中世の長野県
長野県の中世史
大塔合戦と小笠原氏
室町時代、1400(応永4)年に起こった大塔(おおとう)合戦は「信濃の南北戦争」とも呼ばれました。信濃守護の小笠原長秀が、反発した村上氏・井上氏・高梨氏・仁科氏ら有力国人領主らと善光寺平南部で争ったこの戦い。結果、長秀は大敗し信州守護を解任され、信濃国は幕府の直接支配下に置かれることとなりました。
川中島の戦い
川中島の戦いとは、1553(天文22年)から 1564年(永禄7年)の12年余りの間に5回に渡って行われた戦いの総称です。甲斐国(山梨県)の戦国武将・武田信玄が北信濃に侵攻した際、北信濃の豪族に助けを求められた越後国(新潟県)の上杉謙信が応戦したことによって始まりました。
真田昌幸 上田城築城
真田昌幸は武田氏、織田信長、北条氏、徳川氏、上杉氏など帰属を変えながら生き延び「戦国時代きっての知将」として知られています。上田城は1583(天正11)年に真田氏当主であった昌幸が居城とするために築城を開始した平城。その後「関ヶ原の戦い」を経て長男の信之が上田藩初代藩主となり、近世城郭として新たに築城されます。
中世のおすすめスポット
川中島古戦場跡
長野市
1561(永禄4)年の第四次合戦の際に武田信玄が陣を張った「川中島古戦場跡」。信玄の本陣に攻め入った謙信の太刀を信玄が軍配で受け止めたというエピソードから、「信玄・謙信一騎打ちの像」があるのが見どころ。
長野県立歴史館
千曲市
千曲市の科野の里歴史公園内にある県立の歴史館。古代から近代までさまざまな歴史的資料が展示されています。近くには復元された科野のムラや森将軍塚古墳などがあり、古代の長野県を学べるおすすめのスポットです。