第5話「マジヤバ!光前寺の早太郎伝説」みこもちゃんの民話めぐり

みこもちゃん5早太郎伝説

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移住者目線で漫画「ここが分からんばい!信州 」やグッズ制作などを手がけるイラストレーター高坂梓さんの連載がスタートしました!

ここまでのあらすじ
東京に憧れる長野県の女子高生・みこも。口グセは「マジヤバ!」。長野県でも楽しいことはないかな?と探していると、おばあちゃんに民話をすすめられる。長野県の民話って地形や歴史とも深く関わっていて、なんだか面白いかも・・!

「みこもちゃんの民話めぐり」シリーズはこちら!

第5話「マジヤバ!光前寺の早太郎伝説」

民話にますますハマってきたみこもちゃん。今日は住んでいる上田市から遠出して、駒ヶ根市の光前寺へやってきました。ここには犬好きのみこもちゃんが会いたかった、あの霊犬がいるのです!

みこもちゃん5早太郎伝説
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みこもちゃん5早太郎伝説
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「光前寺の早太郎伝説」とは?

上伊那ワーケーション
杉の木や光苔が見られる参道

光前寺(こうぜんじ)とは長野県駒ヶ根市に鎮座する古刹です。庭園は国の名勝に指定され、長野県に10基しかない現存する三重塔もあります。参道には天然記念物の光苔、春にはしだれ桜など、見どころの多いお寺。

そんな光前寺に伝わる伝説が、今回ご紹介した「霊犬 早太郎伝説」です。静岡県磐田市の見付天神 矢奈比賣神社では「しっぺい太郎」として伝説になっています。国指定重要無形民俗文化財の見付天神裸祭でも有名な神社ですね。

▼光前寺のスキマ記事はこちら

▼早太郎伝説のあらすじはこちら

今よりおよそ700年程も昔、光前寺に早太郎というたいへん強い山犬が飼われておりました。 その頃、遠州府中(静岡県磐田市)見付天神社では田畑が荒らされないようにと、毎年祭りの日に白羽の矢の立てられた家の娘を、生け贄として神様に捧げる人身御供という悲しい習わしがありました。 ある年、村を通りかかった旅の僧である一実坊弁存(いちじつぼうべんぞん)は、神様がそんな悪いことをするはずがないと、その正体をみとどけることにしました。祭りの夜にようすをうかがっていると、大きな怪物が現れ『今宵、この場に居るまいな。早太郎は居るまいな。信州信濃の早太郎。早太郎には知られるな』などと言いながら、娘をさらっていきました。 弁存はすぐさま信州へ向かい、ようやく光前寺の早太郎をさがし当てると、早太郎をかり受けるて急ぎ見付村へと帰りました。 次の祭りの日には、早太郎が娘の代わりとなって怪物と戦い、それまで村人を苦しめていた怪物(老ヒヒ)を退治しました。 早太郎は化け物との戦いで傷を負いましたが、光前寺までなんとか帰り着くと、和尚さんに怪物退治を知らせるかのように一声高く吠えて息をひきとってしまいました。 現在、光前寺の本堂の横に、早太郎のお墓がまつられています。 また、早太郎をかり受けた弁存は、早太郎の供養にと《大般若経》を写経し光前寺へと奉納いたしました。この経本は現在でも、光前寺の宝として大切に残されています。
光前寺公式HPより引用)

上伊那に行ったら一度はお参りしたい光前寺。早太郎の伝説を知っておくと、もっと楽しめるかも?

スキーマちゃん

みこもちゃんの引いた早太郎みくじもやってみてね!

上伊那ワーケーション
かわいい早太郎のおみくじ

ではまた次回のみこもちゃんでお会いしましょう!

「マジヤバ!みこもちゃんの民話めぐり」とは?

マジヤバ!みこもちゃんの民話めぐり
主人公は長野県に住む平凡な女子高生「みこもちゃん」。都会に憧れて東京の大学を目指していたけれど、自由研究の課題に自分のおばあちゃんから長野県の民話を薦められて地域の民話を知っている人に取材していくうちに優しさに触れて・・・?

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この記事を書いた人

高坂梓

役者もやってるイラストレーター・漫画家。真田幸村が好きすぎて九州から長野県上田市に移住。SNSにて、九州人が長野県に移住してびっくりした漫画『ここがわからんばい信州』を連載中。上田市の景色がテーマの連作イラスト作品も制作しています。