日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食

※当サイトのコンテンツにはプロモーション(広告)が含まれています

御嶽山の麓に広がる「開田高原(かいだこうげん)」で、高原らしいアクティビティと食を楽しんでみてはいかがでしょうか?

長野県木曽町にある開田高原は、標高1000m〜1500mに広がる高原リゾート。開田高原の夏は平均気温20℃ほどと、避暑地と言われる長野県内でも、トップクラスに涼しい地域です。

爽やかな気候のもとで楽しめるのは、サイクリングのほか、ここでしか会えない「木曽馬」と触れ合うアクティビティ。そして開田高原の素材を活かした、手打ちそばやアイスクリームなどの食です。

今回は、それらをまるっと楽しめるE-バイクで巡るモデルコースをご紹介します!

▼遊ぶなら木曽じゃない⁈旅

遊ぶなら木曽じゃない⁈旅

遊ぶなら「木曽じゃない⁈」と題して、木曽エリアのおすすめスポットや木曽の“じゃない方”、つまりスキマな楽しみ方をご紹介しています!

遊ぶなら木曽じゃない⁈旅
日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
御嶽山を間近に見る「柳又ビュースポット」へ

開田高原のランドマークは、なんといっても御嶽山(おんたけさん)。力強くそびえる、標高3067mの姿をぜひ見たい!まずは、その御嶽山を間近に見られる「柳又ビューポイント」へサイクリングで向かいます。 

スタート地点となるのは「おんたけウェルネスラボ」。

おんたけウェルネスラボにクルマを停めて、E-バイク(電気アシスト自転車)をレンタルして乗り換えます。E-バイクは、人がペダルをこぐ力をモーターが補助する自転車で、坂道でもらくらくと登れます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
「おんたけウェルネスラボ」は開田高原の地域資源・気候環境を活かしたヘルスツーリズムを企画する団体です。

おんたけウェルネスラボ

営業時間:9:00 〜 17:00
休業日:火曜日、年末年始
所在地:木曽郡木曽町開田高原末川1899-4

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
高原のサイクリングスタート!

それでは出発!

スマホホルダーがあるので、スマホでGoogleマップの案内を見ながら向かいます。

「おんたけウェルネスラボ」から「柳又ビューポイント」までは国道361号を経由した5.5km。E-バイクの走行モード切替ボタンで、アシストの強弱を調節しながら走ると、傾斜のある坂道でもびゅんびゅん登っていくことができます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
木の陰から顔を見せるのは、お目当ての御嶽山。全様を見たい!

道の両脇には木々が茂り、爽やかな風がそよぎます。森特有の香りも漂っていて、森林浴ができるサイクリングです。

坂道を登ったり、下ったり。あっという間に「柳又ビューポイント」へ着きました。

見上げると、御嶽山がお出迎えをしてくれました!

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
「柳又ビューポイント」の展望台は、御嶽山を眺める特等席!

「柳又ビューポイント」には展望台があり、間近に見られる景色に息を飲みます。

取材した6月初旬には、まだ雪がところどころ残っていて、立体感を感じさせる佇まいでした。眼下には柳又集落や田園も広がります。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
雄大な姿を写真におさめます。

柳又ビューポイント

所在地:木曽郡木曽町開田高原西野6364

開田高原の限定品種「開田早生」の手打ちそばを堪能

開田高原で食べたいのは、開田高原でのみ栽培される、希少な在来種「開田早生(かいだわせ)」を使った蕎麦です。次の目的地は、そんな開田早生を使った蕎麦を食べられる「手打ちそば一本木亭」。

国道361号の来た道を戻り、「おんたけウェルネスラボ」の手前を右折すると「手打ちそば一本木亭」が入る「木曽馬の里おみやげお食事センター」が見えてきます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
店内には充実したお土産コーナー。そば打ち体験もできます。

その建物の前面に広がるのは「木曽馬の里」の芝生広場。

広場の背景には御嶽山が顔を見せていて、こちらも絶景のフォトスポットです。広場の向こう側には、ブルーベリー畑やそば畑があり、それぞれ花や実がなる頃には「木曽馬の里」を彩ります。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
サイクリング後、ほてった体に浴びる高原の風は、また格別

開田高原は北海道より気温が低い日も多く、夏は過ごしやすい一方で、冬はマイナス15℃を下回る日も多く、春を迎えるのも遅くなります。そんな厳しい寒さや短い春でも育つように適応した品種が、高原在来種の「開田早生(かいだわせ)」です。

「手打ちそば一本木亭」では、自社工場で丁寧に挽いた開田早生の蕎麦粉を使い、手打ちで仕上げています。こちらの蕎麦は通常、小麦粉と蕎麦粉の配合割合を2対8とする「二八蕎麦」ですが、数量限定で小麦粉を使わずにすべて蕎麦粉で打った「十割蕎麦」も販売しています。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
「かき揚げざる蕎麦」(1480円)を、+300円で10割蕎麦に変更してみました。

開田早生は、大変風味が良いと評判です。香ばしくて、食感もしっかりとしたコシのある蕎麦を、ダシの効いたつゆに絡めてすすります。

「すんき炊き込みご飯」も注文してみました。

「すんき」とは、開田高原のある木曽地域に伝わる、塩を使わずに赤かぶの葉を乳酸発酵させた伝統的な漬物です。通常のすんきは、強い酸味が特徴なのですが、炊き込みご飯のすんきは、酸味が和らいでいます。とはいっても、やはり酸味がアクセントとなっていて、いくらでも食べられてしまいそうな、さっぱりとした味わいです。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
「すんき炊き込みご飯」は単品で550円です。

手打ちそば一本木亭

営業時間:おみやげ9:30 〜 17:00、食堂:11:00 〜 14:00、そば打ち体験:11:00 〜 14:00(受付〜13:00・予約制)
休業日:12月〜3月 
所在地:木曽郡木曽町開田高原末川5552-8

ランチの後のデザートにおすすめなのは、これまた木曽地域伝統の味、初夏限定の「朴葉巻き(ほうばまき)」です。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
茎が繋がっていて、まるでバナナのような見た目がおもしろい。

朴葉巻きとは、米粉を練って作った餅にあんを包んで、朴葉という木の葉っぱで包んで蒸した和菓子です。初夏限定なのは、やわらかな若葉でないと餅を包めないから。涼しい高原のため、木曽のなかでは遅めの旬を迎えていました。

朴葉巻きは、道の駅や菓子店などで販売しています。朴葉の香りが餅に移って、素朴でさわやかな味わいが初夏を感じさせます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
木曽地域ではひと月遅れでおこなわれる端午の節句(6月5日)の祝い菓子として、柏餅の代わりに食べられてきました。

開田らしいフレーバーを楽しむ。搾りたて牛乳のアイスクリーム

次にやってきたのも、高原で忘れてはいけないスイーツのお店。アイスクリームを食べるために「手打ちそば一本木亭」からE-バイクで2分ほどの「開田高原アイスクリーム工房」へやってきました。

こちらでは、開田高原の「萬谷ファーム」から毎朝届けられる搾りたての牛乳を使ったアイスクリームやヨーグルト、チーズ、パンなどが食べられます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
白樺に囲まれた、高原のアイスクリーム屋さん

フレーバーは開田高原で採れる旬の食材。

とうもろこしや、ブルーベリー、えごま、蕎麦など、食材のおいしさをそのままとじこめています。フレーバーごとに牛乳の配合を変えていて、いちばん美味しい配合に工夫されているようです。

おすすめは開田の名産である「とうもろこし」のフレーバー。昼夜の寒暖差が大きいからこそ、高原では糖度の高いとうもろこしが育っています。口に入れた途端、とうもろこし本来の味をしっかりと感じられて、驚いてしまったフレーバーです。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
「とうもろこし」の優しい甘みを感じられます。

いちばん人気は牛乳を強く感じられるバニラと、とうもろこしをどちらも楽しめる「ミックス」です。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
口当たり軽く、なめらかなソフトクリーム。溶けやすいので気を付けて。

そしてヨーグルトにバニラアイス、ブルーベリーソースを欲張りにトッピングしたのは「ブルーベリーヨーグルトパフェ」。酸味のあるヨーグルトに、甘いブルーベリーがゴロゴロと添えられて、フルーティーさも楽しめます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
他のフレーバーも気になる!

そのほか毎月ごとの季節限定フレーバーもあって、旬のスイーツを楽しめます。持ち帰り用のカップアイスもあるので、お土産にもおすすめです。

開田高原アイスクリーム工房

営業時間:平日10:00~16:30、土日祝10:00~17:00
休業日:火曜日
所在地:木曽郡木曽町開田高原末川4411-9

優しい木曽馬とふれあい。乗馬で高原を歩く

食事を楽しんだ「木曽馬の里おみやげお食事センター」の奥にあるのは「木曽馬乗馬センター放牧場」。こちらでは木曽馬の乗馬や、馬車体験ができます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
御嶽山を背景に、木曽馬たちはゆったり過ごしています。

木曽馬とは、木曽地域を中心に飼育されている日本在来馬や日本和種と呼ばれる中型の馬です。西暦530年頃には、すでにこの地で飼育されていたと言われ、武将の木曽義仲の挙兵時には優れた馬として名声を高めました。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
木曽馬の優しいまなざしにメロメロ。

しかし明治時代に入ると軍用馬改良のために純系馬は淘汰されていき、一時的には木曽馬は30頭まで減ってしまいました。そこで昭和44年には「木曽馬保存会」が結成されて、現在では全国で130頭ほどが飼育されています。

この「木曽馬の里」では45頭ほどが飼育されていて、保存繁殖や育成を担っています。5月から6月にかけて牧場は1年でいちばん馬(仔馬)の多い時期とのこと。雨が降っていなければ、4haの放牧場で、母馬と仔馬が一緒に駆け回るほほえましい姿を見られます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
母馬と仔馬のかわいらしい姿に癒やされます。

戦国武将たちが乗っていた木曽馬ではありますが、一般的な日本の乗馬クラブにいるサラブレッドやクォーターホースなどの馬と比べると、背が低くおとなしい気性で、ゆっくり歩きには、とても乗りやすい馬です。

50年前には多くの家で木曽馬を飼っていたとのことで、子どものように大事にされてきたからでしょうか。そのおだやかな性格から「馬を見れば、その家の人の性格が分かる」とも言われてきたそうです。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
木曽馬の菜々ちゃんに撫でて挨拶「よろしくね」

乗馬初心者におすすめなのは、スタッフの方が横について馬を引いてくれる「引き馬」。スタッフがずっと付いてくれるので、初めてでも安心です。心地よい揺れと風を感じながら乗馬を楽しめます。

たまに段差があると大きく揺れるので、バランスも取りながら。しかし難しくはありません。コツは目線を遠くにして、左右差を作らずに真ん中に乗ることです。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
「引き馬」のほか「一人乗り」もありますが、雨天時は屋内の引き馬が優先となります。

さらにフランス仕込みの「馬車」で周遊体験もできます。

白樺の林のもと春は新緑、夏には蕎麦の花、秋には紅葉、冬は銀世界に囲まれながら、優雅に巡ることができます(冬は乗馬ではなく馬ぞりになります)。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
牧場を周遊。ショートコースは約140m(800円)、ロングコースは約280m(1500円)です。

馬に興味を持ってもらい、保存・育成につなげる「木曽馬乗馬センター放牧場」。20年後の目標は、木曽地域で暮らす木曽馬を100頭に増やすことです。

木曽馬乗馬センター放牧場

体験乗馬受付時間:10:00 〜 11:50 14:00 〜 15:50 (予約不可)
場内周遊馬車受付時間:10:00 〜 11:40 14:00 〜 15:40 (予約不可)(馬車の運航日は不定のため要確認)
休業日:不定休 
所在地:木曽郡木曽町開田高原末川5596-1

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
雨の場合でも厩舎内で見学や、乗馬体験(引き馬)ができます。

最後に「おんたけウェルネスラボ」へE-バイクを返します。

帰る前に「おんたけウェルネスラボ」の後ろにある「ラボの森」に入ります。ここでは、アスレチックやマウンテンバイクを楽しめます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食

無料で入れる深い森。癒やしの時間を過ごせます。

森の中のマウンテンバイクコースは、起伏のあるコース。電動マウンテンバイクもレンタルできるので、森のなかを駆け抜けることができます。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食

森の中はとても静か。よりいっそう、ひんやりした空気を感じられました。

足元にウッドチップを敷いた歩きやすいエリアには、無料で遊べるアスレチックが広がります。童心に返ることができました。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食
いつぶりの滑り台だろう?

長野県の木である白い樹皮が特徴の「白樺」もところどころに見られます。

実は「開田村」だったころの村木とのこと。冷涼な気候で日当たりの良い場所に育つ白樺は、開田高原にぴったりの樹木です。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食

自然たっぷり。E-バイクで巡る開田高原

E-バイクですべての目的地を巡った今回のモデルコース。

目的地へ向かう道中でも自然を感じられた気持ちの良いコースです。そして、開田高原だからこそ体験できるアクティビティや食を満喫した1日でした。

日本トップクラスの涼スポット「開田高原」E-バイクで巡る高原で楽しむアクティビティと食

また季節を変えて訪れたくなる、魅力あふれる開田高原です。

▼木曽のスキマ記事はこちらもチェック!

公式LINEの友達募集広告

この記事を書いた人

竹中 唯

主に長野県で活動するフリーライター。元会社員。インタビューが好き。