【長野県の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)】全7件まとめ

※当サイトのコンテンツにはプロモーション(広告)が含まれています

重要伝統的建造物群保存地区(略して重伝建)とは、歴史的な集落や町並みの保存を目的として国が定めた伝統的建造物や環境物件です。主に城下町や宿場町、門前町、集落が指定されています。

文化庁の説明はこちら

昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し,城下町,宿場町,門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。市町村は,伝統的建造物群保存地区を決定し,地区内の保存事業を計画的に進めるため,保存条例に基づき保存活用計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて,我が国にとって価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。市町村の保存・活用の取組みに対し,文化庁や都道府県教育委員会は指導・助言を行い,また,市町村が行う修理・修景事業,防災設備の設置事業,案内板の設置事業等に対して補助し,税制優遇措置を設ける等の支援を行っています。令和元年12月23日現在,重要伝統的建造物群保存地区は,100市町村で120地区(合計面積約3,960.2ha)あり,約29,000件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています。

中山道・妻籠宿(南木曽町)

長野県では全部で7件が重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、それぞれ日本や信州らしい歴史的な特徴を残しています。観光する方も長野県に住んでいる方も、国の定めたくくりで探してみると「行ってみたいな」と思う場所が見つかるかもしれません。

史跡大好きな編集長のまとめた名勝・国宝も合わせてどうぞ!

長野県内の重要伝統的建造物群保存地区一覧(全7件)

長野県内の重要伝統的建造物群保存地区は以下の7件。それぞれご紹介していきます!

  • 妻籠宿(南木曽町)|宿場町
  • 奈良井(塩尻市)|宿場町
  • 海野宿(東御市)|宿場・養蚕町
  • 青鬼(白馬村)|山村集落
  • 木曾平沢(塩尻市)|漆工町
  • 稲荷山(千曲市)|商家町
  • 戸隠(長野市)|宿坊群・門前町

妻籠宿(南木曽町)|宿場町

木曽・妻籠宿

妻籠宿(つまごじゅく)は長野県と岐阜県の境、南木曽町にある宿場町です。日本で最初に重要伝統的建造物群保存地区に選定された場所のひとつ。箇所箇所に見どころを残し、歩いているだけでオーセンティックな宿場町を感じられて観光地としても人気なスポットです。特に朝早くに行くと欧米人を中心とした訪日客がアウトドアな格好で歩いている姿を見るのも特徴。海外でも高く評価されている長野県の伝統的な建造物群です。

上から見下ろした妻籠宿の屋根たち。

奈良井(塩尻市)|宿場町

奈良井(ならい)は塩尻市にある宿場町のあるエリア。妻籠宿と同じく中山道(木曽路)の宿場のひとつです。長野県屈指の歴史的な建造物が残る観光スポット。やや整頓されすぎている印象も受けますが、徹底して守られてきた景観は美しく、評価に値します。食べ歩きやお土産購入など、ライトな観光にもぴったり!

海野宿(東御市)|宿場・養蚕町

東御市海野宿

東御市の海野宿(うんのじゅく)は北国街道の旧宿場町。さらに重要伝統的建造物保存地区としては養蚕の町の評価も受けています。平安時代から栄えた城下町でもあり、資料館では往時の様子が分かる資料や生活品などが展示されています。最近ではオシャレなカフェや雑貨店なども並ぶようになり、歴史的景観を守りつつ観光地としての進化も遂げている注目のスポットです。

東御市海野宿

青鬼(白馬村)|山村集落

白馬村の東はずれにある青鬼(あおに)集落。現在はトタンですが、以前は茅葺き屋根の並ぶ美しい集落でした。現在でも住民がおり、春には菜の花畑越しに北アルプスが見えるなど、景観的な評価も高いかと思います。その歴史は縄文時代まで遡り、遺跡も多く出土。

青鬼集落から見る菜の花と北アルプス

木曾平沢(塩尻市)|漆工町

木曾平沢

桧物細工や漆器の生産で栄えた塩尻市の木曾平沢。中山道沿いにあり、奈良井宿と贄川宿の間にある間宿です。現在でも日本有数の漆器生産地であり、多くの職人たちが腕を奮っています。長野オリンピックのメダルは、木曾平沢の漆器職人・伊藤 猛氏によって考案されたメダルが採用されたほど。生で”職人の仕事”に触れれば、お土産に漆器の食器や箸などを購入したくなるはず!

山加荻村漆器店(木曾平沢)の漆器

稲荷山(千曲市)|商家町

千曲市の稲荷山(いなりやま)は谷街道の起点にして善光寺街道との交差点でもある宿場町。伝統的な江戸時代の建築物と昭和時代まで栄えた街並みの融合が美しい町です。個人的な推しスポットでもあります。

戸隠(長野市)|宿坊群・門前町

長野市の戸隠(とがくし)も重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。戸隠神社がお寺だった頃にできた宿坊群と門前町が対象で、宿坊群としての選定は全国で初めて。宿坊は現在でも泊まったりお蕎麦を食べたりと観光に役立っています。

蕎麦屋に姿を変えた徳善院蕎麦 宿坊「極意」

【長野県の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)】全7件まとめ

長野県の重要伝統的建造物群保存地区を7件すべてご紹介しました。わたしは元々歴史を感じさせる場所が好きなので、図らずともすべて訪問済みでした。あなたはいくつ足を運んだことがありますか?まだ行ったことがない方は、これを機に巡って長野県の歴史的な建造物に触れてみては?

史跡大好きな編集長のまとめた名勝・国宝も合わせてどうぞ!

公式LINEの友達募集広告

この記事を書いた人

信州さーもん

スキマな観光ライター。長野県内外、国外を旅します。長野県観光WEBメディア「Skima信州(http://skima-shinshu.com )」代表。道祖神宿場街道滝ダムため池棚田神社仏閣好きな平成生まれの魚。浅い知識を浅いままに増やしています。企画・アイディアを出すのが得意。たぶん。