須坂市「須坂祗園祭」を学べる!笠鉾(かさぼこ)会館ドリームホールへ

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

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須坂市といえば、明治〜昭和初期にかけて製糸業で発展したまち。

市内では、現在もその時代の建物を見ることができます。

そんな須坂で夏に行われるのが「須坂祗園祭」。

全国的にも珍しい2段の笠鉾が出るのが特徴で、その笠鉾が「笠鉾(かさぼこ)会館ドリームホール」という施設に展示されています。ということで今回は、笠鉾会館ドリームホールで須坂祇園祭を知りに行ってきました。

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笠鉾会館ドリームホールとは

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

笠鉾会館ドリームホールは、1995(平成7)年に開館。

1階に笠鉾と屋台が飾られており、2階には須坂の文化や人々の暮らし、3階には須坂藩を治めた堀家などについて知ることができる資料などが展示されています。

2階ではシアターで祭りの映像が見られるほか、下の写真のように煌びやかな笠鉾を上から見下ろすこともできます。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

笠鉾は11基、屋台は4基展示されていて、その光景は圧巻!須坂祇園祭の開催期間中は、笠鉾がライトアップされるそうです。

須坂祇園祭とは?長野県の無形民俗文化財

須坂祇園祭は墨坂神社(芝宮)のお祭りで、毎年7月21日〜25日に開催されています。

長野県の無形民俗文化財に指定されていて、笠鉾が出る形式は、京都の祇園祭に倣ったものだからと言われています。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る
墨坂神社(芝宮)

初日の7月21日には「天王おろし」が行われます。

神社から「牛頭天王」が乗った神輿が担ぎ出され、神輿を中心に笠鉾が練り歩くのが特徴です。神輿の下をくぐるとけがれが払われて、病気が治るという縁起が伝えられています。そして、巡行を終えた神輿は、祭の期間中神社に祀られます。

最終日の7月25日には「天王あげ」が行われます。夜、神社から幻想的な火の光をまとった灯籠行列と神輿が練り歩いて神社に戻り、祭りは幕を閉じます。

この須坂祇園祭がいつ始まったのか。実ははっきりとはわかっていないそうです。というのも、1738(元文3)年に神社で大火があり、文書が焼失したため詳しい記録が残っていないとのことなんです。

ただ、1760(宝暦10)年に穀町で牛頭天王の祭礼が行われていたと記述されている資料もあり、約250年前には始まっていたと言えそうです。

笠鉾のここがすごい!!

須坂祇園祭で練り歩く笠鉾がこちら(新町地区のもの)。非常に優美で赤色が映えますね。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

11基の笠鉾は、4基の屋台とあわせて須坂市の有形民俗文化財に指定されています。

笠鉾は各地区(上町、本上町、上中町、中町、春木町、横町(東・南・北)、立町、新町、太子町、馬場町、穀町)の11の地区に1基ずつ。特徴はなんといっても笠が2段になっていること。全国的には1段が主流のなかで2段のものは珍しく、須坂特有の形だそうです。

祭りで笠鉾が巡行されるのは、てっぺんに飾られている依代(よりしろ)で町内の災いや疫病神を集めて追い払うことが目的。昔話の登場人物や縁起の良いものを町ごとにつけていて、神様が降りやすいよう、華やかなものが飾られています。また、赤色の布の部分は帽額(もこう)と呼ばれ、ラシャやビロードなど高価なものが使われていて、さらに豪華な刺繍が施されるなど、地区ごと特色が見られます。

こちらは上町の刺繍。龍が施されていて、大きく口を開けている姿は躍動感があります。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

また、先述のように笠鉾は町内の災いや疫病神を集めるものということで、かつては毎年壊しては作り直していたそうです。

ここで私が特に目を引かれた笠鉾をいくつかご紹介します!

まずは春木町。依代には降魔神剣と呼ばれる不動明王が持っている剣。帽額はラシャ地で、上の帽額には青龍、白虎、玄武、朱雀という四神の刺繍があり、下の帽額には波と鯉があるのが特徴です。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

続いて、横(東・南・北)町。ひときわ目を引く依代は、スサノオノミコトです。

鋭い眼光でこちらを見ています。こちらも帽額はラシャ地。上の帽額には龍の刺繍が、下の帽額には波形の刺繍が施されています。ちなみに、依代は以前はスサノオノミコトではなく小野道風だったそうです。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

続いては穀町。

こちらも人物が依代になっています。正体はアマノウズメノミコト。こちらは少し優しい視線を送っているといったところでしょうか。帽額はラシャ地。上下両方の帽額に穀町の「穀」の字が入れられています。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

そして、本上町。依代は太鼓と鶏。

帽額は赤のラシャ地に金色と白色で施された唐獅子の刺繍が見事。牡丹の花もかわいらしいです。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

そして、笠鉾を守るように展示されているのが屋台。

かつては笠鉾と一緒に巡行していたものの、現在は老朽化のためお祭りには出ないとのことです。

須坂・笠鉾会館で須坂祗園祭を知る

巡行するルートをご紹介

7月21日の天王おろしは、8:00スタート。

神社を出発して中町信号を右折。田中本家博物館まで道なりに進んだ後北方向に進路を変え、その後勝善寺前を通ります。本上町、立町北、東横町、北横町、馬場町の各信号を通った後、ドリームホール前、劇場通りを通過、国道406号を東に渡ります。そして、須坂東高校の前を通り、新町、太子町の信号を通り、11:30に神社に戻ってきます。

7月25日の天王あげは、19:30スタート。神社を出発して西に進みます。須坂駅前信号を左折して南に進み、北横町信号を左折します。国道406号を東に進み、銀座通りに入っていきます。風情ある街並みの中を進んで中町信号を左折。青木町信号を左折して、20:30に神社に戻ってきます。

ぜひみなさん「笠鉾会館ドリームホール」そして「須坂祇園祭」を見に行ってみてください!

笠鉾会館ドリームホール

施設名須坂市立博物館分館「須坂市笠鉾会館ドリームホール」
所在地〒382-0081 須坂市大字須坂410番地1
開館時間9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始(12/29〜1/3)
入館料1階のみ:無料
2階・3階もご覧の場合:200円
※高校生以下、市内70歳以上の方は無料
公式HPhttps://www.city.suzaka.nagano.jp/kasaboko/index.html
各種SNSInstagram:https://www.instagram.com/kasabokokaikandreamhall/
X:https://x.com/kasabokokaikan
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100070782678999
アクセス◯車でお越しの場合:上信越自動車道 須坂長野東ICより約10分
◯電車でお越しの場合:長野電鉄須坂駅下車 徒歩約10分 or バスにて「笠鉾会館」下車
駐車場最寄りの市営駐車場(2時間以内無料)

須坂祇園祭

開催日2024年7月21日(日)〜7月25日(木)
7月21日(日) 8:00〜11:30 天王おろし 笠鉾巡行
7月25日(木) 19:30〜20:30 天王あげ 灯籠行列

参考文献

・須坂市誌編集室著 須坂市発行 『須坂市誌 第四巻 歴史編II』(2017)

・山路興造監修 財団法人須坂市文化振興事業団須坂市笠鉾会館ドリームホール編集・発行 『須坂の祗園祭り 笠鉾』(1998)

・須坂市教育委員会 須坂市文化財調査報告第7集 『笠鉾と屋台 須坂の祇園会』

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この記事を書いた人

宮川周平

1994年生まれ。長野県塩尻市出身。ライター。たまに詩人。sharing love = 愛をわかちあうことを大切に生きている人。目標は長野県全77市町村制覇。クイズと相撲と昭和歌謡が好き。