こんにちは、Skima信州編集長の信州さーもん(@goshumemo)です。
青木村のますや旅館さんで日帰り入浴をしてきました。明治の文豪・島崎藤村ゆかりの宿として知られ、上質な田沢温泉のお湯を掛け流しで堪能できる憧れのお宿!
いつか泊まってみたい旅館ですが、今回は日帰り温泉を楽しんで来たのでレポートします。
青木村の日帰り温泉については田沢温泉 有乳湯、沓掛温泉 小倉乃湯|青木村の共同浴場めぐり!新鮮なぬる湯を楽しむもご覧ください!
ますや旅館の基本情報とアクセス
基本情報と日帰り入浴料など
店名 | ますや旅館 |
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所在地 | 青木村田沢温泉 |
電話番号 | 0268-49-2001 |
営業時間 | 10:00~20:30 (日帰り入浴) |
入浴料 | 500円 |
公式ページ | http://www.masuya-1ban.com/ |
温泉データ
泉質 | 単純硫黄泉 |
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泉温 | 38~40℃ |
加水 | なし |
加温 | あり |
還流 | 掛け流し |
マップ
島崎藤村「千曲川のスケッチ」にも登場
信州の姿をまるで「スケッチ」するように文で起こした『千曲川のスケッチ』。一節にますや旅館さんが登場しています。
温泉にもいろいろあるが、山の温泉にはまた別の趣がある。上田に近い別所温泉などは開けた方で、従っていろいろの便利もそなわっている。しかし山国らしい温泉の感じはかえって田沢などによく味われる。
升屋というのは眺望の良い温泉宿だ。湯川の音の聞こえる楼上で、私達の学校の校長の細君が十四、五人ばかりの女生徒をつれてきているのに会った。(中略)水の流れが枕に響いて眠れないので一たん寝た私は起きて、こういう場所の月夜の感じを味わった。
『千曲川のスケッチ』より引用
藤村、さすがの温泉好きっぷりがうかがえる名文です。氏が述べている通り、山国らしい温泉の風情を味わえます。
ますや旅館は明治元年創業の老舗
木造3階建の高楼。田沢温泉に立ち並ぶ旅館を見比べても、ますや旅館は歴史と格式の高さを感じます。
館内も時間が止まったような雰囲気。受付もこちらです。人の気配はするのに、何度呼んでも出てくる方はいらっしゃいませんでした。
5分ほど粘って呼び続けた後思い切って扉を開けて呼んだところ、女将さんらしき女性が出て来てくださいました。
日帰り入浴にも関わらず、とっても親切な説明。11時頃伺いましたが、ちょうど掃除直後でお湯を抜いたため、湯温が低いとのこと。
「加温していないから寒いですよ〜」
「つまり、源泉そのままですか?むしろ嬉しいです・・!」
ってことで独泉決行しました。
風雪刻むますやの館内
大浴場と露天風呂へ向かいます。歩くだけで胸がドキドキする。ゆっくり歩いても、木造の廊下がギシギシと音を鳴らします。
大浴場入り口前から見た本館(?)。受付のあった方です。広い・・!
源泉掛け流しの温泉
まずは内湯へ。単純硫黄泉のやわらかいお湯です。無色透明ですが、白い湯花が浮かんでいました。すぐ隣の外湯・有乳湯(うちゆ)ほどではありませんが、じっとしていると肌に気泡がつきます。
今回は完全な源泉をいただきましたが、確かにぬるい!けれど少しずつあったまってくるように感じました。
さすがに露天は、寒すぎました!12月中旬、積雪のあった日です。
ますや旅館 今度は宿泊しに行くぞ!
最後は女将さんに青木村産のりんごをいただきました。日帰り入浴にも関わらず最後までお見送りしていただき、感謝しかありません。
いつか、島崎藤村が泊まった「藤村の間」に泊まりたいと思っています。よろしくお願いします(誰にともなく)!
ますや旅館へ行く前には、ぜひ『千曲川のスケッチ』もご一読くださいね!
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