長野県松本市の山岳リゾート「乗鞍高原」には、訪れる人々を魅了する名瀑があります。
その名も「三本滝」。
日本の滝百選にも選ばれた人気の滝で、3本の異なる流れが1か所に集まって落ちる姿は迫力満点。周辺は標高約1,800メートルの冷涼な高原で、夏でも爽やかな空気に包まれながら、気軽なハイキングで名瀑を楽しめます。
本記事では、三本滝までのハイキングコースや見どころを詳しく紹介していきます。
乗鞍高原とは?

「乗鞍高原(のりくらこうげん)」は、長野県松本市の南西部に広がる標高1,200~1,800メートルの高原地帯です。背景には標高3,026メートルを誇る乗鞍岳がそびえ立ち、その麓に広がる自然豊かなリゾートエリアとして知られています。
春から秋にかけては、ハイキングやサイクリング、トレッキングなどのアクティビティが盛んで、夏でも爽やかな気候のため避暑地として人気。冬になるとスキーやスノーボードが楽しめる「乗鞍高原スキー場」がオープンし、一年を通してアウトドアを満喫できるのが魅力です。
また、乗鞍高原には数多くの滝や湖、湿原が点在しています。今回紹介する「三本滝」をはじめ、「善五郎の滝」「番所大滝」など、日本の滝百選に選ばれた名瀑も。さらに、温泉地としても有名で、白濁したお湯が特徴の乗鞍温泉では、ハイキング後の疲れを癒すこともできます。
自然、温泉、アクティビティの三拍子がそろった乗鞍高原は、まさにアウトドア派や自然好きにとっての楽園といえるでしょう。
乗鞍「三本滝」のハイキングコース

三本滝へ行くには、「三本滝駐車場」や「三本滝レストハウス」からアクセスするのが一般的です。登山というほどハードではなく、ハイキング感覚で歩けるのが魅力。
- スタート地点:三本滝バス停 or 三本滝レストハウス
- 往復距離:約2km
- 所要時間:約75分(休憩含む)
道中は森の中を歩く心地よいトレイルで、木漏れ日の中を小川のせせらぎを聞きながら進みます。高原らしい清涼感に包まれ、都会の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。
体力に自信がない方でも挑戦しやすく、観光ついでに立ち寄れる「プチ冒険」として人気です。
三本滝レストハウスから歩いて向かう

ハイキングの出発点となる三本滝レストハウスは、夏の観光シーズンに営業している休憩スポット。飲み物や軽食も販売されているので、ハイキングの前に準備を整えるのに最適です。

レストハウスを出発すると、まずは緩やかな下り坂。

木道や整備されたトレイルを進むので歩きやすく、森林浴を楽しみながら進めます。

ただし、雨のあとや朝方は足元が滑りやすいこともあるため、トレッキングシューズや滑りにくい靴を履いていくと安心です。

途中には小さな橋や沢があり、水の音をBGMに気持ちよく歩けるのも魅力。

家族連れの方もちらほら歩いてらっしゃいました。


この橋少しだけ怖かった!
三本滝に到着!

約30分ほど歩くと、ついに「三本滝」が姿を現します。
三本滝の最大の特徴は、その名の通り3本の滝が一か所に合流している点です。
- 左側は「黒い溶岩壁」を流れる滝
- 真ん中は「白い花崗岩」を滑る滝
- 右側は「緑の苔むした岩肌」を流れる滝
まったく異なる性格を持った滝が同時に見られるのは全国的にも珍しく、「日本の滝百選」に選ばれるのも納得の光景です。
滝壺近くはマイナスイオンたっぷりで、真夏でも肌寒いほど涼しいのが特徴。カメラを持っていけば、迫力ある写真を撮影できます。
紅葉シーズンには周囲の木々が色づき、白い水流とのコントラストが一層美しくなります。まさに「自然が作り出した芸術作品」といえるでしょう。

まとめ|三本滝までハイキング!日本の滝百選にも選出された名爆

乗鞍高原の「三本滝」は、手軽なハイキングでたどり着ける絶景スポットです。
- 往復2km・75分で歩ける気軽さ
- 3つの滝が1か所に合流するダイナミックな景観
- 夏は避暑、秋は紅葉の名所
観光で乗鞍を訪れたら、ぜひ足を延ばしてみてください。都会では味わえない清涼感と、自然のスケールを感じられる特別な体験になるはずです。