移住者目線で漫画「ここが分からんばい!信州 」やグッズ制作などを手がけるイラストレーター高坂梓さんの連載がいよいよスタートしました!
ここまでのあらすじ
東京に憧れる長野県の女子高生・みこも。口グセは「マジヤバ!」。長野県でも楽しいことはないかな?と探していると、おばあちゃんに民話をすすめられる。長野県の民話って地形や歴史とも深く関わっていて、なんだか面白いかも・・!
第3話「泉小太郎と犀龍の伝説が松本盆地をつくったの?」
泉小太郎伝説と犀川の由来について
泉小太郎はほかにも「小泉小太郎」や「日光泉小太郎」などと呼ばれることがあります。「小泉小太郎」は長野県上田市の塩田平が発祥といわれる民話です。現在は5〜6つほどのお話に分かれていますが、今回はそのうちの1つを採用しました。松谷みよ子さんによる創作『龍の子太郎(タツノコタロウ)』をテレビで見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。上田地域に伝わる小泉小太郎伝説と、松本地域で伝わるものを合わせたものだそうですよ。
人間の父親と蛇の母親から生まれた小泉小太郎。小泉村(現上田市小泉)のおじいさんとおばあさんに育てられ、小太郎と名付けられます。その後大きくなった小泉小太郎は母親の犀龍とともに山清路の巨岩や久米路橋の岩山を突き破り、湖だった松本盆地を人の住める場所にしたというお話。
切り拓いた時にできた川は犀龍にちなんで犀川(さいがわ)と名付けられました、というオチもついています。(ちなみに犀川は千曲川が「東川」だった平安時代に「西川」と呼ばれていたことに由来していますが、江戸時代からは「犀川」と書かれているようです。)
地名や地形から民話を読み解いていくのも面白いですよね!ではまた次回のみこもちゃんでお会いしましょう!
「マジヤバ!みこもちゃんの民話めぐり」とは?