裏庭からは雄大な乗鞍岳も望めます。この自然環境の中で浸かる温泉はやっぱり贅沢。

同じ乗鞍高原にあるせせらぎの湯もオススメ。清流沿いにある無料で開放された湯小屋で、乗鞍高原温泉ならではの乳白色のお湯を楽しめます。マナーを守り感謝して入浴したいところです。

乗鞍高原温泉「山栄荘」の詳細レポはこちら

乗鞍高原温泉 山栄荘(さんえいそう)
泉質:単純硫黄泉(硫化水素型)
泉温:50℃
加水:なし
加温:あり(冬期のみ)
還流:掛け流し

住所:松本市安曇4085-68
料金:大人500円/小人300円
営業時間:9:00~21:00
定休日:不定休
公式ページ:http://saneiso.com/

御嶽温泉「王滝の湯」|王滝村(木曽エリア)

木曽の霊峰・御嶽山の奥地、王滝村中心部から長いダート道を進んだ先に、御嶽温泉という名の一軒の秘湯があります。王滝の湯は休日の午後のみの営業。何度か休業した後に復活している幻の温泉です。

総ヒノキ造りの風情ある湯船に茶褐色のお湯が満ちています。加温しているものの投入量が多く、もったいぶることなく贅沢に掛け流されています。

湯口横の蛇口をひねると冷たい源泉が。舐めてみると炭酸のシュワシュワが弾けます。全国でも含二酸化炭素のお湯は少ない中、木曽には上質な炭酸泉がたくさんあります。

駐車場には源泉が溜まった池も出来ていました。鉄の成分で赤くなっています。

御嶽山の奥地にひっそりと佇む正真正銘の秘湯。苦労してでも行く価値は十分にある素晴らしい温泉です。

御嶽温泉 王滝の湯(おうたきのゆ)
泉質:含二酸化炭素-Na・Ca-炭酸水素塩・塩化物泉
泉温:26.5℃
加水:あり
加温:あり
還流:掛け流し

住所:木曽郡王滝村396
料金:大人500円/小学生200円/幼児無料
営業時間:12:00~19:00
定休日:土日祝日営業(平日休み)

上諏訪温泉「大和温泉」|諏訪市(諏訪エリア)

長野県南部の南信地方は、諏訪地域を除くと歴史ある温泉地が少なめです。諏訪湖周辺には、上諏訪・下諏訪温泉といった2つの有名な温泉街があり、地元に密着した共同浴場も多いです。

八ヶ岳山麓の蓼科には、観光客が多く訪れるお宿から冷鉱泉の湧く山小屋など、様々な温泉を楽しむことができます。貴重な足下湧出温泉などもあり、個性豊かな温泉がそろいます。

80を超える共同浴場があると言われる上諏訪温泉。そのほとんどが地元の人専用で、観光客などの外来者は入浴ができません。そんな中、誰でも入浴を受け入れてくれるのが大和温泉です。入り口がかなり狭くなっており、まるで秘密基地のような雰囲気なのです。

美しいエメラルドグリーンの硫黄泉です。アルカリ性でトロリとしたなめらかなお湯。狭いながらもゴージャス気分が味わえます。ステンレス製の湯船と緑色の丸タイルもステキ。

壁にはたくさんの魚の模型があって、中にはあのシーラカンスも混じっていました。住宅地の中にありながら、まるでここだけが別世界のような雰囲気です。

湯上がりは中庭で休憩。地元の常連さんたちも次々と入りに来ていて、愛されている人気の温泉なのだと分かります。

諏訪の街中を歩いていると、至るところで地元の人専用の共同浴場を目にします。それだけ温泉が地域の人にとって欠かせない存在だということですね。

上諏訪温泉 大和温泉(やまとおんせん)
泉質:単純硫黄泉
泉温:69℃
加水: なし
加温:なし
還流:掛け流し

住所:諏訪市小和田17-5
料金:大人300円/小人130円
営業時間:7:00~22:00
定休日:なし

上諏訪温泉「大和温泉」の詳細レポはこちら

奥蓼科温泉郷「渋御殿湯」|茅野市(諏訪エリア)

茅野市の八ヶ岳山麓にある奥蓼科温泉郷、その最奥に佇む一軒宿が渋御殿湯です。「御殿湯」という名の通り、諏訪藩の歴代の殿様に親しまれたお湯なのだそう。八ヶ岳登山の拠点としても利用されていますが、ここは“お湯そのもの”のレベルがとにかく高いです。

渋御殿湯には浴室が男女それぞれ2つありますが、こちらがオススメしたい名物の「東の湯」。手前の浴槽が全国的にも珍しい足下湧出なのです。お風呂が源泉の上にあり、底から新鮮なお湯がブクブクと湧いてきます。まるで天然のジャグジーのようで気持ちいいと同時に、温泉の自然のパワーを身をもって体感できます。

表面が波打つレベルで、大量のお湯が底から自噴しています。泉温は31℃と夏場は最高に気持ち良いぬる湯。強い硫黄の香りとピリッとする酸性のお湯がまた素晴らしいです。

足下湧出の動画はこちら。

木造の鄙びた浴室の風情もたまりません。足下湧出の浴槽の他にも、26℃の冷たい源泉のものや、42℃に加温したものもあります。どれもそれぞれ魅力のあるお風呂で、3つを交互浴しているともう止められなくなります。

周りの自然環境も抜群。温泉に入って、部屋で休んで、八ヶ岳の森を歩いて、また温泉に入る。湯治として数日間ゆっくりと滞在してみたい・・・そんなステキな温泉宿でした。

奥蓼科温泉郷 渋御殿湯(しぶごてんゆ)
泉質:単純酸性硫黄泉(硫化水素型)
泉温:31℃、26℃
加水:なし
加温:なし(一部あり)
還流:掛け流し

住所:茅野市北山奥蓼科5520-3
料金:大人1000円/小学生800円/幼児500円(西の湯のみ)、大人2000円(部屋休憩・東西ともに入浴可)
営業時間:10:00~15:00
定休日:なし
公式ページ:http://www.gotenyu.com/

松代温泉「松代温泉公民館」|長野市(長野エリア)