伊那市旧高遠町、高遠城址公園の近くにある人気店「高遠そば ますや」。桜の季節だけでなくオフシーズンでも賑わいを見せていました。
醤油や鰹節が希少だった江戸時代初期に編み出された「からつゆ」を使った本格的な高遠そばは、高遠に来たら一度は食べたい逸品。焼き味噌とおろした辛味大根を煮干しの出汁(もしくは水)に入れ、ねぎなどの薬味と一緒に食べるのが高遠そばの伝統的な食べ方なのだそうです。
ちなみに「高遠そば」といえば福島県会津地方の大内宿で有名な「ねぎを箸にする」食べ方が有名ですが、あちらは大内宿の蕎麦屋「三澤屋」さんが考案した物であり、本場の高遠そばとは関係がないとのこと。
高遠そば ますやへのアクセスと駐車場
高遠城址公園を過ぎ国道152号線をのぼる途中にあります。駐車場は手前に10台分ほど。砂利のスペースに停めましょう。店内はテーブル席が20席分ほど、カウンターも少しありました。
そばは3種類、つゆは2種類!
大きく分けるとつゆは焼き味噌と辛味大根を使った「高遠そば」と江戸風鰹つゆの「江戸風つゆ」の2種類あります。そばは高遠産外二の「玄」、八ヶ岳産十割(てびきのため限定)の「ぬき」、高遠産十割(五回鰹のため限定)の「いなか」があります。
三昧は3種類、合盛りは3種類のうち2種類を選ぶことができます。そのほかのお蕎麦は基本的に「玄」が2枚時間差で運ばれてきました。3種類はそれぞれが1枚ずつ来るので男性でも結構お腹いっぱいになりそう。
上の写真は高遠そばです。はじめは食べ方に戸惑うかもしれませんが、メニュー表に書いてある通りに準備しておきましょう。お蕎麦は複数枚来るので、終わったら上にざるを重ねていくのが高遠そば流。細めの麺に味噌やおろしが絡まってつるりといただけました!そば湯もトロッと濃厚でおいしかったです。
▼高遠そばの食べ方
- 焼き味噌を半分だけすり鉢に移します
- 多めの出汁を入れ味噌をとかします(残りの味噌は好みで加える)
- 蕎麦が来るのを待ちます
- 蕎麦を食べる直前に辛味大根とネギを加えます
こんな風に重ねていきます。少ない気もしましたが、食べ切ってみると2枚でお腹いっぱい!足りない方は五平餅もおすすめですよ。胡麻山椒くるみタレ、焼きたての匂いに食欲がそそられます。
こちらは夏限定の「夏のかもざる」。酸味のきいた塩麹の鴨つけ麺です。食欲がない日でもぺろっといけそうな、さっぱりとした味わい。
伊那市「高遠そば ますや」で絶品そば三昧!
高遠そば ますやさんをご紹介しました。トラディショナルな高遠そばを試してみたい方は、高遠そば三昧(1,800円)がおすすめですよ。
ちなみに高遠は桜の時期になるとどのお店も混むため、開店直後(もしくは開店前)に並んで食べるのが鉄則です!