北アルプスの北部に位置する標高2,696mの唐松岳(からまつだけ)。その尾根は四方八方に伸びていることから「八方尾根」と呼ばれ、標高1,830mの八方池山荘まではゴンドラやリフトを乗り継いで上ることもできます。
今回紹介するのは八方池山荘から、白馬三山を真正面に望む「八方池」までのハイキングコース。八方池までは本格的な登山装備なく歩くことができます。
体力がない頃は八方池山荘がゴールでしたが、ハイキング旅に慣れてきた頃に念願の八方池チャレンジです。
▼白馬八方尾根を歩かずに楽しむ方法はこちら!
白馬八方池とは?

白馬八方尾根の中腹に広がる白馬八方池は、標高2,060mに位置する神秘的な池です。晴れた日には、目の前にそびえる白馬三山の姿が水面に映し出され、“逆さ白馬”と呼ばれる美しい風景が楽しめます。
池の周辺は高山植物の宝庫で、夏には色とりどりの花が咲き乱れます。ハクサンシャジンやウルップソウなど、この標高でしか見られない植物たちを観察できるのも魅力のひとつ。山々に囲まれた静かな池の風景は、まるで絵画のようで訪れる人を魅了します。
白馬八方池登山口までのアクセスと登山口

白馬八方池へ向かうには、まず白馬八方尾根スキー場へ。ここからゴンドラとリフトを乗り継ぐことで、標高1,830mに位置する「八方池山荘」まで一気に登ることができます。
- ゴンドラ「アダム」
- アルペンクワッドリフト
- グラートクワッドリフト
この3つを乗り継ぎ、約40分で雲上の世界へ到着。八方池山荘周辺はすでに森林限界を超えており、木々に遮られることなく雄大な白馬連峰の姿を眺められます。ここが白馬八方池への登山口となります。
車でのアクセス
長野自動車道「安曇野IC」または上信越自動車道「長野IC」から約1時間30分。白馬八方尾根スキー場の駐車場を利用できます。
公共交通機関でのアクセス
JR大糸線「白馬駅」からバスで「八方」停留所まで約5分。そこから徒歩でゴンドラ乗り場に行けます。
八方池山荘から八方池までのハイキングコース
「八方池山荘」から「白馬八方池」までは、片道およそ90分。標高差は約300mと本格登山に比べれば緩やかで、初心者や家族連れでも挑戦しやすいコースです。
道は石畳や木道で整備されており、要所には案内板やベンチも設置されているので安心。途中には「第1ケルン」「第2ケルン」「八方ケルン」といった目印もあり、進むたびに景色が変わっていくのを楽しめます。
休憩をとりながら歩けば、往復で約3時間程度。半日で楽しめる絶景ハイキングとして人気です。
白馬八方池からスタート!

今回のスタート地点は八方池山荘。
駐車場は「黒菱駐車場」にして、リフトを2つ乗り継いできました。黒菱駐車場から歩く方もいるようです。

歩き始めから、初心者向けの木道コースと登山者向けの登山コースに分かれます。木道コースはゆるやかで長い道を、登山コースは石がゴロゴロしている急登を進むことになります。
どちらも絶景を望めるコースなので、行きと帰りでコースを変えてみるのもおすすめ。

ハイキングコースとはいえ石がゴロゴロしているので、登山靴はもちろん基本的な登山装備は整えていきましょう。
- 防寒着(薄手のダウンやフリースがおすすめ)
- 登山靴またはトレッキングシューズ
- 帽子・日焼け止め
- 飲み物・軽食
また、池までの道は石畳や岩場もあり、スニーカーよりもトレッキングシューズの方が安心です。
標高2,060mの白馬八方池

夏の白馬八方池の魅力は、なんといっても爽やかな気候と豊かな自然。平地では真夏日でも、標高2,000mでは20℃前後と快適に歩けます。避暑地としても最適で、汗をかきながら歩いた後に広がる白馬連峰の景色は格別。
また、山頂で食べるお弁当やおにぎりは格別の味。ピクニック気分で気軽に楽しめるのも、八方池ハイキングの魅力です。

まとめ|白馬三山を望む絶景!夏の「白馬八方池」ハイキング

白馬八方池は、初心者でも挑戦できる絶景ハイキングスポット。ゴンドラとリフトで楽々アクセスできるうえ、片道90分のトレッキングで標高2,060mの大自然に触れられます。
夏の避暑や家族でのお出かけにぴったりで、白馬三山が映る“逆さ白馬”は一生の思い出になること間違いなし。
今年の夏は、ぜひ白馬八方池で天空の絶景に出会いに行ってみませんか?