千国街道(塩の道)とは?図と写真でご紹介!全部行ってきたまとめ

千国街道

千国街道(ちくにかいどう)は、松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ街道です。別名「松本街道」「糸魚川街道」。「塩の道」としても有名です。ほかの街道と違い、ひとつひとつの宿場町規模は小さく、ほとんど面影がないところもあります。また数度の水害や土砂崩れなどにより、宿場町自体が姿を消していることも。少ない情報の中、見つけるのも一苦労でした。

写真のあるところ、ないところがありますが、千国街道の宿場町はすべてめぐりました!道中の史跡もいくつか写真がありますが、すべて掲載すると本1冊分になりそうなので今回は省略します。

今回はそんな千国街道の宿場町をひとつひとつ紹介し、どんな街並みが残っているのかをまとめていきたいと思います(確かな資料を元に訪れたわけではないので、間違い・認識違いなどあればご指摘くださると嬉しいです)!

千国街道とは?

千国街道
松本宿と保高宿の間、成相新田宿(豊科)を抜かしていました・・。

そもそも千国街道(塩の道)とは何なのでしょうか?サクッと解説していきます。

画像の修正点

・松本宿と保高宿の間に成合新田宿が入ります。

・佐渡佐野宿→沢渡佐野宿

塩の道は糸魚川(海)から松本まで塩を運んだことから名付けられた

千国街道には別名がいくつかありますが、中でも「塩の道」として名前が通っています。日本海のある糸魚川から松本まで塩や海産物などを運んでいました。

千国街道の別名いろいろ

千国街道はほかにもさまざまな呼び名があります。

  • 千国古道
  • 千国道
  • 越後道
  • 松本街道
  • 糸魚川街道
  • 仁科街道

また千国街道を「築仁(チクニ)」と表記する文献もありました。

半農村地帯の宿場

千国街道の道幅は、牛と牛がすれ違える(約2m)ほど。善光寺や諏訪大社を通る信仰の道でもなく、大名行列もありませんでした。宿場町も他の街道とは異なり、半農村地帯が目立ちます。千国街道は「商人たちの道」だったんですね。

大層な史跡はありませんし、観光客向けではないかもしれません。ただ「なぜこの道を選んだのか?」「豪雪地帯・商人の道の工夫」「今は失われた宿場町の趣」に想いを馳せることはできます。だからこそ人を惹きつける魅力が、千国街道にはあると思います!

千国街道の宿場まとめ

宿場名所在地備考
松本宿松本市善光寺街道にも通じる
保高宿安曇野市穂高
池田宿池田町
(大町宿)大町市間宿。大町街道で善光寺へ。
海ノ口宿大町市
佐野宿白馬村
沢渡宿白馬村
飯田宿白馬村
飯森宿白馬村
新田宿白馬村
塩島宿白馬村
千国宿小谷村善光寺道青鬼集落
来馬宿小谷村
大網宿小谷村山口宿(新潟県糸魚川市)へ

松本宿(まつもと)|松本市

松本千国街道

松本宿は千国街道の最終地点でもあり、スタート地点でもあります。中山道や善光寺街道、野麦街道などにも通じている中枢の地。

松本宿の基本情報

名称松本宿
所属街道千国街道
周辺の宿場成相新田宿
所在地松本市
関連スキマ記事「松本あめ市」がもっと楽しくなる!歴史とルーツに迫る

松本宿のマップ

成相新田宿(なりあいしんでん)|安曇野市旧豊科町

成相新田宿は豊科町の成相と新田地区にあります。偶然車で走っていた時「これは絶対に宿場だ!」と興奮したことを覚えています。

成相新田宿の基本情報

名称成相新田宿
所属街道千国街道
周辺の宿場松本宿、保高宿
所在地安曇野市豊科町

成相新田宿のマップ

保高宿|安曇野市旧穂高町

成相新田宿をさらに北上すると、保高(ほたか)宿へ。穂高神社へと続く道もあります。千国街道らしい街道は、穂高神社の横から北上する道と、参道手前から北上する道の2本があるように見えました。

またしっかりと写真を撮りに行きたいと思います!

保高宿の基本情報

名称保高宿
所属街道千国街道
周辺の宿場池田宿、成相新田宿
所在地安曇野市旧穂高町

保高宿のマップ

大町宿(おおまち)|大町市

大町(おおまち)宿は、千国街道にあった宿場町(間宿)です。現在は信濃大町駅前の商店街。塩問屋の旧平林家は「塩の道ちょうじや」「流鏑馬会館」など博物館、資料館として現存しています。

大町宿の基本情報

名称大町宿
所属街道千国街道
周辺の宿場池田宿、海ノ口宿
所在地大町市大町(信濃大町駅周辺)
関連スキマ記事水と町家をめぐる信州・大町宿「塩の道ちょうじや」

大町宿のマップ

海ノ口宿(うみのくち)|白馬村

木崎湖の辺りにある海ノ口宿。湖畔には旅館が残っていましたが、あれが海ノ口宿だったのかは分かりません。千国街道は木崎湖南方の「追分」で二手に分かれ、木崎湖の両側を通っていたようです。

海ノ口宿の基本情報

名称海ノ口宿
所属街道千国街道
周辺の宿場佐野宿、大町宿
所在地白馬村海ノ口

海ノ口宿のマップ

ここで寄り道!姫川源流は千国街道のオアシス

海ノ口宿のある木崎湖を超え、さらに青木湖を過ぎて佐野宿へ着く前にあるのが姫川源流。後に千国街道に沿って糸魚川市の日本海へと通じる姫川はここから始まります。

「千国街道のオアシス」とも呼ばれ、旅人や商人たちが喉と疲れを癒した場所。現在では姫川源流自然探勝園として楽しむことができます。詳しい観光情報については、下の関連記事をご覧ください!

佐野宿(さの)|白馬村

千国街道 沢渡宿

姫川源流のすぐ北には佐野宿があります。白馬さのさかとしてスキー場があり、今でも旅館が立ち並んでいました。道自体に面影はなんとなくしか見られず撮影は苦労しましたが、石仏さえ見つけることができれば「塩の道」の看板を目にすることができるはず!

佐野宿の基本情報

名称佐野宿
所属街道千国街道
周辺の宿場沢渡宿、海ノ口宿
所在地白馬村佐野

佐野宿のマップ

佐渡宿(さわんど)|白馬村

千国街道 貞麟寺
沢渡にある貞鱗寺。

佐野宿と立ち並ぶように北側にあるのが沢渡宿。どちらも名前は姫川に由来していると考えられます。山側には貞臨寺というお寺があり、桜や蝶を見に訪れる参拝客も少なくありません。

佐渡宿の基本情報

名称佐渡宿
所属街道千国街道
周辺の宿場飯田宿、佐野宿
所在地白馬村沢渡

沢渡宿のマップ

飯田宿(いいだ)|白馬村

千国街道 飯田宿

佐野宿あたりから、宿場町が隣接しあっているように思います。飯田宿は、沢渡宿のすぐ北。スキー場でいうと、白馬五竜のあたりにありました。どれが正確な千国街道なのかはわかりませんが、ペンションや旅館の多さから宿場町の名残を感じます。

飯田宿の基本情報

名称飯田宿
所属街道千国街道
周辺の宿場飯森宿、佐渡宿
所在地白馬村飯田

飯田宿のマップ

飯森宿|白馬村

千国街道 飯森宿

宿場町ができる前から飯森城下町として存在していたであろう飯森宿。長野県に多い「飯森」という苗字もここからきているのでしょうか?

白馬八方の方から見下ろすと森になっている場所が気になって行ってみると、飯森神社が鎮座していたことを覚えています。

千国街道 飯森宿
飯森神社。

飯森宿の基本情報

名称飯森宿
所属街道千国街道
周辺の宿場新田宿、飯田宿
所在地白馬村飯森

飯森宿のマップ

新田宿(しんでん)|白馬村

千国街道 新田宿

新田地区はもともと千国街道の荷継場として栄えていたようです。豪農や豪商の古民家が今でも残り、周辺には旅館もいくつかあります。塩島地区と異なり、古民家リゾートとしての開発も進んでいるエリア。これからの発展に期待が高まりますね!

新田宿の基本情報

名称新田宿
所属街道千国街道(糸魚川街道)
周辺の宿場飯森宿、塩島宿
所在地白馬村新田

新田宿のマップ

塩島宿(しおじま)|白馬村

千国街道 塩島宿

塩島宿は、千国街道(糸魚川街道)にあった宿場町です。かつての面影はほとんど感じられませんが、まっすぐな道に看板が立っていました。近くには塩島城址もあります。

「塩島新田」として覚えていましたが、塩島と新田は隣り合った別の地区。当時どのように区別がつけられていたのか、資料を見つけることができませんでした。

塩島宿の基本情報

名称塩島(しおじま)宿
所属街道千国街道(糸魚川街道)
周辺の宿場飯田・飯森宿、新田宿、千国宿
所在地白馬村塩島

塩島宿のマップ

ちょっと寄り道!落倉高原・おかるの穴へ

白馬 落倉高原

千国街道の道中にある、落倉高原とおかるの穴。この辺りからグイッと標高が上がり、夏でもかなり涼しく感じました。豪雪地帯に指定されている、小谷村へと続きます。スキマの記事になっているのでご紹介します。

白馬 落倉高原
おかるの穴手前の木柱。

千国宿(ちくに)|小谷村

千国街道 千国宿

千国宿は千国街道の中でも特に主要な宿場とされ、番所も置かれました。番所は現在資料館として利用されていますが、冬季は閉館。

千国街道 千国宿

千国宿の基本情報

名称千国(ちくに)宿
所属街道千国街道(糸魚川街道)
周辺の宿場塩島宿、来馬宿
所在地小谷村千国

千国宿のマップ

来馬宿(くるま)|小谷村

千国街道 来馬宿

来馬宿の集落は地区のメインストリートでしたが、明治44(1911)年の「稗田山の崩落」によって壊滅的な被害を受けました。今も民家は残っていますが、史跡はほとんど姿を消していました。

来馬宿があったであろう場所から見る景色は美しく、ここに宿場町を構えた人々の想いが偲ばれました。

千国街道 来馬宿

来馬宿の基本情報

名称来馬(くるま)宿
所属街道千国街道(糸魚川街道)
周辺の宿場千国宿、大網宿
所在地小谷村

来馬宿のマップ

大網宿(おあみ)|小谷村

千国街道 大網宿

大網宿は、千国街道(糸魚川街道)の長野県最北端にあった宿場町。千国番所の支所も置かれましたが、大火により消失しています。「おあみ」「うあみ」「おおあみ」など呼び方はさまざま。

千国街道 大網宿

大網宿の基本情報

名称大網(おあみ)宿
所属街道千国街道(糸魚川街道)
周辺の宿場来馬宿
所在地小谷村大網

大網宿のマップ

千国街道を歩こう!

千国街道

千国街道は歩いて楽しい!行ってみないとわからない!むしろ行ってもよく分からない!だがそこがいい!そんなことを思いながら心を込めて書きました。

これを基にいずれ専門家やガイドさんと一緒にまわったりお話を聞いたりして知識をつけ、情報が増えたら追記していきたいと思います。


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この記事を書いた人

信州さーもん

長野県観光メディア「Skima信州(@skima_shinshu )」神社・お寺と御朱印ブログ「ごしゅメモ(http://goshumemo.com )」「旅する鮭朝」とかやってる平成生まれの魚。兵庫県出身信州在住。一本桜、宿場と街道、滝、地名、温泉、御朱印、ダムカード。長野の観光に関するお仕事、お待ちしています!