長野県の絶景と絶品グルメを満喫できる観光列車「ろくもん」。
「ろくもん」は、明治時代から避暑地・高原リゾート地として有名な軽井沢と善光寺のお膝元・長野を結ぶ観光列車です。移動の手段として使うことの多い列車ですが、観光列車は乗っているだけでいつもよりぜいたくな旅気分を味わうことができますよ!
今回はそんな観光列車「ろくもん」を体験取材して分かった特徴や楽しみ方をまとめてご紹介します。長野県外から遊びにお越しの方はもちろん、長野県内で地元旅がしたい方にもおすすめなプランですよ。
\Skima信州×長野県タイアップ記事/
スキマ信州な女子旅プラン特集
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観光列車「ろくもん」とは?
ろくもんは軽井沢駅と長野駅を結ぶ、しなの鉄道株式会社の観光列車です。食事付きプランをはじめ、日本三大車窓の姨捨駅で停車する姨捨ナイトクルーズ、リーズナブルに乗車したい人向けの乗車券と指定席券プランなど、さまざまなプランが用意されています。
姨捨ナイトクルーズについて
姨捨ナイトクルーズは、上田駅発長野駅行きの特別コースで、日本三大車窓のJR姨捨駅に乗り入れます。「アトリエ・ド・フロマージュ」がお食事を提供する「食事付きプラン」と、お食事の付かない「乗車プラン」があります。
ろくもんの名前は、沿線にある長野県上田市の辺りを治めた戦国武将・真田氏の家紋である六文銭(ろくもんせん)に由来しています。列車は濃い赤を基本色としており、真田信繁(幸村)が大坂冬の陣などで用いた「赤備え(甲冑や武具を赤で統一すること)」をイメージしているそうですよ。
デザインは工業デザイナーの水戸岡 鋭治(みとおか えいじ)氏。JR九州が運行する観光寝台列車「ななつ星in九州」や和歌山電鐵の「たま電車」などを手がけた観光列車の第一人者です。
水戸岡 鋭治(みとおか えいじ)氏とは?
JR九州が運行する観光寝台列車「ななつ星in九州」や和歌山電鐵の「たま電車」を手がけた工業デザイナー。観光列車「ろくもん」のデザインを担当。ドーンデザイン研究所代表取締役。
「ろくもん」の運行が開始されたのは2014年のこと。通勤・通学などに利用されていた鉄道を、観光にも活用できればと考えたのがきっかけだそうです。「ろくもんに乗る」ことが目的のひとつになり、動く観光地としての魅力にますます注目が高まっています。
軽井沢駅スタート!長野駅まで2時間の鉄道旅
観光列車「ろくもん」は軽井沢駅から長野駅へ向かうコースと、長野駅から軽井沢駅へ向かうコースがあります。今回は東京駅から新幹線で60分の軽井沢駅からスタート!そのまま新幹線に乗れば長野駅まで30分ですが、ゆっくり2時間かけて走ります。
しなの鉄道の軽井沢駅舎は、明治期に建てられ新幹線開通と共に取り壊された旧駅舎を再現しています。クラシックで上品な2階のろくもんラウンジには、雰囲気に合わせた水戸岡 鋭治氏デザインの家具を配置。ろくもんの出発前、到着後にドリンクを飲みながらくつろげるスペースとして利用されています。
ラウンジの真正面には葛飾北斎の「八方睨み大鳳凰図」をイメージした作品が飾られていました。葛飾北斎は長野県の小布施町に何度か滞在しており、鳳凰図は岩松院(がんしょういん)というお寺の天井絵なんですよ。ちょっとしたところに長野県らしさが感じられて、発見した時はワクワクしました!
乗っているだけで楽しい「ろくもん」のこだわり
列車は1号車から3号車まであり、それぞれレイアウトや座席のテイストが異なります。今回は2人組の個室が並ぶ3号車に乗車しました。長野県産のヒノキをふんだんに使用した内装は、温かみのある和モダンなデザイン。ユニバーサルデザインになっており、通路やおトイレの幅が広いため、車椅子の方でも安心して乗車することができます。
2号車は景色を真正面にとらえたカウンター席とソファ席が並ぶラウンジ風の内装。並んでお食事がとれるため、女子旅はもちろんご夫婦やカップルにもおすすめです。お料理はバー風のサービスカウンターから運ばれ、ラグジュアリーな列車旅を演出してくれました。
こだわりのランチコースは地元「アトリエ・ド・フロマージュ」より
ゆったりとした個室では、周りを気にすることなくお食事が楽しめるのも魅力。ろくもんではプランにより、3種類のお料理を味わえます。長野県千曲市にある和食会席料理店「竹葉亭」の創作和食料理や、長野県飯綱町にあるワイナリー・レストラン「サンクゼール」の信州ワインに合う洋食コースなど、どれもこだわりのお料理です。
今回体験した軽井沢駅から長野駅へ向かうプランでは、長野県東御市の「アトリエ・ド・フロマージュ」のチーズをふんだんに使ったコース料理をいただきました。アトリエ・ド・フロマージュに隣接するレストラン「リストランテ フォルマッジオ」の料理長である岩 和幸氏が同乗し、自慢のお料理をその場で盛り付けてくださいます。
しなの鉄道沿線の食材を使った前菜の盛り合わせや、自慢の自家製チーズを合わせた創作料理。お肉が大好きなわたしは、特に信州プレミアム牛肉のサーロインステーキ 生わさび添えが気に入りました!ふわっと柔らかいお肉に和風のわさびが見事なマリアージュを演出します。メインのお皿にはほかにも長野県独自の品種である信州サーモンのグリルや東御市産野菜とモッツアレラチーズなど、信州ブランドをぜいたくに味わえるお料理ばかり。ワインや地ビール、シードルなどのワンドリンク付きです。
ろくもんが走る沿線には「千曲川ワインバレー」と呼ばれる広域ワイン生産地があるのをご存知でしょうか?小雨で日照時間が長く昼夜の寒暖差もある千曲川沿いの気候は、ワイン用ブドウの栽培に適しているのです。
わたしは長野県東御市にある「ヴィラデストワイナリー」の白ワインをいただきました!観光列車「ろくもん」の文字とイラストが入ったオリジナルのラベルがこだわりポイント!華やかな香りと酸味があり、お料理との相性もバツグンです。
浅間山に上田城!車窓の景色を楽しむ
観光列車「ろくもん」の魅力はなんといっても車窓からの絶景!天気が良ければ標高2,568メートルの浅間山(あさまやま)を車窓から何度も捉えることができますよ。軽井沢駅発の場合、進行方向に向かって右側の席から見ることができます。
さらに「ろくもん」に乗っていると、保育園の子どもたちやしなの鉄道株式会社の社員さんが手を振ってくれている姿が見えました!かわいい子どもたちの手を振る姿に思わずほっこり。お願いしたわけではなく、自主的に手を振ってくれているそうですよ。
女子旅におすすめ!ろくもんで旅気分を味わって
女子旅らしく、さまざまな場所に「記念撮影スポット」があるのも嬉しいところ。旅の思い出になること間違いなし!
長野県に住んでいる方もそうでない方も、観光列車に揺られて絶品お料理と沿線のワインを味わえる機会はなかなかありません。遠くには遊びに行きづらいと感じている方は、ぜひ観光列車に乗って「旅気分」を味わってみてはいかがでしょうか?
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