さわって、嗅いで。信州のどマイナー温泉「不動温泉さぎり荘」の魅力と見どころを感じよう

信州不動温泉さぎり荘。

長野と松本を結ぶ国道19号のちょうど中間地点ほど。この辺りは信州新町という温泉の少ない地帯。

でも、ちゃんとあるのです!温泉が!ここに!1軒だけ!

そんな田舎のドマイナー温泉ですが、特に温泉マニアの方に「こんな面白い温泉があるよ!」と伝えたいのでご紹介します。

さぎり荘への行き方

お初にお目にかかります。yu-no/OnnSSenn(@syousya)です。

「ユーノオンセン」とお読みください。

温泉巡り中に見つけた信州のドマイナー温泉を紹介します。

ちなみに今回の場所は車以外ではたどり着けない場所なので、車での訪問を想定しています。

バスも乗り継ぎを全力で駆使すれば行けなくもなさそうですが、今回は考慮しません。

 

さぎり荘は信州新町に。ルートをざっくり説明

国道19号を長野から松本方面へ延々と飛ばしていると、「川口」の信号があります。

ここを右折します…と言っても見逃しやすいので、19号沿いにある大岡特産センターという道の駅を目指しましょう。

ここでUターンすると、最初の信号が「川口」の信号なので左折すれば間違いがありません。

松本から長野方面であれば大岡特産センターの道の駅の次の信号を左折すると覚えましょう。

そこからまっすぐ行くと、300メートルほどでさぎり荘の看板が見えてきます。

さぎり荘の建物は、旅館風でちょっと地味目な落ち着いた雰囲気。入り口横の不動明王像がマスコット?

日帰り温泉利用料は510円。

脱衣場は脱衣かごと100円リターン式の鍵付きロッカーが半々のおよそ16人分。セキュリティに気を遣う人も安心仕様!

 

大浴場に流れ出る源泉・冷鉱泉に注目してほしい

さぎり荘の大浴場と源泉

大浴場。

といっても10人もいればいっぱいの浴場。内湯のみだけども、ガラス窓は広く取られてて山は見通せます。

お湯は加水されてることもあり、それほど温泉特有の浴感はありません。

 

そう、ここまでは田舎の地味な温泉施設。

広い湯口からざばざばと加水された温泉が出てくる隣に、パイプからちょろちょろと冷たい水が出ています。

 

これがこの信州不動温泉の源泉。今回一番特筆したい温泉です。

このパイプから出る温泉、日原源泉と言うそうですが、この源泉の泉質は…含硫黄-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩冷鉱泉

…長い!

そう、べらぼうに長いのです。泉質名が。

もちろん泉質名が長いだけでなく、触ればわずかにぬるっとした感触があり、匂いを嗅げばなかなかの硫黄の香り。こんな良泉が山奥でもないのに出ているのです!

しかし、なぜこれをそのまま使わないのか。その秘密は脱衣所にある泉質分析書にありました。

 

湧出量…たったの毎分4.9リットル!

比較対象としては、大分の別府温泉が8万リットル!は参考にならないとして、長野市の松代温泉が740リットル!松本市の浅間温泉が1506リットル。

いくら1つの施設しか使ってないとはいえ、お風呂に使うには少なすぎます。そう、これだけの良泉でありながら、湧く量が少ないのです。悲しい!

 

こんな湯量でも有用に使えるようにという工夫が、加水した温泉の隣に注がれる源泉そのままの温泉ということでしょう。

なので、触ってみましょう、嗅いでみましょう。

 

なお、このさぎり荘、温泉のほかに宿泊もあったりジンギスカンも食べれたり。

遊具のある芝生広場にマレットゴルフ、なんと屋内ゲートボール場まであります。特にジンギスカンは、いろんなブログにも取り上げられて評判がうかがい知れます。

 

温泉マニアなあなたも、そうでないあなたも、信州新町のマイナーな名泉、行ってみませんか?

 

秘密の観光スポット 琵琶滝如来と不動滝

さて、そんなさぎり荘のすぐ近くにも観光スポットがあります。行ってみましょう。さぎり荘の前の道を、国道19号とは逆方向に進むと、すぐに2手に分かれます。

それを右折してしばらく進むと、右手に突然仏像が!

 

…よくよく見ると、崖にそのまま彫られているようです。高さはおよそ4メートルほど。

この作り方は磨崖仏といって、群馬や千葉のような岩場の多い場所で見られるもので、長野では珍しい形式。…そもそも、どうやってあんな崖の上に作ったのかと考えてしまいますが。

完成は昭和57年と意外と新しい。

制作者は宮尾さんという方。70才になったことをきっかけに、太平洋戦争の戦没者供養のために作られたそう。

…といったことを書いてある看板には制作の経緯や多くの方の協力があったことなど、なかなか深い話なので必見です。

 

その琵琶滝如来の近くから、階段が降りています。

これは遊歩道となっていて、不動滝という滝の下まで行くことができます。

滝の手前、沢を超える辺りの設備が壊れていて、ちょっと登りにくいところはご注意ください。

 

滝は岩場をカーテンのように覆い、とても綺麗。

この不動滝は実は上段と下段の2段構造となっていて、琵琶滝如来の辺りから遠くに見つけられたりします。かなり高い滝であることが見て取れますが、そこまでたどり着くことはできないので、遠目で満足しましょう。

 

なお、この不動滝のすぐ近くに不動明王像があり、これが不動温泉さぎり荘のネーミング元となったのです。しかも、昭和20年ごろにはこの辺りに不動鉱泉という施設があり、こちらで不動温泉を使用していたそう。

今は亡き不動鉱泉の源泉をボランティアの力により引湯したのが、今の不動温泉さぎり荘なのです。

 

さて、いかがでしたでしょうか。

信州新町の隠れた名泉と秘密の観光スポット。マイナー温泉にも歴史あり。一度訪れてみては?

 

信州不動温泉 さぎり荘
(泉質関連は公式サイトと掲示されている温泉分析書に差異があります。手元の温泉分析書を優先しました。)
泉質:含硫黄-ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩冷鉱泉
泉温:7.7℃
使用状況:加水加温あり
住所:〒381-2423 長野県長野市信州新町日原西300−1
電話番号:026-264- 2103
料金:大人510円 小人200円
利用時間:10:00~21:00
定休日:なし

 

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