電力王「福澤桃介」とは?木曽川にダムを建設した福沢諭吉の娘婿

南木曽町福沢桃介記念館

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長野県木曽地域や岐阜県を流れる木曽川には、数々のダムが築かれています。

その歴史を語るうえで欠かせない人物が「電力王」と呼ばれた福澤桃介(ふくざわ ももすけ)です。彼は近代日本における水力発電事業の先駆者であり、木曽川の電源開発に尽力しました。

また、あの福澤諭吉の娘婿としても知られ、政財界で大きな足跡を残しました。この記事では、福澤桃介の人物像と功績をたどりながら、南木曽町に残る記念館もご紹介します。

福澤桃介の出身地と経歴

南木曽町福沢桃介記念館

福澤桃介は1868年(明治元年)、福岡県に生まれました。

幼い頃から優秀で、慶應義塾に学びます。その後、創設者・福澤諭吉の娘婿となり、福澤家の一員として政財界に進出しました。商才に長けていた桃介は、当初は貿易や鉄道事業に携わりましたが、のちに日本の近代化に不可欠な電力事業に注力するようになります。

福澤桃介はなぜ「電力王」なのか

福澤桃介が「電力王」と呼ばれる理由は、木曽川流域の豊富な水資源を活用して、水力発電事業を大規模に推進したことにあります。

特に大正時代に入り、彼は木曽川電力(のちの関西電力の源流の一つ)を設立し、読書発電所や大井ダムなどの建設を成功させました。

これにより、東海地方や関西地方に安定した電力供給をもたらし、産業の発展に大きく寄与しました。桃介の手腕と先見性は、まさに「電力王」にふさわしいものでした。

福澤桃介記念館は南木曽町に!

南木曽町福沢桃介記念館
福沢桃介記念館|南木曽町

福澤桃介の功績を今に伝える場所として、長野県南木曽町に「福澤桃介記念館」があります。この建物は、桃介が実際に使用した別荘「沙羅園(さらえん)」を活用したもので、木曽川の電源開発に関する資料や写真、遺品などが展示されています。

南木曽町福沢桃介記念館
南木曽町福沢桃介記念館

訪れると、近代日本のエネルギー開発の歩みや、桃介の人生を間近に感じることができます。

また、記念館は中山道・妻籠宿にも近く、観光とあわせて立ち寄れるスポットです。

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この記事を書いた人

信州さーもん

スキマな観光ライター。長野県内外、国外を旅します。長野県観光WEBメディア「Skima信州(http://skima-shinshu.com )」代表。道祖神宿場街道滝ダムため池棚田神社仏閣好きな平成生まれの魚。浅い知識を浅いままに増やしています。企画・アイディアを出すのが得意。たぶん。