好きなのはわたしか、石仏か。池田町の石造百体観音像まで15分登山してきた。

好きになるきっかけは、2通りあると思う。

最初に好きだと思って始めるか、始めた後だんだん好きになるか。さいきん石仏に触れる機会の多いわたしは「もしかしてわたし、石仏が好きなのでは?」と考えるようになった。

双体道祖神の専門家にインタビューしたり、ひとり石仏を見るために30分登山をしたり、はたから見ても石仏好きに見えているかもしれない。思えばわたしは小学生の時から化石が好きだ。川や山に行っては化石を採集し、図書館で恐竜や化石に関する本を読み漁る変わった子どもだった。化石と石仏、通じるものがある。

「もしかしてわたし、石仏が好きなのでは?」

今回そんなわたしの想いを裏付けるエピソードがあったのでご紹介したい。

 

池田町観光で立ち寄った石造百体観音像

ってことでこんにちは、Skima信州編集長の信州さーもん(@goshumemo)です。

8月に池田町で双体道祖神めぐりを開催します!今回はその下見で池田町観光をしてきました。

 

詳細はこちらの記事をチェック!

 

 

同じく主催でコーディネーターの池田町活性化プロジェクト「Maple Tree」代表・伊藤さんの案内でうろうろしていると、百体観音像があると教えていただきました。控えめに興味を示すわたし。

少し時間が余ったので寄ってくださることになりました。

 

百体観音像のアクセス。道の駅池田町から車で30分

池田町の中心部に当たる道の駅池田町・ハーブセンターから百体観音像の駐車場までは、車でおよそ30分ほど。しっかりとした住所は出てこなかったので、ストリートビューを貼り付けておきます。

どんなに余裕を持っても、2時間あればハーブセンターから行って帰ってこられるかと。

 

少し奥に駐車スペースがあり、手前の道から徒歩で15分ほど下った場所にあります。

 

さて、また山の中へ

車を置いてからは15分ほど山を下ります。最初に下ってしまったら帰りは登山になるのか…と消沈しながらも、鳥の声と新緑の景色にテンションだけは上がっていきます。

 

「ここにはよく来ます」「この前は社会科見学の小学生たちを連れて来ました」と一般大学生らしからぬ発言をしながらこともなげに下っていく伊藤さん。

小学生だったら確実に「ここ秘密基地にしようぜ!」と言い出しそうな竹林の空き地に到着しました。ゴールのようです。

 

正確には101体となる石仏像。砂岩で造られているため、石仏そのものに風化が見られます。

 

石造百体像とは?

北足沼の石造百体仏像は、北安曇各地に見られる百体観音像(西国33所、板東33所、秩父34所)とは異なり、弘法大師の四国88霊場の代拝碑を中心としたものであり、この近辺では他に例を見ないものである。
百体仏像が建てられたのは何時のことか不明であるが、北安曇各地の百体観音像や、西国、板東、秩父の各観音霊場へ巡拝して建てた百番供養塔が、殆んど江戸も末期になってからのものであり、この百体仏像も、おそらくこのころに建立されたものと思われる。
百体仏像群の構成は、四国88霊場の代拝碑88基(欠損補充3基)のほか、弘法大師像、六地蔵像、四国、板東、秩父、信濃霊場碑など加えると101基になる。
88基の代拝碑の銘によれば、寄進者は地元足沼の人のほか、栗本、山田、水堀、楡室、栃窪、大久保、荻、堀越、坂森、中山、栂ノ尾など近くの村々や、遠くは下生坂、小松尾、石原、笹尾、八代、草尾、日岐、才光寺、宇留賀、花見などの人々であり、寄進者の範囲の広さには驚かされる。

『池田町の指定文化財』より引用

 

今回は伊藤さんが発行しているフリーペーパー「いけだいろ」のインタビュー撮影も兼ねていますが、どうやらわたしのプロフィール写真はこれになるようです。

壁のように密集する竹林に石仏、そして謎の女。なんとも不思議な雰囲気が漂っていますね。

 

撮られた時に撮った写真。

 

こんな山奥に造ったのは誰かの目を逃れるためなのか、神秘的な場所に石仏群を置くことに意味があったのか。石仏群は往往にして山奥にあるもの。苦労して足を運ぶことに意味があるのかもしれません。

 

この時密かに「石仏が好きなのか?」と自問自答していたわたしですが、石仏に生えた苔に反応して「雨上がりだったらもう少し綺麗だったかも」と思った程度。苔はもともと好きなのでこのトキメキはノーカウントでしょう。

 

好きなのはわたしか、石仏か

よく考えて見ると、わたしは自ら望んで石仏の元に足を運ぶことは少ない。にも関わらず石仏と関わる機会はなぜか多い。もしかしたら「石仏がわたしを好き」と言った方が自然なのかもしれない。

 

とはいえ「あいつお前のこと好きらしいぜ」なんて言われると途端に気になってしまうのが人間というもの。わたしが「やっぱり石仏…好きかも」と思う日は遠くないだろう。

 

石仏に好かれる女、うん。悪くない。

 

おしまい

 


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