豪商の館「田中本家博物館」は長野県須坂市にあります。
江戸時代中期の豪商である田中本家は、須坂藩より名字帯刀を許され、南北朝・室町・江戸時代の刀剣が代々伝えられてきました。
田中本家の人々が生活のなかで着用した衣裳も良好な状態で残されており、祝着、振袖など華やかなものから、陣羽織、火事装束など多彩なジャンルのものが伝えられています。
▼蔵の町「須坂」のまち歩きはこちらも参考に!
田中本家博物館へのアクセスと基本情報
豪商の館「田中本家博物館」
所在地:長野県須坂市小山穀町476
開館時間:平日(水~金) 11時~15時半
土・日・祝 10時~16時
入館料: 大人900円、中高生350円、小学生250円
休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)※10月は無休。
公式ページ:https://tanakahonke.org/
武家より裕福だった?豪商「田中本家」とは
田中本家の初代・新八は江戸中期、1733(享保18)年に須坂市穀町で穀物、菜種油、煙草、綿、酒造業などの商いを始めました。
代々須坂藩の御用達を務め、ついには名字帯刀をゆるされるほどに!
その財力は須坂藩をも上回る、北信濃屈指の豪商となったのです。
そんな田中本家は約100m四方を20の土蔵が取り囲む屋敷構えで、こだわりの庭園や客殿なども見学することができます。
豪商の館「田中本家博物館」を見学しよう!
豪商の館「田中本家博物館」の外観は目立たず、蔵の雰囲気が伝わる程度。
見逃さないように注意しましょう。
中に入ると、建物に取り囲まれた中庭庭園が目を惹きます。
桜や紅葉など四季折々の自然を楽しむことができます。
かわいいトイレたちも展示されていました。
須坂藩主も通っていた!お忍びの門
江戸時代、須坂藩主が気に入っていた庭園に足を運ぶ際、お忍びでこの門を通っていたことから「お忍びの門」と呼ばれているそうです。
企画展も見逃せない!
豪商の館「田中本家博物館」では定期的に企画展が入れ替わり展示されています。
田中家や須坂市、長野県に関わる展示も多く、何度でも訪れたくなる場所。
気になった方はぜひ一度見学しに行ってみてくださいね。
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