石仏テーマパーク!大笹街道「仁礼宿」を歩こう|須坂市

※当サイトのコンテンツにはプロモーション(広告)が含まれています

長野県須坂市と群馬県嬬恋村を結ぶ「大笹街道(おおざさかいどう)」の起点、須坂市「仁礼(にれい)宿」を歩いてきました。

ゆっくり町を散策していると、石仏の多さに驚きます。

ここはまさに、石仏テーマパーク!

ということで今回は大笹街道「仁礼宿」を歩いた様子をご紹介します。

▼冬の大笹街道をスノーシューした様子はこちら!

大笹街道と二礼宿とは?

「仁礼宿」とは、大笹宿へとつながる「大笹街道」の長野県側の起点です。北国街道脇往還の宿場町である「福島宿」ともつながっています。

宿場町として本陣や脇本陣などの旅籠は見られませんが、問屋がその役割を果たしていたようです。

大笹街道は中山道の脇街道(ショートカット道)で、最大1日も短縮できたことから、商人をはじめとする庶民たちに多く活用されていたようです。中山道とは高崎宿と沓掛宿でつながっています。

また江戸から善光寺への参詣路としても利用されていました。

仁礼宿道標からスタート!

さて今回は「信州須坂・関谷温泉 湯っ蔵んど」近くからスタートしました。

鮎川沿いの細い道を入ると、道標の看板を発見します。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

「右 すさか」「左 ぜん光寺」と書かれているようです。

Googleマップに登録申請をしたので、通ればマップ上でも確認できるはず。

あ、通りました。ちょっと分かりづらいところにあるので登録されてよかった!

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう
石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

さて細道から県道406号線に戻り、「仁礼前」の信号を左に入っていきます。

巨大馬頭観音から「仁礼宿」内へ

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

すると想像の10倍は大きな「馬頭観世音」の石碑が現れます。

大笹街道のキーワードのひとつが「馬」なので、この大きさも納得でしょうか。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

ちなみに仁礼宿を歩く時は上の写真にある石看板を目印にするとわかりやすいですよ。

仁礼氏・楡井氏発祥の地

さらに集落の中を歩いていくと、仁礼会館に到着しました。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

木の看板にはデカデカと「仁礼氏 楡井氏 発祥の郷」と書かれています。

あまり詳しくはありませんが、楡井(にれい)氏は村上氏や井上氏などと同じく「信濃源氏」のひとつだそうです。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

地蔵堂跡には石造物がたくさん!

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

仁礼会館からまっすぐ歩いていくと、分岐点に石看板や祠がいくつか安置されていました。

再び左に入っていくと、「地蔵堂と信濃さん」の看板を発見。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

詳しいことは分かりませんが、この地蔵堂には大きな石塔があり、「信濃さん」と呼ばれて親しまれていたそうです。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

お墓や石仏、道祖神などが大集合しています。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

馬頭観音、地蔵尊が多めなイメージでした。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

石幢の六地蔵さん。

Googleマップに申請通ったのでこちらからご確認ください!

丸山薬師堂でゴール!

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

今回のゴールは丸山薬師堂!ガタガタの石階段、たまりませんね。

こちらも登録されていなかったので申請してみました。通ってよかった。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

石階段傍の六地蔵さんや祠を通って登り切ると、ひらけたところに出ます。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

はじにいるのが「石造聖観音立像」ですね。1702(元禄15)年と刻まれており、須坂市最古の有銘観音石像だそうです。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう
石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

丸山薬師堂は仁礼の駒津氏一族の氏寺。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

お堂の裏にはお墓と石像物が密集していました。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう
石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

石仏のテーマパークやあ。

年代は江戸から明治、昭和などさまざま。首斬り地蔵も多く、廃仏毀釈の名残を感じます。

▼首を斬られた石仏についてはこちらもご参照ください。

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

相対道祖神も何基かありました。

仁礼宿は石仏テーマパーク!まとめ

石仏テーマパーク!須坂「二礼宿」を歩こう

こうして仁礼宿を歩いてみると、石造物の多さに驚かされました。集落の各地から集まってきたのでしょうが、今もこうして現存しているのは、大切に保存してきた仁礼の皆さまの努力あってこそだと思います。

そして残された石造物からは、旅人の安全や国の安泰など、長い年月をかけて培われてきた、その地に住む人々の「祈り」が感じられました。

これを機にたくさんGoogleマップ登録できたので、歩く際はぜひ参考にしてくださいね。

▼須坂市のスキマ記事はこちら!

公式LINEの友達募集広告

この記事を書いた人

信州さーもん

スキマな観光ライター。長野県内外、国外を旅します。長野県観光WEBメディア「Skima信州(http://skima-shinshu.com )」代表。道祖神宿場街道滝ダムため池棚田神社仏閣好きな平成生まれの魚。浅い知識を浅いままに増やしています。企画・アイディアを出すのが得意。たぶん。