長野県と群馬県の境にあり、秋は紅葉狩り、冬はスキー客で賑わう志賀高原。
絶景スポットやトレッキングコースも多く、観光スポットに事欠かない志賀高原ですが、温泉宿やホテルが立ち並び、中には日帰り入浴が可能な場所もあります。
志賀高原に「温泉」のイメージを持たない人も多いかと思いますが、個人的には「なぜ推されていないんだ?!」と思うほど個性豊かで泉質の良い温泉にあふれています。源泉も湯量も多いため、ホテルによって自家源泉を持っていたり、異なる源泉をブレンドしていたりと湯めぐりの楽しみも!
▼志賀高原の別記事も読む(別ウィンドウが開きます)
紅葉狩りにもスキーにもおすすめな「志賀高原」と温泉の歴史

志賀高原の温泉は、170年前に発哺温泉や熊の湯温泉が開発されたことに始まります。江戸時代より続く温泉地は100年ほど前からリゾート地として開発され、スキーのブームにより一大スキーリゾート地として発展を遂げました。
志賀高原にある温泉と、日帰りできる施設をまとめてみました。最新の情報ではないため、ホテル名で検索するなどして公式の情報をお確かめください!リンクはスキマの詳細記事に飛びます。
▼志賀高原の温泉一覧(黒字は調べた限りの日帰り可能施設)
- たかまがはら温泉
- 発哺(ほっぽ)温泉
- 西発哺温泉ホテル
- リバティ志賀
- ホテル東館
- ほたる温泉
- 志賀喜楽ホテル
- 平床大噴泉(景勝地)
- 木戸池温泉
- 木戸池温泉ホテル
- 熊の湯温泉
- 硯川温泉
- 硯川ホテル
- 志賀山温泉
- 幕岩温泉
- 丸池温泉
また明治〜昭和を生きた山岳研究家の木暮理太郎は志賀高原についてこのように記しています。個人的に印象的だったのでメモ。「温泉に浸かりながら温泉の風致を味わい得る」という一説に志賀高原の魅力が詰まっているように感じました。
標高からいえば高原たる資格に欠けてはいないが、さて何処が高原の本体であるかと考えてみると、一向に捉え所がないのに驚く。(中略)尤も熊の湯や発哺温泉に浸りながら、高原の風致を味わい得るものと思う人は格別である。
『那須、御瀬、赤城、志賀高原』より引用
「熊の湯ホテル」の熊の湯温泉

志賀高原最古の温泉のひとつである熊の湯温泉。
ひすい色に染まった自家源泉かけ流しのお湯に桧造りの内風呂が特長的です。源泉温度は63度のため、やや加水あり。翡翠と翠玉、2種類の内湯があり、男女が日によって入れ替わります。
熊の湯周辺のホテルはほたる温泉の源泉を使用していますが、熊の湯ホテルだけは自家源泉である熊の湯温泉を使用。このお湯が味わえるのは熊の湯ホテルだけです。
関連記事:熊の湯温泉 熊の湯ホテル|鮮やかな翡翠色に輝く志賀高原最古の秘湯

熊の湯ホテル
所在地:山ノ内町平穏7148
営業時間(日帰り入浴/タオル付き):12:30〜15:00(平日)、12:30〜15:30(土日祝)
入浴料:大人1,000円、3歳〜小学生600円
公式ページ:http://www.kumanoyu.co.jp/hotel/
「木戸池温泉ホテル」の木戸池温泉

木戸池の目の前にある木戸池温泉ホテル。
昭和の初めに『志賀ヒュッテ』として創業し、戦後に温泉ホテルへとリニューアルを果たしたそう。公式HPにはこんな説明がありました。
昭和の初め、当館初代主人が草津街道を旅人たちの宿泊施設として、『志賀ヒュッテ』として創業しましたが、旅人たちはさらに奥手にある熊の湯温泉へと通り過ぎていきました。その状況を打破する為に、主人が、戦中~戦後、幾度となく掘削した結果、2つの源泉を掘り当てた逸話がある温泉 です。
公式HPより引用

70℃と26℃、2つの源泉をブレンドすることで加温や加水なく100%源泉かけ流しを実現しています。お湯は無色透明の単純泉。お湯がこれでもか、と湧き出る豊富な湯量も自慢です。
日帰り入浴は14時からなのでご注意ください!
木戸池温泉ホテル
所在地:山ノ内町志賀高原木戸池
営業時間(日帰り入浴):14:00〜18:00
入浴料:大人600円、小人400円
公式ページ:https://kidoike.com/


木戸池の紅葉も見事!志賀高原の紅葉記事もチェックしてね!
「硯川ホテル」の硯川温泉

熊の湯ホテルの少し上にある硯川ホテル。
自家源泉である硯川温泉を100%かけ流しで使用したぜいたくな温泉です。湯の温度や酸化によって乳白色〜緑白色に変化します。わたしが入った時は緑がかって綺麗でした。露天風呂は5月上旬〜11月下旬のみ。

硯川ホテル
所在地:山ノ内町志賀高原硯川温泉
入浴料:大人800円
公式ページ:https://suzurikawa-hotel.com/
ほたる温泉「平床大噴泉」

おまけですが、ほたる温泉の平床大噴泉をご紹介します。
県道292号線沿いに走っていると、突如白い煙に覆われる場所が。標高1,600mにもかかわらず温泉の地熱で生息する石の湯ゲンジボタルが見られることから「ほたる温泉」と名付けられました。駐車スペースは広くありませんが、素晴らしい硫黄の匂いと迫力をぜひ目と服に焼き付けていただきたい!志賀高原のスキマスポットです。
志賀高原の温泉まとめ

志賀高原のおすすめ日帰りOK温泉をご紹介しました。
この記事はわたしがおすすめしたい温泉を見つけ次第、随時更新していく予定です!豊富な湯量と源泉によって温泉好きも絶対に満足できる志賀高原。スキーや紅葉狩りの後にはぜひ温泉に入って高原の風致を味わってみてください!
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