江戸時代には須坂藩主堀氏の館町(陣屋町)として栄え、蔵の町として知られる長野県須坂市。
善光寺と高崎(群馬県)などを結ぶバイパスとして重要な脇街道であった大笹(おおささ)街道や、稲荷山(長野県千曲市)と飯山城下(長野県飯山市)を結ぶ谷街道が通る交通の要衝としても知られています。
須坂市には江戸~昭和初期に建てられた、重厚で雰囲気のある蔵を生かしたお店がたくさんあります。
古くから営む酒造場や味噌屋さんだけでなく、リノベーションして生まれ変わったお店も増えているんですよ。趣深い蔵が並ぶ須坂はまち歩きにぴったり。蔵の町の歴史と文化を楽しみながら、グルメも一緒に楽しめるスポットをご紹介します!
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スキマ信州な女子旅プラン特集
長野地域の女子旅プランをまとめました!

遠藤酒造場で信州の地酒を味わおう

須坂市で唯一の酒蔵である遠藤酒造場さんは1864年創業で、写真映えする3階建ての土蔵造りの母屋と長屋門を店舗にした重厚な構えが、その歴史を感じさせます。


ピンクのパッケージが印象的な新登場の純米吟醸 生原酒「直虎」。口当たりが深くしっかりした甘味で、飲んだ瞬間に米の香りが広がります。最近の人気は「彗(シャア)」や「どむろく」など、人気アニメを彷彿とさせる名前のお酒とのこと。酒米100%の美味しい甘酒も売っているので、お酒が飲めない方が寄っても楽しいですよ。

遠藤酒造場
- 所在地:長野県須坂市須坂29
- 営業時間:8:30~17:00
- 定休日:元日、1月2日、1月3日
- 連絡先:0120-117-454
味噌屋なのに塩?信州味噌の塩屋醸造で蔵見学

信州味噌の塩屋醸造さん。
江戸時代に塩問屋として創業した塩屋醸造は、その後味噌・醤油の醸造を始めて現在にいたります。味噌蔵など10棟の建物は国の登録有形文化財にも登録されています。美味しさの秘密は、昔ながらの手法「味噌玉造り」を守り続けていること。


創業時から使い続けているという味噌蔵は、入るとひんやりと涼しい不思議な空間。柿渋が塗られた大きな木桶が並び、塩屋独特の「蔵付の菌」とお味噌が混ざった良い香りが広がります。
蔵を見たあとは、直売所に足を運んでお買い物。米麹たっぷりの天然醸造のお味噌のほかにも、味噌とはちみつがコラボしたハニー味噌など塩屋醸造さんでしか買えない商品もたくさんありました。ハニー味噌はパンに塗って食べるのがおすすめ。深みのあるまろやかな味でとてもおいしかったです!塩屋醸造直売所では、事前に予約をすれば味噌蔵見学もできます。

塩屋醸造直売所
- 所在地:長野県須坂市大字須坂537
- 営業時間:9:00~18:00
- 定休日:元旦のみ(不定休)
- 連絡先:026-245-0029
旧小田切家住宅でゆったりカフェタイム

旧小田切家住宅は、製糸業で栄えた須坂を象徴する建物のひとつ。2018年には長野県宝に指定されています。小田切家は江戸時代より、麹(こうじ)、酒造、油、蚕糸、呉服商などを営む豪商でありました。広い館内には土蔵が4棟あり、中庭や水車小屋を含め、中に入って見学することができます。


歴史と文化を感じる建物と美しく整備された土蔵のある中庭方面は、とても良い雰囲気。縁側にゆったりと座り、眺めていたくなりますね。特に3号土蔵前の通路に敷き詰められた青い陶板は青と白のコントラストがモダンで個人的なお気に入りです。


館内にはカフェも併設されており、畳敷きの部屋に座って中庭を眺めながらいただくことができます。カフェではドリンクのほかに、手作りスイーツも楽しめますよ。

旧小田切家住宅
- 所在地:長野県須坂市大字須坂423-1
- 営業時間:9:00~17:00(16:30までに入館)
- 定休日:木曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/29~1/4)
- 連絡先:026-246-2220
- 入館料:300円
蔵の町須坂で歴史とグルメを味わう女子旅プラン

須坂市のまち歩きがしてみたくなる、おすすめのスポットをいくつかご紹介しました。蔵の町須坂をめぐるときは、車ではなく歩きやE-bikeがおすすめ。「どこを散策したらいいかわからない!」という方向けに、E-bikeで風情ある蔵の町並みをめぐるモデルコースも紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。
蔵の町須坂には、他にも歴史文化やグルメを味わえるスポットがたくさんあります。同じ日に体験した「フルーツ王国・須坂で秋の「シャインマスカット狩り」を楽しもう!」もおすすめ!
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