飯山市の飯山城址公園は、春になるとおよそ400本のソメイヨシノが咲く桜の名所です。街中にも近いため、一年を通して市民憩いの公園にもなっています。飯山城は、上杉謙信が戦略拠点として築いた城で、階段式に郭を配した「後堅固の城」で、12年間かけても信玄は攻め落とせなかったといわれています。
今回は、そんな歴史と伝統ある桜満開の飯山城址を訪れた模様をお届けします!
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飯山城址の歴史
飯山城は、もともと常盤牧の泉氏の居城で、のちに上杉謙信の属場となり、1564年頃に武田信玄の侵攻に備え、謙信創意の縄張りと、上杉景勝の修築による特色ある城郭で、上杉氏の信濃出陣の拠点となりました。
1598年、上杉氏の会津移封後は、諸氏が交代しながら城主となりました。城は独立丘陵を削りならして構築した平野城。東は千曲川に沿い、西は関田、斑尾の山地に囲まれ、越後への軍事交通の要所でした。
アクセス・駐車場-公園内は車NG!駐車場に車を停めて散策-
飯山城址公園内には車で入ることができません。南大手門口(鳥居が目印)の横にある駐車場か、弓道場の石垣がみえる入口の駐車場に車を停めて、歩いて散策しましょう。
飯山城址を電車で訪れる場合は、JR飯山線北飯山駅で下車し徒歩5分で公園に着きます。北飯山駅は街中にあるので、道中は飯山市内の街並みを散策を楽しむのもおすすめです。
桜の時期になると屋台が出る
今回は新型コロナウイルス流行禍に訪れたため人も屋台も少なかったですが、毎年、桜の時期になると屋台が並ぶようです。公園内には広場や遊具があるので、子どもを連れて行っても楽しめます。
飯山城址公園のシンボル 飯山城城門
飯山城城門は、もともとは楼門だったと思われますが、1871年の廃藩置県で飯山藩が廃藩され飯山城は廃城に。翌年、丸山家に払い下げられた際に上層部が撤去され、長屋門式になったみたいです。その後、1993年に丸山家住宅を解体する際に、飯山市が譲り受けその後の発掘調査を経て現在の場所で現在のカタチに復元されたようです。
ちなみに横にある「長野県スキー発祥の地」の看板は、飯山市の妙専寺の市川達譲住職が日本で初めて本格的なスキー指導を行ったレルビ少佐から直々にスキーを学んだことに由来します。
1912年頃に飯山へ帰った住職が、この城山の西斜面を利用して中学校へ向け滑走し、当時の中学生に驚嘆を与え「スキーこそ雪国の福音である」とスキー熱は急速に高まったといわれています。
斜面に設けられた通路を上に登っていく
城山の上部までは歩いて5分~10分ほどかかります。そこまで急な坂ではなく、道も整備されているので子ども~お年寄りまで心地よく登れるかと思います。
飯山城跡の上部に到着!桜と千曲川のコラボが絶景!
頂上にはかわいい狛犬がいる神社があります。あたり一面ソメイヨシノが咲いていて、とてもきれいでした!
そして絶景なのが、桜と千曲川と向こうに見える山々のコラボレーション!桜が咲く季節は山にはまだ雪が残っていて、千曲川沿いには菜の花も咲いているので色鮮やかでした。
城壁も残っている
上部から階段を降りると、城壁が見られる広場に着きます。写真ではあまり伝わりませんが、意外と城壁は高く、上杉氏が拠点とするべく気合を入れて城壁をつくったことが伺えます。
飯山城址公園内には遊具もある
入り口横には、子どもが遊べる遊具とちょっとした広場があります。あまり人も来ないので、コロナ禍でも密にならずに遊ぶことができそうです。
最後に-北信の穴場桜スポット!-
今回は桜の名所 飯山城址公園をご紹介しました。桜がきれいなのはもちろんのこと、ちょっと小高い丘の上にあるので景色も抜群なのはお花見スポットとしてGood!ただポテンシャルの割に付近の人以外からはあまり知られていない感じもしたので、穴場桜スポットかもしれません。
ちなみに、4月中旬~下旬にかけては飯山城址さくらまつりが開催され、ぼんぼりの灯りとともに夜桜を楽しむこともできます。夜桜が見たい方は、ぜひおまつりにあわせて訪れてみてください!