圧巻の鷹狩り実演!松本城での古式放鷹術実演がスゴかった

お久しぶりです、Shiokohです。

今回私は、松本城で行われたあるイベントに行ってきました。

それがこちら。

皆さんは鷹狩りをご存じでしょうか?

タカやハヤブサなどを訓練し、獲物を捕らえさせる伝統的な猟法です。

鷹狩りの歴史は古く、日本では古墳時代には普及しており、戦国時代以降は位の高い武士のたしなみとされてきました。

松本の藩主もまた、鷹狩りを愛好し、鷹狩りに用いる鷹を飼育・調教する「鷹匠」を仕えさせていました。

松本城の北西にある地区に残る、「鷹匠町」という地名もその歴史を伝えています。

そんな鷹狩り・鷹匠とゆかりのある松本城で2018年11月18日、こんな催しが開催されました。

間近で見られる優美な鷹の飛翔と鷹匠の技!

実演の開始とともに、鷹を手に据えた鷹匠たちが松本城本丸庭園に用意された会場に入場してきます。

輪回り

鷹匠たちはまずタカたちをその場の環境に慣れさせるため、しばらく円を描くようにゆっくりと歩きます。これを「輪回り」というそうです。

大勢の観客が集まっていましたが、鷹匠と鷹たちの迫力ある真剣な眼差しに圧倒されてか、会場が一気に静かになります。

振替

まず披露されたのは、二人の鷹匠の間に鷹を飛ばし行き来させる「振替(ふりかえ)」。

片方の鷹匠が、離れた位置にいる鷹匠に据えられている鷹に合図をすると・・・

鷹は鷹匠の手から飛び立ち、獲物を狙うときと同じように低空飛行しながら飛翔していきます。

そして見事、鷹匠の手にとまります。

この実演でスゴイ所のひとつは、鷹の飛翔を間近で見られること。

私はバードウォッチング・野鳥の撮影もしますが、野生の猛禽類は1から探そうとするとなかなか難しいものです(長野ではトンビやノスリはよく見かけますが)。

普段見られない鳥の飛翔をすぐ近くで見られる・・・これだけでも私にとっては贅沢なイベントに感じられます。

「振替」は、なんと見物客も体験可能!抽選のじゃんけんで勝った4名が、おそるおそる手に鷹を据え、飛ばしあっていました。羨ましい体験です。

渡り

続いて披露されたのが、「渡り」と呼ばれる技。

鷹を近くの木に留まらせ、合図で再び鷹匠の元に戻らせます。

放たれた鷹は、自分の気に入った木に留まります。

庭園の端にあった木の一本に留まりました。

振替の時と同じように鷹匠が合図すると、きちんと鷹匠の元に戻ってきました。偉い・・・。

振り鳩

次に披露されたのが、紐の先にくくられた鳩を捕らえさせる「振り鳩」。生きた獲物を実際に捕らえさせます。

鷹匠により振り出された鳩が飛び出すとともに鷹も放たれ、空中で鷹が爪を使って鳩を捕らえます。

捕らえた瞬間の写真。私は捕らえきれず・・・こちらの写真は有能な後輩が撮ってくれたものになります。

見応えのある、生き物の狩りを目の前で見ることが出来ます。なお使用される鷹たちは爪を丸く削るなどされており、出来るだけ鳩に苦痛を与えないように配慮がなされているそうです。

残酷に見えてしまうかもしれませんが、生態系の上位に位置する猛禽類は生きた餌からしか栄養を摂ることが出来ません。

いろいろな意見があるご時世ですが、このような舞台でここまでありのままの鷹狩りの姿を披露していただける諏訪流放鷹術保存会の方々には本当に感謝です。

締めの 飛び流し ・・・しかしハプニングが!

最後に披露されたのは、茂みからハトを飛び出させてそれを鷹に捕らえさせる「飛び流し」。より実戦的な技です。

この茂みからハトが飛び出します。

鷹匠同士の合図とともに鳩と鷹が放たれます。

しかしこの後ハプニングが・・・。

鳩の方に飛び立った鷹でしたが、ハトを逃してしまい、遠くの高いケヤキの木に留まってしまいました。

すると近くにいた数羽のカラスが威嚇を開始。鷹匠が必死に呼び戻そうとしましたが時すでに遅し。

怯えてしまった鷹はなかなか動くことが出来ません・・・。

一対一で戦えば鷹が負けることは無いのですがカラスは群れて鷹にちょっかいを出してくるため、慎重派な鷹は迂闊に動けないのです。

そうこうしてるうちに、カラス達は仲間を呼び、おびただしい数のカラスが松本城上空に集まってしまいました・・・。

どんなに強い武将も、足軽に囲まれてしまってはこう身動きがとれなくなってしまうとの解説。なるほど確かに・・・。

しかし最後には無事、鷹匠の元に。

無事鷹を回収出来たことがアナウンスされると、その日一番とも思えるような拍手に会場が包まれました。

最後にはさらに近づいて、撮影会も

実演が終わった後には会場を囲っていた柵が回収され、鷹を据えた鷹匠のすぐ近くまで近づいて撮影することが出来ました。

なんというサービス精神・・・

私も普段だったら絶対にとることの出来ない一枚を撮影。

オオタカの凜々しいご尊顔をドアップで!ありがとうございました!

魅力沢山の鷹匠と放鷹術。実演の機会は要チェック!!

目の前を舞う鷹の姿も魅力的ですが、鷹狩りの様子を実際目にしてみると、それ以上に鷹匠さんの魅力にも気づかされます。

鷹たちを使役する鷹匠の方々の姿は、鷹と同じように凜々しく優美で何より格好よく見えます。

ユネスコの無形文化遺産にも登録されるような、古くから伝承されてきた鷹狩りの技術を継承し今に伝える鷹匠の方々の姿。

不定期ではありますが、信州を拠点に各地で今回のような実演が行われていますので、機会がありましたら是非足を運んでみて下さい。

来年(2019年)の三月頃にも、今度は長野市の松代城でも披露する予定があるそうなので、その頃がまた近づきましたら予定を調べてみて下さい。

今回、古流放鷹術(鷹狩)を披露していただいた諏訪流放鷹術保存会のHPに鷹狩りの歴史や文化についての詳しい情報が記されていますので、興味のある方はぜひご覧下さい。

 

ご覧戴きありがとうございました。

 

取材協力:長野県立大学 二本松 泰子 先生


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この記事を書いた人

shiokoh

山梨県出身、南箕輪村在住の自然が大好きな学生。農村や田園、山岳や渓流、星空などの風景をメインに写真を撮っています。たまに野生動物や野鳥の撮影も。山に囲まれた集落が好きで、山間地域の集落を訪れ歩いたりもしています。カメラのレビューサイト【Rviews】でも執筆中。

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