京都・仁和寺と深い縁「長雲寺」の仏像を見仏しよう

長雲寺の仏像|千曲市

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長野県千曲市、稲荷山宿の長雲寺(ちょううんじ)

長雲寺には古くから受け継がれる由緒ある仏像が多く安置されており、静かに仏像を見ながら心を落ち着ける「見仏体験」が楽しめます。この記事では、長雲寺の歴史と仏像、そして仁和寺との関係を詳しくご紹介します。

長雲寺の御縁起は平安時代に遡る

長雲寺の仏像|千曲市

長雲寺は1184(元歴元)年、高野山龍光院の僧である快照によって開創されました。当時は龍燈山長運寺というお名前でした。その後天文年間(1532〜1555)に川中島の戦いによって伽藍が焼失。1589(天正17)年に再建されました。

寛永年間(1624〜1644)に良無和尚が京都仁和寺より赴任され、ご縁が深まります。1715(正徳5)年に伽藍を再興し、稲荷山五大院長雲寺と称するようになりました。

長雲寺の仏像① 愛染明王

長雲寺の仏像|千曲市

愛染明王像です。元は国宝でしたが、江戸時代の仏像は国宝の基準から外れたため、現在は国重要文化財。

肉肉しさが感じられ、面貌表現にも生彩があり、仏師の技巧が感じられる作品です。江戸時代の仏像は形式化しているものが多い中、鎌倉時代の作風を踏襲した珍しいもの。

普段は蔵の中に鍵をかけておさまっていますが、連絡をしておけば住職に開けていただくことができます。

  • 木造
  • 像高91.5cm
  • 江戸時代(1673年)
  • 重要文化財(元国宝)

長雲寺の仏像② 五大明王

長雲寺の仏像|千曲市

長雲寺の御本尊は、京都醍醐寺から拝領した愛染明王像を含む五大明王尊。本堂の中に五体とも安置されています。不動明王を主尊にし、5つの明王を「五大明王」「五大尊」「五大力」などと呼びます。

▼五大明王

  • 不動明王
  • 降三世(ごうざんぜ)明王
  • 軍荼利(ぐんだり)明王
  • 大威徳(だいいとく)明王
  • 金剛夜叉明王
長雲寺の仏像|千曲市

長雲寺の仏像③ 釈迦如来

長雲寺の仏像|千曲市
釈迦如来像

釈迦如来は、仏教の教祖であるお釈迦様を象った仏像です。長雲寺の釈迦如来像は平安時代後期に造られたと伝えられ、穏やかな表情と優雅な衣文の流れが特徴です。静かに座るその姿は、参拝者の心を落ち着け、瞑想の時間を提供してくれます。

長雲寺の仏像④ 西国三十三観音像

長雲寺の仏像|千曲市
西国三十三観音像

長雲寺には、西国三十三観音を模した観音像も安置されています。巡礼者や観音信仰者にとって特別な存在で、三十三の観音が持つ慈悲の心を感じながら、ゆったりと参拝できます。小規模ながら整然と並ぶ観音像は、寺院全体に静謐な雰囲気を与えています。

「長雲寺」仁和寺との深いご縁

長雲寺は平安時代に遡る歴史深い古刹です。

愛染明王や五大明王、釈迦如来、西国三十三観音像などの仏像の存在、そして仁和寺との深い縁は、訪れる価値が十分にあります。京都観光や仏像巡りの際には、ぜひ長雲寺を訪れて、心静かに見仏体験を楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

信州さーもん

スキマな観光ライター。長野県内外、国外を旅します。長野県観光WEBメディア「Skima信州(http://skima-shinshu.com )」代表。道祖神宿場街道滝ダムため池棚田神社仏閣好きな平成生まれの魚。浅い知識を浅いままに増やしています。企画・アイディアを出すのが得意。たぶん。